2.《ネタバレ》 散文詩をそのまま映像化している様な作品。
面白いかと問われると、正直そうとは言い切れない。
主演のウィレム・デフォーはこれ以上ないはまり役。
アカデミー主演男優賞は本作の様な演技に対し贈呈するものでは無いのか?
英語とフランス語が入り混じる会話、常に画面の半分がピンぼけな、
ゴッホ本人の視点を再現したかの様な映像は興味深いが、
いかんせん物語の起伏に乏しく集中力の維持が難しい。
5点はウィレム・デフォーの演技に対して。
彼が自然に敬意を表すかの様に両手を高く上げて新緑に佇む様子は、
あたかもプラトゥーンのエリアス伍長の様だった。