84.セリフのないホリー・ハンターが表情やしぐさやピアノでその心のうちを表現する。カイテルは大事なピアノをエサにして魅かれた彼女を徐々に慣れさせ近づいていく。純粋に心のままにといっても彼女の弱みに付け込み、ピアノのために体を売らせるような手段はずいぶん狡猾だと思う。しかし彼は彼女の弾くピアノをじっと聴きピアノだけが唯一の言葉という彼女を心から愛した。彼女もその情熱に応える。このくだりは非常に生々しく官能的。見知らぬ土地へ来た時は固く結ばれていた母子の絆が男の出現によって脅かされた時、娘は男を排除しようと母親に背く行動をとる。情熱的な女性のホリー・ハンター、複雑な立場の子供のアンナ・パキンなどみな素晴らしく良かった。海辺のピアノ、海に沈むピアノや綱に絡んで沈んでいくホリーなど映像的にも美しいシーンが印象的。 【キリコ】さん 8点(2004-02-26 23:15:55) (良:1票) |
83.同監督には衝撃の傑作『エンジェル・アット・マイ・テーブル』がある。それとは比較にならないほどお粗末な作品。いや並みのレベルには達しているのが、旧作があまりにすばらしかったので、やはり比較してしまい低めの評価になってしまう。『ピアノ・レッスン』の脚本を監督自身が担当していることからいっても、こちらが監督本来の実力か。顧みるに、その差はたんに脚本の良し悪しによるのではなく、『エンジェル』が「天才」あるいは「預言者」を描くことで、製作するスタッフが実力以上の力を発揮したのに対して、『ピアノ』は所詮凡庸な男女を描いているにすぎないことに関係しているのかもしれない。『エンジェル』がいかに奇跡的な作品であるかを証明するための「引き立て役」を引き受けざるをえない作品。 【バッテリ】さん 5点(2004-02-26 21:18:35) |
82.先に見た友人が繰り返していた「美しい」という言葉、私には鑑賞中一度も浮かんでは来なかった。美しいのは音楽だけ。美男美女が出てくるわけでもなく(ブ男度高し)、絵的に「美」を追求しているいるとも思えない。むしろ、グロいしエロい。ロコツだしキモい。そこにあるのは、匂い立つような人間の「性」と「生」の交尾……それでも、何かとてつもなく美しいものを見てしまったかのような錯覚に陥る、この空気感は何なのだろう…… 【中山家】さん 8点(2004-02-19 07:48:24) |
81.この時代の雰囲気や衣装が好き。娘役の子がめちゃキュート♪ 【ハルポッポ77】さん 4点(2004-02-17 13:44:50) |
80.娯楽性はちょっと低めの作品ですね。主人公にはどうがんばっても感情移入できませんでした。生理的に受けつけられなかったようです。 【K】さん 5点(2004-02-04 17:49:58) |
79.ダンナがかわいそうすぎ。結婚するまで一度も会ったことがなかったとはいえ、ダンナと一緒にやっていこうという努力のかけらもみせず、ピアノに執着し、○×するなんて。ラストも腹立たしい気分になるだけだった。 【駆けてゆく雲】さん 4点(2004-01-23 22:33:02) |
78.少々理解不能なところも多いですが、(例えばピアノを毎日演奏しに行った時の彼の行動....)実際、本当の愛や本当のことを知り得るのに、言葉などなくても良い! 人の話す言葉のほとんどは何ら良いものなどもたらさないと、いうようなことを主人公の言っているがその意味が全編に感じられる。人間は言葉に頼りすぎている! 全体的に野蛮な感じが漂うのもそうした動物的感性を本来人間は持っているし、そうした感性は必要なのだということを思い知らされる一作です。次いで衣装の布地の風合いが一つ一つとてもキレイで美しくつい惹きつけられてしまう。最後に言葉の練習をしている彼女の様子。あれほどまでに激しく情熱的な彼女が黒い薄い布を恥ずかしいからと頭に掛けて、たどたどしく練習をしているところがホントに可愛らしく感じられ、とても印象的です。 【ぱんた】さん 9点(2004-01-17 14:37:26) |
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76.・・・評価高いなか申し訳ないが、見てて気持ち悪かった。僕には合わなかったようです 【ピニョン】さん 2点(2004-01-06 23:20:06) |
