2.《ネタバレ》 随分昔に観て内容もあらかた忘れていたのですが、最近続編の『ストレンジャーズ/地獄の訪問者』を観た際にどーいう話だったかが気になったので再鑑賞。なるほど、続編もかなり理不尽・不可解な話でしたが、その部分は本作の踏襲とも言えるのですね。元になった実際の事件(ケディ殺人事件)というのも通り魔的な未解決の一家惨殺事件(犯人は複数)という点で、このシリーズのコンセプトとは確かに共通点があると言えるのでしょう。
ただ今作、続編に比べると全体的に描写がかなり地味に思えます。襲撃されるのが2人だけで、それを結局最後の最後まで殺さない(というか殆ど攻撃もしない)という点で、ちょっとナアナアになっているかと。替わりに感じられるのは犯人側の意図がイマイチ分からないことからの気味の悪さです(意図が分からないと言っても、恐らくは怖がらせていたぶってやろうということなのだとは思いますが)。その気味悪さに何とも言えないリアリティまでをそこはかとなく感じられる、という意味では、特に序盤・中盤は通常のスラッシャーホラーとはかなり異なる雰囲気が醸せている様にも思います。
その異な雰囲気から更に奥ゆかしい恐怖を汲み取れるか、或いは単純に単純なホラーを期待していたためにガッカリして終わるのか、それによって評価が割れる作品なのかも知れません。私は正直、もうちょっと単純なホラーの方が好きです。なのでどちらかと言えば(シンプルながらキレの有るショック描写がよりふんだんな)続編の方が個人的には多少オススメかなと。今作でも、流石にラストはだいぶ痛そうで好かったですケド。