10.70年代日本映画の傑作!
音楽も、風俗も、車も、ファッションも古いが、この映画は古くない。
昔の日本映画がこれほどの傑作を作ったのに驚くというより、
日本映画の黄金時代が過ぎて斜陽産業となった70年代にこの傑作を作ったのに驚きます。
セットや爆破シーンのチープさなんて関係ない。
突っ込みどころはあるし、受け渡しの喫茶店が火事はありえない欠点だと思うが、
やはり評価したい作品。
高倉健は正直あまり好きではない。特に後年は大物扱い過ぎ、渋過ぎ、
ある意味アンタッチャブルな存在になったが、
この作品ではまだまだ現役役者のかっこよさを味わえた。
また他にも今となっては大物俳優になってしまった俳優の
脂がのっていた時代の姿が見れて嬉しい。
はなから70年以降の日本映画を軽く見ていた私の考えを変えてくれた事を
含めてこの点数を献上します。