45.子供時分は親に、6年続いた反抗期の長男に、どうして判ってくれないのか、絶望で身悶えた事が思い起こされました。 相手を少しだけでも判ろうとせず、自分だけ被害者ヅラしていたのが今になって分かります。 何かして稼ごうとする事無く自立をうそぶくドワネルくん、行く末を考えさせられるラストショットが印象的。 |
44.3年前に鑑賞した時はいまいち良さがわからなかったのですが、2度目の鑑賞となる今回は楽しめました。親に認めてもらいたい、優しくしてもらいたいと思いながらも、良い生徒・いい子どもであることは出来ないドワネルの辛さに共感し、ドワネルをちっとも愛さない母親、理不尽な教師に嫌悪感を抱き……。本作の魅力にどっぷりと浸かってしまいました。 【カニばさみ】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-02-16 15:16:16) |
43.ヌーヴェルバーグの面倒な定義は置いといて、簡単な解釈「新しい波」と捉えたなら、この映画は分かりやすいと思える。ゴダール等なぜ同時期に存在したのか。映画史的に1章割けるだろう。(読まないでしょうが・・) |
42.共感できる人物が登場しない時点でアウトです。護送されて涙を流すシーンと、最後の砂浜はいいと思いますが。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-12-16 19:18:25) |
41.子どもはいたずら好きだ。しかしそれはちょっとしたもので悪意はほとんどない。いたずらが大人の包容力で受けとめられないとだんだん悪意を帯びたものになっていく。 愛情のない叱責や放任がどうなるかは、この映画が示してくれている。しかしこの映画の主人公はひねくれてしまうのではなく、最後は自分で自分の道を切り開いていこうとしているように思える。 ところでジャンヌ・モローはあれだけでお仕舞いというのは、ちょっともったいないような気がする。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-03 05:17:28) |
40.少年の目が何とも言えない。。。 子は親を選べません。。。 もちろん生活する上での環境も。。。 【ナラタージュ】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-12-13 14:10:15) |
39.ヌーヴェルバーグの代表作の一つ。子供を淡々と見つめ続けるカメラの視線が素晴らしい。ラストシーンはあれしかないと思う。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 21:17:11) |
38.あんなに物わかりの悪い大人たちならしょうがない気もしますが、私にも共感できないことばかりでした。子供の目線で、大人たちを都合よく悪者に仕立てている、という感じがしました。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 5点(2010-09-01 22:18:54) |
37.大人は判ってくれないのか・・・どういうふうに判って欲しかったのかな?残念ながらおじさんも判ってあげられなかったよ。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-07-30 22:44:19) |
36.サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」がさして好かないのと同じような理由で、この映画にもさほど惹かれるわけではなく、孤独な少年の偽らざる心情や行動を表現していようと年令的・環境的な精神不安定からただ反抗しているだけでは。 青い未熟さをフィルムに定着させただけでは。 トリュフォーの子供時代を反映しているだけでは。 だが「ライ麦」の傍らにグラース家の連作があるように、これも単品としてよりも滑稽なドワネル・シリーズのプロローグとして見た場合違った趣がある。 トリュフォーはジャン=ピエール・レオの人生をこれで決定づけてしまったようなもの。 プチ・ドワネル、アントワーヌのやらかすことは青年になっても変わらず無軌道で痛く、監督自身がアンファンであったのだろうと思う。 この手の役柄はレオの定番となり、海岸に佇む少年は時を経てはからずもヌーヴェル・ヴァーグの申し子になるが、彼はまだそれを知らない。 エピローグは(彼の作品ではないが)レオが映画監督を演じる「イルマ・ヴェップ」がいいかもしれない、トリュフォーの分身であったレオはここへきて初めて彼と同化したかに錯覚する。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-30 00:25:56) |
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35.ほんとに「大人は判ってくれない」ですね。それに尽きる。 大人は判ってくれない、と思いながらいつも子供は育っていって大人になるんですね。「こんな大人はひどい!」と観ている時に憤慨していても、自分がそうなっていない保証は全く無いのだということに同時に気付かされます。 体育教師がランニングしている途中に子供達がどんどん列から抜けていくシーンはとてもユニークでした。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-06-27 22:45:19) |
