138.『キングスマン:ゴールデン・サークル』を観に行く直前に、たまたま家で観てたのが『菊次郎の夏』で、この2本を続けて観る事には何の必然性もないし、誰かに勧めようとも思わないんですけれど、『キングスマン~』の中に、〇〇器に逆さに突っ込まれて天井に向かって突き出た足、ってのが出てきて、そういや『菊次郎の夏』でも、犬神佐清よろしく水中に頭から突っ込んで逆さになってる場面が出てきて、何だかこんなシーンばかり見る日だな。というか、要するに、人間がサカサマになってる光景ってのは、金のかかった超大作であれ、そうでない作品であれ、いつでもどこでもオモシロいんですね。 むしろ、たまたま続けて観てしまったことで、金をかけず体を張ってそれを見せてくれたコチラの作品に、妙な親しみが湧いてきます。 この作品、監督自身が、ロクでもないオッサンを演じていて、本当にロクでもないんですが、1割くらい、どこか憎めない、いい味を出していて、そのたった1割が、映画が進むに従って輝きをもち、オッサンそのものの印象を変えていく。題材からしたら、本来なら彼とともに旅をする少年の方が主人公となるべき存在なんでしょうけれどね。しかしこの少年にあまり目立った演技をさせず、我々が少年にばかり肩入れしないようにさせることで、あ、これはオッサンの成長物語でもあるのだな、と。何しろ、タイトルが、「菊次郎」の、夏。 マンガのように、シーンの間を飛ばしをブツ切りにしてみせる面白さがあれば、さまざまなバカバカしい小ネタの面白さがあり、思わぬところで思わぬヒトが役者として登場する面白さも。 時にはシンミリしつつも、この遊び心が、何とも楽しいのです。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-01-31 22:36:53) |
137.観終わったあとに、あーいい作品観たって思える作品。テンポが非常に遅くて、夏の日の1日をじっくり描いている。子供に対して不器用なたけしが実に上手い。どうしようもない旦那に久しぶりに会って、減らず口をたたいても惚れてるんだなーとおもわせる岸本加世子も良い。オススメです。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-09-25 12:37:43) |
136.決まってチンピラやヤクザが出てくるロードムービー。 こんな映画をつくれるのは北野武ぐらいだ。久石譲の音楽がまた絶妙。特に際立った。 タイトルのとおり1999年ごろの夏を味わえます。何年か周期の夏に無償に観たくなる・聴きたくなる・戻りたくなる映画。 |
135.暑い日が続くと思い出す一本。日本の夏をくっきりと焼き付けたような降り注ぐ蝉の声と濃い影、緑。男の子が、成長する過程で心の中から母親を切り離さなきゃならないその季節に夏ってのはまたぴったりだったりする。正男くんにとってなかなかキツイ試練だったけれど、誰もが通るその道をダメとデブとハゲが賑やかに彩ってくれる。なんという優しさ。菊次郎の照れ隠しのバカヤローが連発され、でもって観てるこちらは「ばかはあんただよ」と岸本加代子姐さんの気持ちで突っ込みつつ、何かほのぼのしてしまうのだ。 でも、やっぱりたけしを見てきた日本人としては“だるまさんが転んだ”にしても“ターザンごっこ”にしても、次のショットでハゲが絶対全裸で出てくる、と分かっちゃうわけで、このあたりのたけしギャグはもっと新鮮な気持ちで呆れ笑いをしたかったなあとちょっと残念ではある。 【tottoko】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2013-09-19 00:58:58) |
134.いい音楽ですね。これはタイトルが全てです。 【Balrog】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-06-16 15:10:28) |
133.やくざな中年男と小学生との、ひと夏の交流を描いたロードムービー。 たけしのキャラは笑えるし、映画全体の雰囲気も悪くはないのだが、ストーリーの中身が薄い。 主人公も小学生も、"母親"が大きなキーポイントになっているにも拘らず、あっさりと素通り。 そのため、「変なおじちゃんと楽しい夏休みを過ごしました」といった、 単なる結果報告になってしまっている。ベタにならない程度にはもう少し掘り下げてくれないと。 その代わりが、たけし軍団の小ギャグ集ではちょっとキツい。 音楽は素晴らしかったが、楽曲の良さに頼っている、といった印象の作品だった。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 4点(2011-09-23 10:40:09) |
132.北野武って演技してないですよね? マジで。 【Pecco】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2011-07-03 00:45:32) |
