ブレードランナーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ブレードランナー

[ブレードランナー]
Blade Runner
ビデオタイトル : ブレードランナー 完全版
1982年上映時間:117分
平均点:7.38 / 10(Review 242人) (点数分布表示)
公開開始日(1982-07-03)
アクションサスペンスSFシリーズもの犯罪もの刑事ものハードボイルド小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-02-24)【イニシャルK】さん
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監督リドリー・スコット
助監督ニュート・アーノルド
キャストハリソン・フォード〔1942年生〕(男優)リック・デッカード
ルトガー・ハウアー(男優)ロイ・バッティ
ショーン・ヤング(女優)レイチェル
エドワード・ジェームズ・オルモス(男優)ガフィ
ダリル・ハンナ(女優)プリス
ブライオン・ジェームズ(男優)レオン
ジョアンナ・キャシディ(女優)ゾーラ
M・エメット・ウォルシュ(男優)ブライアント
ジョセフ・ターケル(男優)エルドン・タイレル
ジェームズ・ホン(男優)ハンニバル・チュウ(眼球製作者)
ウィリアム・サンダーソン(男優)J・F・セバスチャン
堀勝之祐リック・デッカード(日本語吹き替え版【TBS】)
寺田農ロイ・バッティ(日本語吹き替え版【TBS】)
戸田恵子レイチェル(日本語吹き替え版【TBS】)
池田勝ガフィ(日本語吹き替え版【TBS】)
高島雅羅プリス(日本語吹き替え版【TBS】)
神山卓三ブライアント(日本語吹き替え版【TBS】)
大木民夫エルドン・タイレル(日本語吹き替え版【TBS】)
横尾まりゾーラ(日本語吹き替え版【TBS】)
大宮悌二レオン(日本語吹き替え版【TBS】)
千葉順二ハンニバル・チュウ(眼球製作者)(日本語吹き替え版【TBS】)
村越伊知郎J・F・セバスチャン(日本語吹き替え版【TBS】)
原作フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
脚本デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
音楽ヴァンゲリス(音楽プロデューサー)
撮影ジョーダン・クローネンウェス
スティーヴン・ポスター(追加撮影)
ブライアン・テュファーノ(追加撮影)
ハスケル・ウェクスラー(ノン・クレジット)
製作リドリー・スコット(共同製作〔ノンクレジット〕)
マイケル・ディーリー[製作]
製作総指揮ブライアン・ケリー〔男優・1931年生〕
配給ワーナー・ブラザース
特殊メイクジョン・チェンバース(ノンクレジット)
特撮ダグラス・トランブル(特殊撮影効果スーパーバイザー)
ドリーム・クエスト・イメージズ(視覚効果〔ノンクレジット〕)
リチャード・ユリシック
マイケル・L・フィンク
美術シド・ミード(舞台設計)
ローレンス・G・ポール(プロダクション・デザイン)
リンダ・デシェーナ(セット装飾)
デヴィッド・L・スナイダー〔美術〕
衣装マイケル・カプラン〔衣装〕
編集テリー・ローリングス(編集スーパーバイザー)
録音ジェリー・ハンフリーズ〔録音〕
ゴードン・K・マッカラム(ノン・クレジット)
グラハム・V・ハートストーン
マイク・ホプキンス[録音]
字幕翻訳岡枝慎二
その他C・O・エリクソン(プロダクション総指揮)
あらすじ
2019年ロサンゼルス。1日中暗く、雨が振り続ける。元ブレードランナーのデッカードはうどんを食っているときに元上司から現場復帰を強制される。レプリカントが4匹地球に侵入したからだ。レプリを追い、リーダー、ロイを仕留めるべくデッカードは彷徨う。レイチェルとの出会い、自分の存在理由。なぜ、レプリ達は地球に戻ってきたのか・・?後世の近未来映画に多大な影響を与え続けるSFハードボイルド映画の金字塔。最終版とは違い、デッカードの解説が入り、ラストも違います。すいません、あと15年後なんですけど・・。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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123
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60.《ネタバレ》 1982年公開のSF映画。
TVの地上波放送の日本語吹き替え版で観た。
その録画テープを何度も観た記憶がある(なつかしい)。

レプリカントは、人間の身体能力を超える。
だがレプリカントは数年しか生きられない。
レプリカントの悲しみ。
レプリカントの怒り。
なぜ俺たちを作った!?

