|
タイトル名 |
リップヴァンウィンクルの花嫁 |
レビュワー |
こまさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2023-02-26 04:11:43 |
変更日時 |
2023-02-26 18:11:20 |
レビュー内容 |
偽りに満ちた世界で、 真白だけは自分を信じ貫いた。 家出したきり母に連絡しなかったのは、 末期ガンだと知られ 悲しませたくなかったのではないか。 自分に出来る事はAV出演で金を稼ぎ 母に残す事だけと考えたのだろう。 母は外聞を気にするあまり 生前の真白と向き合ってやれなかった事を 自らも裸になる事で悔いた。 この時、立ち会った安室もまた 母娘の深い愛情を目の当たりにし 心を揺さぶられた。
七海は真白の心中相手に選ばれてしまったが 真実の愛を育んだ結果、 巻き添えにはされなかった。 他人を信じようともせず 見栄だけで生きてきた七海は、 真白に本当の愛を教わったのではないか。 七海は、鉢の中のベタと同じように、 或いはリップヴァンウィンクルのように、 独りぼっちになってしまったが、 屈託なく大きな声で安室と会話し別れたのが 印象的だった。 相変わらず人それぞれの事情や腹の内までは 分からない世界ではあるが、 真白との出会いで、 信じる強さが身に付いたように思った。
(当初、ランバラルと安室は同一人物とも思ったが、 ランバラルは真白で、アムロの超えられない壁 の暗示なのかも知れない) |
|
こま さんの 最近のクチコミ・感想
リップヴァンウィンクルの花嫁のレビュー一覧を見る
|