3.《ネタバレ》 観る前は音楽映画というのはわかってたんですが80年代とは知らなかったんです
こういう青春映画はいくつになっても好きだなあ。ほろ苦さと滑稽さと微笑ましさが絶妙にミックスしていて観ている間、ずっと顔がほころんでました。しかもオリジナル曲以外は80年代ニューウェーブだし。シンセが多用され音楽の幅も一気に広がった時代だったように思う。
で、ここにもルーシー・ボイントンがいる、個人的にタイミングがよくてなんかうれしい、お父さん役も。
そしてお母さん役はアラン・パーカーの「ザ・コミットメンツ」でバンドのコーラス、後に成功するシンガーやってた人。
なにこれ、うれしすぎる。
面白いキャラが集まってる中、兄のブレンダンがなかなかよいです。「敵じゃないな、フィル・コリンズを聴く男に女は惚れない」に笑った。
兄から教えられるミュージシャンを知るたびに影響されファッションが変わっていくコナー、でもだんだんあか抜けていくんです。ザ・キュアーの時がよく似合ってましたねぇ。
一緒に曲を作るめがねのエイモンがどうにも監督のジョン・カーニーと風貌を似せてるような気がしてしょうがないです。
主演の子はボーカリスト役をやるだけのことはあってルックスもいいし話す声もいい。
何か確固たる信念とかじゃなく、最初はモテたいためにバンド始めるっていうのもリアルでよいです。
大型船の後をついて海を渡る二人を見ながら、80年代前半頃だから今あの二人は50歳前後になってるはず、どうなってるのかなあ、なんて思ってしまいました。
この映画を観てたらしみじみとあの頃に戻りたいなどという願望がよぎってしまった、若かった頃への郷愁ですね。
私にとって愛おしい映画がひとつ増えました、全編に渡って音楽も最高。エンドロールもしっかり観ることをお勧めします。