日本語吹き替え版では、最後までナレーションがある。
ラスト、二人はどこへ行ったのだろう。
あのシーンは、他の映像素材から持ってきたらしい。
が、あのシーンがある事で私の想像は広がったし、それは良かったと思う。
映画の舞台裏には、いろんな事情があるらしい。

続編が作られたようだが、まだ観ていない。
続編には「CGとVFX」がが多くて、迫力があるのだろう。

が、私にはこの「CGとVFX」がない方が心地良いようだ。
余談:1983年の「シネフェックス」特集号は持っているのに、まだ読んでいない。
激辛カレーライスさん [地上波(吹替)] 10点(2021-04-11 03:20:23)
59.《ネタバレ》 初めて観たのは何十年も前で子供だったので意味が分からなかったのですが
物心ついたころもう一度観て一気に好きになった。
暗鬱な未来像にもしびれたし、主人公側よりむしろ敵側の方が正しいとさえ思えるストーリー。

特にラストでロイが死に間際に語るセリフ。
カッコよすぎて心に深く刻み込まれました。
どうも死というものに対する考え方の一つを教わった気がします。
映画の個人的名ゼリフランキング1位ですね。
Dry-manさん [地上波(吹替)] 10点(2019-10-05 22:14:30)
58.《ネタバレ》 カルト オブ カルト。封切り時にガラガラの映画館で見た衝撃は忘れられない。映像が良い。雨のシーンが良い。レプリカントが良い。
にけさん [映画館(字幕)] 10点(2019-01-11 23:04:16)
57.《ネタバレ》 2度目の鑑賞。今回ナレーション付きを観てようやく理解できました。
レプリカントの寿命4年というのがリアルです。スマホもだいたいそれくらいだし・・
学習機能があるから、あまり寿命を長くすると人間を超えてしまうから4年なのでしょうか?
カズオ・イシグロの「私を離さないで」にも、共通する点があるように思いました。
あちらはクローンですが、人間に利用されるために生み出されたという点が。
人間が嫌がる危険な作業や汚い作業をロボットにさせることが現実味を帯びている昨今、35年も前にこのような映画が作られたことに驚きます。
この映画の監督は、もう80近いというのに今でも、こちらが驚くような映画を作れて本当にスゴイです。「悪の法則」も好きです。
たぬき野郎さん [地上波(吹替)] 10点(2017-12-03 16:14:15)
56.ヒトの少ない大きな映画館のスクリーンで、ひとりぼっちで観たい映画。
冷房はキンキンで、3Dだとなお嬉しい。

確かにセンスで観る映画かも。
プラネットさん [DVD(字幕)] 10点(2015-06-20 23:50:40)
55.全ての面でセンスが良さが漂う映画。
cogitoさん [映画館(字幕)] 10点(2014-07-29 19:20:19)
54.見たのは大学時代。それまで見た映画の中で最も衝撃を受けました。私が映画の世界にハマった最初のきっかけとなった作品です、その後に色々なバージョンが出ましたが、最初に見たバージョン以上の衝撃を受ける事はなかったです。どう感想を書けば良いかずいぶん悩んでましたが、先に4作目の10点が現れてしまったので、とりあえず投稿します。得点は10点以外あり得ません。
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 10点(2013-12-23 21:36:55)
53.初めて観たのは中学生の時私立図書館のLDで。それまで観たどの映画にも似ていないその世界観が強烈で、何度も足を運んで繰り返し観た(この映画とターミネーター2とエイリアン2はそれぞれ10回以上は観たに違いない)。
特に好きだったのは2つで十分ですよの名物おやじ。あのセリフのインパクトは凄い。また、変な日本語の看板や街中で繰り返される変な日本語が謎すぎて笑える。