34.私はマニアではありませんが、好きだ~という思い込みだけでトリュフォーファンを勝手に自称しております(一応全作品観ている数少ない監督の1人)。彼の作品に愛着を持ち、自分の中で大切にしているような多くの方々からお前なんぞにトリュフォーを語ってもらいたくねえよ・・と言われそうな気がして怖いですが(自意識過剰の被害妄想)、やっぱり好きなので勇気を出してこれから気まぐれにぼちぼちレビューしていきたいと思います。さて、私が最初に観たトリュフォー作品が本作ですが、学生時代の初見では正直退屈でした。ただ、ラストシーンはとても美しく感じられ印象的でした。正しいファンはドワネル君に自らを重ね、少年の心が痛いくらい判るのでしょうが、私は日本で恵まれて育ちましたし、家族の愛らしきものにも不自由してない良い子ちゃんだったのであまり判りません。判る気はするけどきっと判ってないでしょうし、判ると言うのは恥ずかしい。いまだに大人じゃないガキなんだけど・・。あの境遇を他人事と思えない人にとっては本作は凄まじいくらいに痛切なのでは?と想像することしかできません。私は、邪道かもしれませんが、「ドワネルもの」の一部として、そしてトリュフォーの人生の一部として本作を評価したいと思います。たしかに映画は純粋にそれぞれ一つの作品として評価すべきかもしれませんが、いったん彼の作品を通して鑑賞し、彼の人生についての知識を解説本などで多少なりともかじれば、彼という人間と作品を切り離して考えることは不可能になります。いわば魂の全力投球とでもいうような彼の人生が乗り移った映画たちは、所詮他人事ですが人間臭さやリアリティが半端じゃありません。「ドワネルもの」を全て見た後に本作のあの海岸シーンを想像すれば胸が締めつけられるような感慨を覚えること必至です。本作は作品単体としては好みじゃありません。トリュフォー他作品の偏執的な狂おしいほどの異形の愛、醜く恥ずかしい自己愛(そして脚フェチ)などといったモチーフには自分を思いっきり重ねられるんですが・・・このレビューで私の恥ずかしい思い入れだけは伝わったでしょうか?。 【しったか偽善者】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-06-12 02:16:54) (良:1票) |
33.そりゃ、あんな意味不明に酷い大人ばかりだったらそういいたくなるわな、というようなタイトル。まともな大人がでてこないのは逆に不自然で、どうも感情移入できませんでした。子供もかわいげありませんし。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-03-24 18:30:58) |
32.観る立場によっては、「子供は判ってくれない」と言いたくなるかもしれませんが(笑)。しかし子供ってのは大変なのです、何しろ、オトナの前では「良い子」を演じ、“オトナを手なずけ”なければならないのだから。これが出来ない不器用な子供はさらに大変(世間一般でいうところのマトモな職業には向いていないので、いっそ映画作家でも目指すのがよいのでしょう)。欺瞞に裏打ちされた日常の果てに、ついに警察のご厄介になったところで、初めてオトナの扱いをされるという皮肉。しかし勿論、こんなものが本当の意味での社会との接点であるワケがない。少年にとってはもしかしたら、感化院こそが、生きるための戦いの始まりであり、本当に社会と向き合うスタートなのかもしれない・・・。ラスト近く、走る少年の姿を「これでもか」とばかり、長々と追いつづけるカメラに、何だか胸がつまりジーンときてしまう。あの苦しくて苦しくてたまらないヒタムキさ、誰しも心のどこかで、自分の過去に重ね合わせてしまうものがあるのではないでしょうか。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-12-16 18:36:09) |
31.モノクロの良さが凄まじいくらいに出ている名作。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-03 16:19:35) |
30.少年時主人公の心情を巧く表現できてるなと思う。もっとも自伝らしいが。 【ホットチョコレート】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-08-12 07:49:18) |
29.ほとんど仕事でいないお父さんとお母さんと珍しく一緒にドライブしたときのアントワーヌの嬉しそうな表情が印象的だった。自分に愛情や関心が向けられていると少しでも感じることができたらアントワーヌはあそこまでいかなかったのかも知れない。 【こまごま】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-12-28 23:19:30) |
28.思春期・反抗期。そういった頃のことを描くのはとても難しいことだと思う。でも色んな表情、感情、行動を細かく描いているところはさすがだと思いました。どうにもならないあの気持ちがとてもよく描かれており、とても素晴らしい作品に思いました。 【アンリ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-23 22:23:51) |
27.大人から見た場合の子供と子供から見た場合の大人、そして子供達の主張、色んな問題点を描いているこの作品の最後のシーン、何とも印象的です。そしてまた作品全体を包み込むまるで詩のようなこの映像、雰囲気、いかにもフランス映画の香りがします。色んな意味で考えさせられる内容で、何度も繰り返し観たいと言える作品ではないけど子供も大人も一度は観ておいて損のない映画です。 【青観】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-20 23:04:54) |
26.ラストシーンが印象的。大人は判ってくれない。自分の主張をやすやすと聞き入れてくれる人間など居やしない、それは幾つになっても同じこと。今18の私。少し前の中途半端で不安定な期間、反抗期なんて簡単な言葉で片付けないで。必死だった。この映画の大人とは常識に凝り固まった人間を指すの?でも、主人公アントワーヌの場合、余りにも不憫な環境に置かれ過ぎているような気がして…母の存在の大きさ?自立?友情?まだバラバラで答の出てこない作品。今はこの点数。もう1度観てみよう。 【SAEKO】さん 5点(2005-03-12 22:12:28) |