1.《ネタバレ》 コギャルという生態を色物的に描いた前半から、まともな青春モノとなる後半まで、実にアンバランスな一品。
はっきり言って、賞味期限切れな作品なのだが、今となってみると一つの時代を描いた作品として貴重とも言える内容となっている。
残念なのは、作品としての全体的な印象が、どこにでもありそうな適当な邦画のように感じられるところだ。
こういう軽いノリの作品なら、最後はあそこまでマトモにしめることなく、最初から最後まで軽いノリでいってほしかった。
もしくは、最初から最後まで社会派的な作風にして、重厚にまとめ上げるとか。
ただし、この作品の素晴らしいところは、コギャルや援助交際といった、当時社会的問題となったネタを、余すところ無くストレートに映像に残しているところだろう。
そういう点では、その時代を映した他にはない貴重な作品として、後世に残る可能性も秘めた作品である。