2.終幕の”オチ”まで妙な緊張感が持続する疲れる映画。
決してつまらなくは無いが、あの”オチ”はある意味でそれまでの物語の全てを自ら全否定する様なもので、
厳しい見方をされるレビュアーの方々には駄作と判断されるかも知れない。
ヒロインの容姿に”ローズマリーの赤ちゃん”の影響が見て取れる。
もしかしたらオゾン監督は彼なりの解釈で同作を撮りたかったのかも知れない。
かなり趣味の悪いスプラッター・ムービー的な場面も有り、
また女性の妊娠と言う出来事が物語を構成する上で大きな要素を占めているので、
女性はかなり不快感を感じるのでは無いだろうか。
なので、本作はお洒落なエロティック・スリラーの様な宣伝をしているが、
鑑賞されるならば、それなりの覚悟をされてからの鑑賞をお薦めします。