40.《ネタバレ》 個人的に復讐肯定派なので、甘えきった殺人少年らへの主人公の計画的、陰湿な復讐をひたすら痛快なものと受けとめました(いたいけな少女が殺される描写には弱い一方で、ゴアな描写への耐性はかなりあり、それが映画鑑賞のさまたげになることがまったくないもので..).あえて欠点を挙げれば、コミカルな表現(少年Bの引きこもり生活の辺り)はなくもがなのものと感じました. 【えぴおう】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 8点(2012-06-23 03:06:56) |
《改行表示》39.面白かった。最初の「告白」で女教師が生徒二人を罠にはめ、なんだかそこでもう話は終わりかと思いきや、そこから始まるめくるめく復讐劇。女教師の陰湿っぷりが強烈。娘を殺された女教師と、特殊な家庭環境で育ったゆえに屈折した秀才くんの両者に、同情という感情も起こりつつ、歳の離れた未熟な子供を執拗に追い詰める女教師にも、人を殺してケラケラと笑う秀才くんにも感情移入することも出来ない。そんなどっちを心の中で「応援」し、憎んでていいのかよくわからないまま、全く先の予想できない展開が続く。もうひたすら見入るしかない、そんな感じ。面白い! 残念なのは軽いノリというか、おちゃらけたような演出が随所に見られたところか。ここまで陰湿な復讐劇の内容なら、徹底的に暗い作りにした方が良かった。雰囲気ぶち壊しとはこのことだ。 【椎名みかん】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-03-29 10:37:05) |
《改行表示》38.重いテーマを扱う正統派作品かと構えて見始めたが、映像や構成が新鮮で最後まで面白く観ることができた。グロいが非日常を見せてくれるエンターテインメントとして、私はありです。 【じゃん++】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-03-10 17:47:57) |
37. 内容を考えればぞっとする話ですが、よくできた作品でした。脚本も演出も俳優の演技も感心するばかりです。映画として重要なのは、観客をその世界にひきずりこむことだということがよくわかりました。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-11-14 22:57:09) |
《改行表示》36.娘を殺された教師が犯人を捜すミステリーと思っていたが、ホラー映画の一種だったのね。 冷徹な復讐者の役を演じる松たか子の演技が凄い。 ちなみに原作未読。そのうち原作を読もう。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-07-11 01:29:56) |
35.上映中終始盛り上がらないまま、進行していく作品ですが、観客を離さない映像と演出には脱帽いたしました。松たか子の演技も中々良かったです。 【SAT】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-05-07 20:47:40) |
《改行表示》34.こういった作品はどうしても原作と比べられ、たいていは良い評価をあまりもらえないもの。しかし、監督が強い信念と愛情を持ってやれば、原作通りの、あるいはそれを超える面白さを表現できるものだと、改めて感じさせてくれる作品です。この小説を映像化しようとした監督の心意気が本当に素晴らしいと思います。 ミュージカルにも似たテンポとリズムでさくさくとストーリーが進み、最後まで飽きることなく観ることができました。邦画ではこの年一番の作品ではないしょうか。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-03 05:49:20) |
33.《ネタバレ》 おもしろかった。原作の空気を大事にしていたと思う。違いはあまり書かれなかった森口先生の内面の描写があり、声や表情から感じられたこと。松たか子、いいです。 【ラグ】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-04-29 18:01:32) |
32.《ネタバレ》 教師と生徒の仇討ち物という設定が良かったです。教師とはこうあってほしい、中学生とはこうあってほしいというメディア界の定説(希望)を踏みにじった作りが新鮮でした。各所でで妙にうそっぽく作っているところが、この映画のエンターテイメント性をさらに高めているように感じました。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-04-25 21:22:37) |
31.《ネタバレ》 中島監督らしいスローモーションや逆回転、クローズアップなど、美しい映像は魅力的だし、いつもより抑えた色調も好ましい。木村佳乃の演技や、教室の空気など、見所も沢山ある。しかし忘れられないのは、松たか子の顔だ。能面の中に、狂気と切なさと、とてつもない悲しみを閉じ込めた青白い顔だ。特にラストの少年Aを見据える顔面は脳裏に焼き付く。 【ブタノケ2】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-04-19 01:17:02) |
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30.色々と衝撃的で刺激のある作品でした。観終わった後にずっしりと心に重いものが残りましたね。 【ギニュー】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-04-12 19:12:55) |
