1.《ネタバレ》 どんな映画でもそれなりに入るTOHOシネマズ六本木ヒルズ、今回は前作から1人減って自分も含めて観客5人ね。
毎回モンク書きまくりなシリーズも今回で完結。もちろん、いきなり名作!ってコトになるなんて思ってはいないので、ポイントでタダ見。
今回もかなりつまらなかったのだけど、でも明確なテーマを打ち出して終わらせただけマシと言える・・・のかしらねぇ。
前半に延々と禅問答が続くのはこれまでと一緒。
ゴジラがシンボリックな存在で、それは別にゴジラじゃなくても成立するでしょ?というのも一緒。
そしてゴジラがあんまり動かないのも一緒。
一応話がまとまって終わらせている点はマシ、なのかもしれないのだけど、でもそこに至る道筋がどうにも色々とイヤなカンジで。
宇宙の真理みたいな大きなモノと人間の感情っていう小さなモノとの話なわけだけど、大きなモノの意識が傲慢なのよね。その傲慢さは作者の傲慢さにも繋がっている気がして仕方ないわ。
とりあえず真理を置いておきますね、そしてその上で人間はどうあるべきかのテーマを打ち出しましょう、みたいな感じで、あなたのホンネは上から目線のあのキャラに反映されてるんじゃなくて?みたいに思ってしまって。宇宙規模の高次では広島・長崎すらも肯定されるものなのかしら?って言いたくなっちゃう。 それ、傲慢だし、頭でっかちな中二病っぽくって呆れるわ。
あと、展開から思えば双子は大人の女性としてデザインされなければならなかったわよね。未成年者の少女に見えるわけだけど、無自覚でああいうコトをさせているのだとしたら、とても気持ち悪いわ。その性癖は一生秘匿して生きてゆくべきじゃなくて? 大々的にスタッフを動員して表現するもの?
というか、その古臭い考え方そのもの(女性を田んぼや苗床として捉えているようなモノね)が気持ち悪くて。
1作目からずっと行動に納得できる点のない主人公が最終的に他人まで巻き込んで自己完結して酔ってるような映画、それは製作者の姿を映すようで、まー酷い3部作だったわ。