【すたーちゃいるど】さん [地上波(邦画)] 3点(2011-05-08 18:14:41) |
130.「たくさん遊んで すこーし泣いて」 このキャッチフレーズ、良いですね。 愛情表現の下手な不器用な男をたけしは見事に演じている。 子供を抱きしめる時のぎこちなさが、逆に胸を打つ。 久石譲の音楽もいつもながら音量が大きすぎて少し過剰に感じる部分はあるものの、曲がとにかく素晴らしく、映画の雰囲気を決定づけるものになっている。 照れ隠しのようなたけしの笑い顔、とってもやさしい「バカヤロー」の響き。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-12-17 09:30:49) |
129.音楽は良かったけど、肝心の作品はつまらなかった。 ジャンルとしては人情喜劇ということになるのかも知れないけど、人情話と喜劇がいまいち融合されていなかったように思う。 それでも、隣で見ていた父親は笑っていたので、あんなバカバカしい小ネタでも波長さえ合えば笑えるんだなって感心しました。 あと、どうでもいいことだけど、細川ふみえが懐かしかった。 【もとや】さん [地上波(邦画)] 4点(2009-11-29 01:57:20) |
|
128.画面の小さいところで闘っているシーンが可愛かった。音楽は良かったです。 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 4点(2009-09-23 20:23:21) |
127.極めて個人的な感想になりますが・・・居酒屋でバイトをしておりましたが、リアルに菊次郎みたいな客が沢山来るので鑑賞中はなんだかブルーな気持ちになってしまいました。後半も少しくどいような。リスペクトの気持ちは勿論ありますが、北野監督の作品はアクが強すぎて素直に入り込むことができないのが残念です。 【Kの紅茶】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-05-31 15:12:50) |
126.前半の母探訪は建て前で、後半の癒しをただただ描きたかったんじゃないかと感じました。あのゆったりとした時間の流れ、かといって長く続くわけでもない夏のひと時。なんともいえない気持ちです。監督も少しは癒されたんでしょうか。 【njld】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-09-30 19:24:54) (良:1票) |
125.作品を通じて流れる空気感がこの作品のすべて。音楽はそれに大きく貢献している。何が面白いわけでもないけれど夏が来ると何となく見たくなる。こういう空気感は出せそうで出せない。 |
【Yoshi】さん [ビデオ(邦画)] 2点(2008-03-12 22:47:14) |
123.連れてゆくという目的を果たした後の後半部分が「いい!」という人と「ダメ!」という人が見事に割れてますねー。私は「いい!」という人。子供を元気づけるためのギャグのひとつひとつは正直面白くないんですが、面白くなくたっていいわけです、この場合。すべってようが面白くしようと必死になってる姿がいいんです。むしろすべってるほうが良かったりして。その笑わせ方も『監督・ばんざい!』でも書いたのですが、徹底して言語不要、画面だけで笑わせる。北野映画が海外で受けるのはけして日本的なものを外国向けに見せているからではなく、言葉が解からなくとも理解できるというまさに「映画」であるからなのだ。北野武の究極の癒しムービー。なんて言うと監督はいやがるだろうけど。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-11-07 15:22:21) (良:2票) |
122.音楽が情景を脳内に残す。 それだけ久石譲の音楽が素晴らしい。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-09-09 00:35:20) |
121.好きだな~この雰囲気。ハチャメチャな事ばかりしていても人の心の痛みが分かる人。菊次郎のように年取ってもいつまでもそれが分かる人間でいたいと思いました。(43歳) 【カスミン】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-25 19:53:46) |
【Dr.Tea】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-08-12 02:12:09) (良:1票) |
【なますて】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-04-20 10:52:07) |