12.設定からして面白そうだったのでDVDをレンタル。好みの問題なんでしょうがキャストもダメなら脚本もつまらない。「君、君」ってのが後半は耳ざわりでした。大杉漣の所は少し笑えたかな。 |
11.これは観る者を非常に選んでしまう作品だろう。或る者には陳腐な青春群像劇としか映らないだろうし、また或る者にとっては共感を呼びノスタルジーに浸らせ、涙を誘うパワーがある。つまりは今から約十数年前に起こった空前のバンドブームに対するオマージュ作品なのである。当時とある深夜番組でバンドの勝ち抜きコンテストが行われていた。これをきっかけに、バンドブームが日本中に巻き起こった。当時十代・二十代だった若者は誰もが何かしらの形で熱をあげていたものである。(これは作中にもちらりと登場するビデオ画像、友情出演者、はたまたコメントを寄せた人間たちのリストを見れば、この番組がいかにとてつもない影響力をもっていたかが窺える)しかしブームというものはどんなものでもいつかは終焉を迎える。いいようにメディアに利用され、利用価値がなくなった途端捨てられたバンドマンたちは一体どれぐらいいるのだろうか? ただの一ファンだった私ですらそう思うのだから、当人たちは胸が痛くて見ていられないだろう。もしくは「あんな頃もあったな」と笑っていえるのだろうか? ロックとはそもそも反骨精神に満ちた音楽だった。それが商業化され、ビジネスとなった時、ロックの精神は死滅する。同時にロックを愛する者のアイデンティティはぐらぐらと揺らいでいく。真のロックとは何なのか? それをこの映画はスピードウェイという架空のバンドを通し、我々に訴えているのである。軽いようで奥の深い作品。構成面ではややダレる部分があるものの、かつてのバンドブームが思い出の一部である者にとっては忘れ難い一作となるやに違いない。 【HARVEST】さん 8点(2004-08-29 23:55:38) |
10.ボブ・ディラン、ほんものが出てくれば、もっとよかったと思う。 「ハイ・フィデリティ」にはほんもののブルース・スプリングスティーンが出てきた。 それから、この映画もう30分短くてもいいと思う。だらだら長すぎる印象があるのは編集があまりうまくいってないためか。 【ウェルテル】さん 5点(2004-08-27 01:18:14) |
9.泣きじゃくった。ストレートな青臭さに胸が締め付けられそうになった。でも、後悔した。この映画、何かが足りない。『スクール・オブ・ロック』を見て気がついた。ユーモアが、感じられない。日本のロックが駄目なのは、ユーモアに欠けているからだと思う。 |
8.主人公に全く感情移入できなかったせいか面白いとは思わず。 麻生久美子さん、好きな女優さんなんだけど固っ苦しい役で好きになれず。 んなわけでこの点数。期待してただけに…。 【ふくちゃん】さん 4点(2004-04-02 17:03:17) |
7.この映画は基本的に峯田を見るために存在する。峯田が好きな人は自然とこの作品を好きになれるだろうし、生理的に受け付けない人はこの作品も生理的に受け付けられないはずだ。峯田のアフロや朴訥とした喋り方が大好きな僕にとっては、無茶苦茶な設定やセンスの欠片も無い映像その他もろもろのマイナス要因はむしろ“不器用青春ど真ん中”として熱く心に響く。大きなスクリーン、大音響で誰にも邪魔されずに観るのが唯一の正しい見方。この映画を観て泣ける人はきっとクズ人間。 【藤村】さん 6点(2004-03-07 17:00:10) (良:1票) |
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6.監督の原作に対する愛情が、ひしひしと感じられた作品でした。強引で地味で小づくりだけれど、とても愛すべき映画であった思います。80年代の恥ずかしさも上手く描かれていました。GOING STEADYの峯田くんも、意外なほどに中島役にマッチしていてとても好感が持てました。すごく可愛かった(今回ほぼ初見でしたが)。ああ、ただ「彼女」がな~~~。原作のイメージではもっとアンニュイでクールでいい女だったので、非常に残念でなりません。 【凛】さん 6点(2004-02-28 00:53:56) |
5.《ネタバレ》 10年ほど前に原作のマンガを読んでて、その時のバンド仲間に貸してから行方不明になっていた。それ以来、久しぶりにこの作品に触れたが、けっこう忠実に再現してたと思う。今の人はどうか知らないが、10年前はホントこういった価値観でグラグラ悩んでいたのが懐かしい。それに、主人公の中島と、私のディラン好きの友人が髪型から仕種まで、かなり似てたので笑えた。ディラン好きの人って、この映画の様にいつもディランのハーモニカが聴こえてるんよね。最後のLike a Rolling Stoneはベタだけどまいった。ただ、バンドをやってない人には、青春映画としてはくどく思えるかも。 【こしまき】さん 6点(2004-02-26 12:18:14) |
4.大人になれない子供たちの映画。子供でありつづけることの辛さと弊害を描ききった上でエールを送りたいというスタッフの暖かさが心地良かった。最後の最後で甘ったるい映画かもしれないけれど、そこが微笑ましくて素敵な作品。 【足利桜子】さん 7点(2004-02-20 07:59:51) |
3.《ネタバレ》 原作が好きなので観に行ったんですが、客層と劇場の混み具合にビックリしました。感想としては、セリフとか原作の割と細かいところまで再現してたし、キャストもそれなりに原作のキャラにハマってたので良かったと思います。ただ、主人公の中島がテレビの収録時に唄った曲の歌詞が、原作だと思いっきり放送禁止用語だったのに、さすがに映画化の際には修正されてたのがチョット気になったと言えば気になった気はする。大概この作品を観に行く人は原作を知ってる人だと思うんですが、もし原作が未読な方は、是非原作を読むことをオススメします。 |
2.主人公が叫ぶロックの魂って、実のところ決して正論とは言えない気がしますが、映画は「別にそんな事言ってないよ」って感じもします。彼は必ずしもカッコ良くなくって、悩みをいっぱい抱えてても、それは身から出た錆だったり自身の力のなさだったり。バンドブームによって安易にもてはやされ、消費され尽くしてしまったロックに対しての憤りよりも、そこに生きてた、ダサくてカッコ悪いけど、でも青春なんだ!って感じが伝わってくる佳作でした。ただ、ちょっとタメが多くて長過ぎる気がしました。もう少しタイトにまとめてくれたらなぁ、って。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2004-01-11 13:19:08) |
1.正直、ツッコみ所は満載。バンド名の「スピードウェイ」とかそのデビュー曲の「悪魔とドライブ」とか、いつの時代だよ!って感じだし、主人公中島の抱くロック観も、何だか古(青)臭くて、ちょっとイタい。ただ、主役を演じる峯田和伸(元GOING STEADY、現銀杏BOYZのメンバー)の朴訥としつつも熱いキャラ(それに比べるとボーカルジョニー役の中村獅童は技巧が目立つ印象があり)はとても良かった。それに話が進むにつれ話に引き込まれてしまうのは、宮藤官九郎の手腕のなせる技なのでしょうか。後半の演奏シーンはかなりグッと来ます。田口トモロヲの演出は正直どうなのか?という気がしなくもありませんが、結果的にはクサくてかっちょ悪くて、でも熱い青春映画に仕上がっていました(ちょっとだけ、泣いた)。あと個人的にニューロティカ(一見イロモノっぽいけど、80年代からしぶとく生き残っているパンクバンド)のメンバーがちらっと出ているのは笑った。それにしても映画館には若い観客(20代前半位)が多かったなあ。 【ぐるぐる】さん 8点(2003-12-29 19:47:56) |