1.三宅島の噴火によって全島避難を余儀なくされた一家と、離ればなれになった飼い犬との絆を実話を元に描いた作品。「めざましテレビ」の「きょうのわんこ」で取り上げられたエピソードの映画化ということで、あからさまなテレビ局の企画もの以外のなにものでもなく、かなりオーソドックスなファミリー向け動物映画という印象。テレビ局主導の映画ゆえ仕方がないのだが、映画というよりはテレビドラマっぽく、どうせなら映画ではなく連ドラでやったほうがよかったかもしれない。子供目線のナレーションで物語が進んでいくが、その口調が子供らしくないのが少し気になる。(まあこんなものかもしれないが。)佐藤隆太と麻生久美子の両親役はなかなかいいコンビ。倍賞美津子は朝ドラ「梅ちゃん先生」でも主人公の祖母を演じていて、最近はこういう役が板につくようになってきたみたい。エンディングの小田和正の主題歌は良かった。