当時はエレベーターが閉まった所で終わる最終版が好きだったが、完全版の暴力描写やナレーションも悪くないなと思った。色々バージョンはあるけど結局ブレランはブレランなのだという結論に至った。なので、それぞれのバージョンごとにレビューはせず、全部ひっくるめてここに書くことにします。
また、今頃になって監督がデッカードはレプリだったと断言してしまった為、せっかくレプリかどうか推測するという楽しみが無くなってしまったのは残念でならない。
ヴレアさん [レーザーディスク(字幕)] 10点(2013-12-23 20:45:34)(良:1票)
52.アジアンな喧騒に包まれながら、その内包するものはヨーロピアンな感覚の近未来LA。 映画の完成を見ずして逝ったP・K・ディックの原作をベースに、リドリー・スコットの世界が広がる。 リック・デッカード(ハリソン・フォード)が人間と感じられる劇場公開版は、ビデオの完全版とともに最もなじみのあるもので、最初に見たものから逃れえぬ観客もいる。 人間とレプリカントの闘争でなければ、ロイ・バティ(ルトガー・ハウアー)の最期の輝きも生きてこず、レイチェル(ショーン・ヤング)との関わりも同類相憐れむようなものとなってしまうのではあるまいか。 説明過剰を好まず、デッカードをもレプリカントに転生させたい思いのあるスコットは、ボイス・オーバー(ナレーション)が気に入らずなくそうとしてきたが、あれがあっては到底そうは思えないというのもあるのだろう。(「別れた妻」がいるレプリなどいるだろうか?) 物憂げなモノローグは多少古風であっても、デッカードの内面や情報を伝えてくれるものだが。 キューブリックから譲られた美しい空撮を使ったエンディングも、閉塞感に支配される作品において唯一開放を感じさせるシーンであり、デッカードの台詞も味わいをもつ。 スコットがそれら嫌いな部分をそぎ落として磨きあげたファイナル・カットは素晴らしい出来だが、その二つを無意識のうちに脳内補完する自分もおり、物足りなさや喪失感を感ずることおびただしい。 監督の好みがかならずしも観客のそれと一致しない一例で、不本意な任地に赴いた父親の子供にとってはそこが故郷になるようなものか。 魅惑的なヴァンゲリスの音楽も、長らくサントラが出なかったせいでカヴァー盤の方に愛着があるという煩雑さ。 ジョン・アルヴィンによるオリジナル・ポスターは素朴だが味があり、このシアトリカル・カット同様今も愛されている。
レインさん [映画館(字幕)] 10点(2012-09-10 07:00:02)(良:1票)
51.初めてこれを観たのは25年前、場末の映画館でのリバイバル上映で、「タクシードライバー」との2本立てでした。それからリバイバル上映される度に幾度となく映画館を訪れ、ビデオを何度もレンタルし、とうとう台詞を丸覚えしてスピナー釣ってるワイヤーとかのアラまで把握する程のめり込みました。
ファイナルカットは最近でも観ますが、この独白が入り、デッカードが人間だと思われていたバージョンであるオリジナルはもう20年くらい観てないですね。このバージョンが一番好きなので、あえて観ないようにしてるんです。この映画は「エイリアン」と並ぶ、自分のまさに青春。あの頃を振り返るのは、もっと歳を重ねてからにしたいんです。
HAMEOさん [映画館(字幕)] 10点(2009-11-09 17:40:14)
50.《ネタバレ》 やはり、この初回劇場版が一番いい。フィルムノワールを歌うのであればなおさら。
ただ、ひとつだけ欠点を挙げるとすれば、ゾラをリタイヤするシーンで、日本語「おい、あれ見ろよ、なんか変なもの持ってるぜ」という日本語が何回も繰り返されること・・。ディレクターズカットなんぞで評価を下げる前に、ここの音を取り直して欲しい!そうすれば完璧だったのに!!でも、私の人生に影響を与えたという意味でベスト1です。10点!
けごやさん [DVD(邦画)] 10点(2008-12-19 00:18:17)
49.《ネタバレ》 当時観た時は、20年後の未来はこんな世界になっているだろうと、本当に思えるほどリアリティに感じた。そして20年後のいま観ても古さを感じず、あと20年後はきっとこんな世界になるだろうと思う。SFの最高傑作だと思います。
nishikenさん [映画館(字幕)] 10点(2005-12-14 07:17:12)
48.何回も観ました。
レンジさん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-10-29 08:19:52)
47.《ネタバレ》 

封切り当時は確かこれ不評の映画だったですね。
私は場末の客席ガラガラの映画館で見ましたが

この時私と一緒に見た何人かの人々は
多分一生忘れられない1作になったんだろうと思います。

話の筋は逃げ出したレプリカント(人造人間)を処分するブレードランナー(賞金稼ぎ)を描くという事には成っておりますが 
はっきり言ってそんな事はどうでも良い。

本作品に出て来るレプリカントの寿命は僅か4年です。
もし本当の人間が自分の寿命は4年と区切られてしまったらどうするでしょう?
植民地星に送られ、重労働にコキ使われて死んで行くだけの人生を受け入れられるでしょうか?