29.松たか子が演じます女性教師の突然の告白から物語りは始まります。その告白は自分の娘がクラスの生徒に殺されたというものホームルーム中の告白で動揺する生徒達を尻目に先生は全てを語り出します。冒頭の10分のシーンで引き込まれます。このクラスの混沌とした雰囲気、凄いリアル。誰も話を聞いていないざわつくクラスでポツンと独白を始める女性教師の戦慄は『ミザリー』のキャシー・ベイツを彷彿とさせる狂気性です。学生時代のクラスの雰囲気をまた思い出したいという人にオススメ。 【カイル・枕クラン】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-03-13 23:28:33) |
28.《ネタバレ》 最初の先生の告白シーンは少しダルかったが、その後は退屈せずに見ることができた。構成がうまかったです。 |
《改行表示》27.中島監督作品の欠点に、登場人物が自らの心情をぺらぺらと喋りすぎるという点が挙げられますが、本作は開き直ったのかのごとくそれを逆手に取り主要人物がやたらと喋る、語る。文字通りの告白が全編繰り広げられます。 セリフが無い場面など数え上げるほどしか存在しません。この喋り・語りが、映像のリズムをとり、映画全体のテンポをかろやかにする役割を果たしていると言えます。 ただ、多くを語ってはいてもその内実は人間の心理をリアルに描いているという訳ではなく、適度に抽象化された心情表現であり、登場人物の造形や設定、物語の展開、細部のセットにいたるまで、何か"それっぽい"カリカチュアライズされた漫画的表現を貫いています。この点は今までの中島監督作品と通じる所でありましょう。 飽くまでこの作品は構成をシステマティックにパズル化させた点が優れているエンターテインメントサスペンスであり、"それっぽい"程度にとどまっている表現はMV風な映像と相性が良く、物語を進ませる為だけの簡潔で分かりやすい要素であると感じさせます。 従って問題提起や繊細な人間ドラマ等を期待して観るのではなく、演出や映像、ストーリーのハッタリ感を楽しむものとして鑑賞した方がより満足できるでしょう。 最後に、「ユージュアル・サスペクツ」の構成・編集、「親切なクムジャさん」を筆頭とした一連のパク・チャヌク作品のテーマ、などとの類似性は見逃せない点である事を付け加えておきます。 【¥$】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-02-25 19:23:44) |
26.《ネタバレ》 原作未読。クラスの誰からも相手にされず、唯一自分を必要としてくれたクラスメートにも利用されただけでクズ呼ばわりされた男子生徒が、小さな女の子を躊躇うことなくプールに投げ込むシーンに共感してしまった自分にぞっとした。罪な映画です。 |
《改行表示》25.《ネタバレ》 傑作。脚本がよくできているし、演技も素晴らしい。面白い邦画は、本当に面白いと思わせてくれる。たしかに現実離れしている点は感じるが、これは映画。私は気にしない。【ネタバレ注意】いきなり冒頭からタイトル通りの展開なのかと思ったが、その後の作り方がうまい。おそらく、(この映画の中での)森口悠子は、血液も混入させていないし、最後の爆弾も解除したままなのではないか。あくまで脅迫。後者は、対象者や巻き添えも含め不確定要素が多すぎるし、銅線を切断して解除した後の描写がない。個人的には、R15+指定になったスプラッターな演出は、もう少し抑えてもよかったと思う(スローモーションの多用も)。 【mohno】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-02-08 23:05:59) |
【やぶ】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-01-30 21:14:17) |
23.う~ん ダーク。これはいいものだ。それぞれの告白により本当はこう考え行動したのだという事実が明らかになっていくのはとても面白かったし、人間の心理の奥深さに興味は尽きない。ただ原作を読んでいないせいか、見方を誤った面があり、原作小説を読んだ上で、つまり単なる復讐劇だと知ってる状態で見た方が楽しめただろうな、とは思う。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-01-19 20:11:31) |
22.《ネタバレ》 子供を叩き治す超スパルタ教育映画にも見えました。現実感覚を喪失した状態に陥っちゃうと、自分の痛みをなくし、他人の痛みも分からなくなり、殺人やったり、いじめやったり、リスカやったり・・・。とまあ、こんな人間沢山いるのではないでしょうか。物語の最後、主人公の少年が、内的世界から現実世界に舞い戻ってきた瞬間に、鼻血を流す描写が秀逸。HIVの伏線が効いてくるわけです。少年の嘘も黙秘も吐くふりも通用しない、生理的反応。現実感を喪失した世界で一番信じられるものです。本当に起こったことのように感じさせることが重要であって、実際に起こったかはあまり重要でない気がします。演出含め、結末さえも不確実に描いちゃうから上手いです。観客自身も、映画の中で起こっている胡散臭い世界から、後半につれていつの間にか痛みを感じることができるという物語の構造も良し。エヴァあたりから一気に量産された感のある、現実感覚を喪失した自分をモチーフとした作品群の流行に喝をいれた、インパクトのある快作だと思います。 【Nujabest】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-11-16 17:38:11) |
《改行表示》21.画面いっぱいに蔓延る“悪意”のどす黒さ。 それをフィクショナリズムに徹して描くことで生まれる没入感。カタルシス。 序盤や終盤でテンションにムラのありがちなこれまでの中島作品でしたが、 この作品は何の淀みもなく突っ走る。あの手この手を駆使した演出方法にお腹いっぱい。 学級崩壊気味の教室のなかで、松たか子の語りに徐々に耳を傾けてゆく生徒たち。 あの序盤の場面だけで凡百の映画とのクオリティの違いを思い知らされる。傑作。 【j-hitch】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-08-22 02:07:23) |