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死と処女(おとめ) - ☆さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 死と処女(おとめ)
レビュワー さん
点数 7点
投稿日時 2001-11-17 23:45:38
変更日時 2001-11-17 23:45:38
レビュー内容
<ネタバレアリマス>ナチス時代に拷問を受けた女性の話。そしてその女性が復讐を誓う。本作の目指しているところは、俳優たちの台詞だけに留め、嵐と停電と電話が不通と言う密室で展開するスリラーを見せたかったのでしょう。確かに見方によっては、スリルある作品と言えます。しかし・・・どうでしょうか?そこには2つの欠陥があるように思えます。☆☆☆第1に、ラストの結末。結局、白状するドクターですが、本当にこれで良いのでしょうか?結構、結末は読めます。例えばラストに行くに連れて、拘禁されているキングスレーが逆に銃を奪い逆襲するとか、明け方来るはずだった刑事たちが予定より早く着いて、その刑事をシガニー・ウィバーが撃ってしまうとか・・・数えればきりが無いですが、もうちょっと工夫があっても良いのでは?そして呆気ない告白。まあこれがロマン・ポランスキーらしいと言えばそれまでですが・・・☆☆☆第2に、回想シーンが無いこと。この御蔭でこの作品は、戦争非難、拷問や強姦の禁止、特に戦争時におけるあまり表に出ない女性への虐待の実態を描こうとした作品ではない気がします。観ている者にはそう言った感情より、あくまでスリラーの一作品として、またその題材探しの一つの手段として映る気が。☆☆☆とにかく、この作品で一番の被害を受けたのは、誰でもないシューベルトのような気がしましたが・・・
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