自分の寿命を4年と自覚したが故に
劇中のレプリカント達は追う存在である人間より人間臭く
そしてより少ない人生を追い求める。

また自分たちの存在意義をも、激しく追い求めて行きます。

自分たちがどうやって作られたか?切られてしまった寿命を伸ばす方法は無いのか?
彼等は必死であがいて行く。しかしそうしている間にも
自分たちの肉体はドンドン衰えて行きます。

そして最期は仲間がブレードランナーデッカードに次々と殺され
逃げ出したレプリカントのリーダー バッティーは超人的な力で
デッカードを絶対絶命まで追い詰める。

しかしなぜかバッティーは絶体絶命のデッカードを助けてしまう。なぜか?
劇中その事についての説明は一切有りませんが、私はこう解釈しました。

つまりバッティーは自分の寿命が尽きる事を悟り、全ての諦めが付いた訳です。
諦めが付いたからこそ、デッカードを助けた。
自分がいま死に行くが故に、バッティは命あるものの尊さを知ったのでしょう。

死の間際 降りしきる雨の中、バッティは諭す様にデッカードへ
自分が見てきた僅か数年の事柄を語ります。

その時、邪心の無くなった彼の肩には1羽の小鳥が止まりました。
そして彼が語り終え、こと切れた瞬間に大空へ羽ばたい行く。。。
涙無しには見られないシーンです。何度もこのシーンで泣いた人が多いのでは無いでしょうか。

ともかくSF映画の金字塔と言うには余りにもマニアックで、虚無に満ちている作品ですが
ラストにデッカードが完全人造体であるレイチェルと、恋に落ちエアカーで逃げて行くシーンで僅かに救われます。

人間とレプリカントの差異は無いのだ。と。






一般人さん [DVD(字幕)] 10点(2005-07-30 23:37:16)(良:4票)
46.ブレラン症候群・・・1. 日常生活で「~で十分ですよ」というフレーズに異常に反応してしまう。2. 雨が降っている日がちょっと好き。3. 写真を見ると、奥の方に写っているものも見てしまう。4. 亀を見ていると引っくり返したくなる。 一つでも当てはまるなら、あなたもブレラン症候群。
MacGyverさん [DVD(字幕)] 10点(2005-04-26 22:42:12)(笑:1票)
45.それまで「未来」と聞いて想像したのは鉄腕アトムに出てくるような都市、ツルツルで清潔でスウェーデン製の家具のような曲線がメインの世界だったが、この映画がヒットしたことによって「未来」とは陰鬱な雨の降るオリエンタルなカオスに変貌した。これ程人々の意識に多大な影響を与えた映画は少ないんじゃないかな。私は原作者であるディックの大ファンだけど原作を映画化するならこうあるべし!と思う。ところで↓【Motoya】さんが触れられているクローン羊の話はやはり原作を思い浮かべずにはいられませんね。「クローン羊はアンドロイドの夢をみるか?」
黒猫クロマティさん 10点(2004-07-16 17:51:14)
44.ディックの傑作として名高い「アンドロイドは…」にインスパイアされた別の物語、と見るのが正解。とはいえ、これは映画作品として素晴らしく、間違いなくリドリー・スコットの最高傑作と言える。いま見返すと、この頃はSF文学と映画の幸せな関係が成立していたのだなと、別の意味で感慨深い。
一児の母さん 10点(2004-06-26 08:42:31)
43.《ネタバレ》 この映画によって“近未来映画の革命”(酸性雨の降りしきるデッドテックな未来都市というビジュアルの発明)が起こったことは、映画の歴史の中でも重要な出来事だったと思います。(ちなみに、もうひとつの“近未来映画の革命”は俺的に『マッドマックス2』だと思います)