75.ハーベイ・カイテル、セクシー。ピアノのレッスン中にせまられるシーン(だっけ)セクシー。でも、あまりに受け身でありながら彼にはまっていく主人公に、共感できず残念。イヤって言っても追っかけてくれるオトコを待ってる女性にはうけるのだろう。 そんな人いないぞ~。悲しいかな私には。 【ETNA】さん 7点(2003-12-27 19:54:55) |
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74.衣装が最高にステキ。アンナパキンはこのまま成長しないで欲しかったくらい可愛い。 【piggy】さん 9点(2003-12-27 00:52:50) |
73.最初は夫はあんまりエイダのこと好きじゃなかったのに、 他人に取られると思うと悔しいのかなー?「幸せになれるのに」って 絶叫するシーン胸が苦しかったです。自分で足に縄引っ掛けてピアノとともに海に沈んで いくエイダの姿が印象的でした。マイケル・ナイマンの繊細なピアノの調べが映画を引き 立てていてよかったです。 【およこ】さん 8点(2003-12-22 13:04:29) |
72.情熱的なあのメロディが、かなり好き。着メロサイトにもあるのがウレシイ。主人公エイダの内に秘めた想いが、抑えきれずドッと溢れ出す様を見事に旋律にのせている。女性の情念の恐ろしさすら感じる。アナ・パキンがあどけなく、それでいてしっかりとした演技をしている。かわいさといじらしさを上手く演じていて良かった。ストーリーにも、よく感情移入できた。ダンナのほうに。あるとすれば自分は絶対こっち側だろうなぁ…。 【やすたろ】さん 9点(2003-12-20 02:23:15) |
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70.官能的な美すら感じてしまう、この映画が醸し出す雰囲気にやられてしまった。 【たましろ】さん 8点(2003-11-27 23:23:39) |
69.ピアノって湿気を嫌うから,「海岸のピアノ」が冒頭から不憫に思えて仕方なかった。でも最後にはザブーンしちゃうんだったら,そんなに気にすることもなかった。指詰めシーン,迫力あって◎。 【ロウル】さん 8点(2003-11-27 01:16:52) |
68.繊細で粗野なハービー・カイテルがゾクッとくるほど色っぽい!それだけで満足。女優の魅力の乏しさがこの設定では逆によかったと思える。 【mimi】さん 7点(2003-11-14 18:08:26) |
67.この映画には高い評価をつけたいです。全体を流れる空気、マイケルナイマンの素晴らしい音楽、全ての人が悪魔のように純粋で恐い。私にはどうしても全ての原因がホリーハンターの演じるヒロインにある気がしてなりませんでした。夫はただ子供っぽいだけで、悪くない。ピアノを海に落とすシーン、生きてるヒロインと海に沈んでいるヒロイン。海の中に捨てたものはなんだったのでしょうか?ホリーハンターの目の演技はかなり良かったです。アンナパキンの助演女優賞もうなずけます。 |
66.いや、良い映画だとは思うんですよ。映像も音楽も綺麗だし。んでも正直、主人公の心理とか行動についてがよく分かりませんでした(泣)。しょーがないんで(?)可愛いアンナ・パキンを十分堪能させて頂きました。他の方のレビューを見ると女性の支持が高いようですが、これってつまり、アタクシが女性を理解してないってことでしょうか(しょぼーん)。やっぱナカタニアキヒロやサイモンフミの本でも読んだほうがいいのかなあ(号泣)。 【ぐるぐる】さん 7点(2003-11-07 16:32:50) (笑:1票) |
65.映像が美しく、音楽も良い。あまり語りすぎていない(少々説明が足りない部分もある)が故に、ハンターの演じるエイダの内面を、ピアノの音にシンクロしながら自分勝手に想像して観た。ピアノが彼女の言葉の代わりであり、意志と感情である。それを捨てさせて自分の保護下に入れようとしたダンナの行動もわかるような気がするが、やはり、女性としては主人公母娘に共感する。ピアノを与えた原住民の男は、彼女の存在そのものに興味を抱いたのである。彼女の内面を解き放ち、直接捕らえようとしてくる男に、エイダは答えたのだ。「娘にとって、ああいう母親は道徳的に問題がある」という意見もあるが、閉じこめられた母親の悲しみに、娘が気づかぬはずない。 【ルクレツィアの娘】さん 10点(2003-11-04 20:13:55) (良:1票) |