2.《ネタバレ》 ネタバレになっている映画のキャッチコピーを知らずに鑑賞できたのは幸い。
レイプ事件の被害者と加害者。
その二人が一緒になるのは不幸になるため。
絶対にありえないような展開を売りにしているようだが、それだけに不自然なところが散見される。
事件を起こした男が一人だけあそこまで贖罪意識が強いのも説得力がない。
不自然なところはご都合主義にも見える。
大森南朋は狂言回しの記者役だが、こちらもしっくりこないところが。
鶴田真由との荒んだ夫婦間が持ち直す流れに無理があるし、最後の質問は無神経で下衆っぽい。
ただ、大森の弛みきった体は、男の現状をそれだけでうまく表していた。
真木よう子を始め役者がいいので、こういう愛の形もあるのかもと思わせるパワーはある。
幸せになりそうだから出ていく女とそれを追いかけようとする男の愛の行方に余韻が残る。