それにしても、昔から“デッカードのナレーション&青空の疾走エンディングバージョン”を何度も何度もビデオで見返したクチなので、ディレクターズカット版(最終版)には、ちょっと素直にノレないンですよねぇ…。確かに、あのモタモタしたナレーションが無いことで映画の流れはクールになっているし、撮影時の監督の意図が「デッカードはレプリ」だった(その前提でのユニコーンの折り紙の意味)というのは頭では理解できるのですが…。でも、ねぇ…。この映画で感動した自分のキモチを、まるで“後出しジャンケン”でひっくり返されてしまったようで…。うん、やっぱり俺は最初に見たこのバージョンが好きですねぇ…。

「いィ~いィ~ことぉ~、す~るぅ~~~~」べべん!(三味線の音)
幻覚@蛇プニョさん [ビデオ(字幕)] 10点(2004-06-09 23:57:52)(良:1票)
42.デッカードの解説と、ラスト・・。公開当時は、観客の理解が得られないと考えた映画会社の意向でそうせざるを得なかった。確かにそういう意味では、ディレクターズ・カットのほうが、より硬質でハードボイルドでメッセージ度合いも高い。しかし、映画としての素晴らしさはどちらも同じです。
★ピカリン★さん 10点(2004-06-06 16:45:25)
41.レプリカントが私たちとは異質な悪と感じられたら、この映画は吐き気さえ催す駄作に感じられるかもしれません。(確かに、そういう方向の想像力の発揮もありかもと今、ふと思ったりもするのですが)、、、、、、、レプリカントが求めているものは、限定づけられた命をながらえることであり、それは人間の根源的な欲求と重なり合うものです。、、、だから彼らが延命の術を求めて、街をさまよう姿は、行き詰まった恋愛、隘路に逢着した仕事に活路を求めつつ、虚しく歩む私たち自身の姿を想起させるのです。ヴァン・ゲリスの流れる雨降る夜の街は、そうした情感をさらに強くしてくれるものでした。、、、、そうした彼らに対して、既存の社会は、絶対的な障壁を設定し、差別し、その欲求の実現を暴力的に抑圧する。、、、、、、、それに対して彼らは暴力で応える。、、、彼らの中に、自分達と共通する願望を認め、差別される姿に同感を覚えつつも、その暴力に抵抗感を感じながら映像に見入ってゆくことになります。そしてロイの最後。、、、、自分は、極めて短期間であっても、誰とも違う経験をすることができた、その経験を美しく抱きながら、この先の命を断念しようと、ロイは暴力を収め、運命に従いました。、、、、あまりに美しく神々しい。、、、この時、私という存在も、経験、思い出によって定義される存在であるということが、切々と了解されるのです。過去の想い出は、わたしという現象そのものであるのかもしれない、、、、、、。レイチェルが懊悩するのは、自分を定義してくれる、かけがえのない記憶、思い出が、実は偽りのものであるかもしれないからでした。、、、SFの魅力は、今と違う世界を描くことで、私たちの想像力を刺激し、刺激された想像力で、ふと今の世界を見たとき、今の世界が違った形で豊かさを回復してくれる、というところにあると思います。そしてこの作品は、そうしたSFの魅力を見事に実現していると私は考えます。
王の七つの森さん 10点(2004-06-03 12:06:01)(良:4票)
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【点数情報】

Review人数 242人
平均点数 7.38点
031.24%
120.83%
293.72%
3114.55%
472.89%
5177.02%
6229.09%
74016.53%
83012.40%
94116.94%
106024.79%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.37点 Review8人
2 ストーリー評価 7.23点 Review13人
3 鑑賞後の後味 7.36点 Review11人
4 音楽評価 8.38点 Review13人
5 感泣評価 7.00点 Review9人
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【アカデミー賞 情報】

1982年 55回
視覚効果賞ダグラス・トランブル候補(ノミネート) 
視覚効果賞リチャード・ユリシック候補(ノミネート) 
美術賞ローレンス・G・ポール候補(ノミネート) 
美術賞リンダ・デシェーナ候補(ノミネート) 
美術賞デヴィッド・L・スナイダー〔美術〕候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1982年 40回
作曲賞ヴァンゲリス候補(ノミネート) 

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