スコットランドの女王にして幼児の時にフランス王家に嫁ぎ、10代で寡婦となったメアリー・スチュアートは故郷スコットランドに帰国後、遠縁の貴族で年下のヘンリー・ステュアート・オブ・ダーンレイ郷と恋に落ちて結婚するが第一子を身籠る頃までには粗野で政治を解さない夫に愛想を尽かし、頼り甲斐がある既婚者の廷臣ボズウェル伯爵に惹かれていく。世継ぎを産んで女王としての責務を果たしたメアリーは夫やボズウェル伯爵の命を狙う各種勢力や隣国イングランドの女王として国教会を確立してメアリーが帰依するカトリックの影響からの決別を画策する従姉のエリザベス一世らの思惑を解さず、女性としての幸福を追求しようとするのだが⋯。
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