1.《ネタバレ》 色々欠点がある映画だと思いますが、一番の欠点はアニメでは許されるところを、実写でもそのまま同じ演出をしている所だと感じました。どんな映画でもタイムスリップが起きる場面自体はギャグとしてやっている物なのに、この映画は真面目にやってしまっています。ハッキリ言ってバカみたいです。私は元のクレヨンしんちゃん版は未見ですが、恐らくはギャグとして演出しているのでは?
脚本も良く出来ているとは到底言い難い出来だと思います。又兵衛を慕っている若侍は、途中にあれだけ伏線張っているのに、全く成長するシーンが描かれません。まともな映画だったら、又兵衛か父親が合戦の最中に戦死する事で大人として成長する演出を入れると思うんですけど……。最後の「ありがとう」の石碑も、大クヌギの傍か湖のほとりに置かれているなら百歩譲って分かりますが、城跡に置いてあるので全くもって意味不明。どうせなら川上家の所縁の場所に置けよ!。
本作を観て改めて思ったのですが、監督の山崎さんは「ALWAYS 三丁目の夕日」で非常に評価されていましたが、そんなに褒めるほど上手でしょうか。脚本を兼任しているにしては穴がありすぎると思いますし、なにより撮り方が一々ドラマっぽいというか、陳腐と言うしか無い気が。役者さん達も御世辞にも好演しているとは言えないし、そういう役者さんの演技力を引き出す技量もイマイチな人なんだなと言わざるを得ません。
次回作は「実写版宇宙戦艦ヤマト」らしいですが、大丈夫なんでしょうか。主役は木村拓哉ですし、まさかSMAPファンなんですかね。