1.《ネタバレ》 日本が舞台なので、監督が日本的と思うものがてんこ盛り。
つっこみどころ多いけど、これまでの日本を描いた映画の中ではマシな方だと思います。
漁村や日本家屋は綺麗でした。
作品の一番のキモは、ウルヴァリンが不死身の再生能力を失って死の危機に陥るってところだと思いますが、能力を失うか否かの選択は本人が悩んですべき。
寝てる間に一方的にじゃ、ジーンの幻影と共に生の苦しみや死への憧れに葛藤して生きている設定が台無しです。
それと、冒頭で爆発の前に捕虜を逃がしウルヴァリンも助けようとするアッパレな矢志田青年は、最後まで良い人にして欲しかった。
大体、いくらバケモノになってしまっても、可愛がってくれた祖父を躊躇なく手にかけるマリコにドン引き。
ウルヴァリンの危機だけど、ワンシーン迷いをいれてくれないと。
真田さんも、ただの悪役。もったいない使いわれ方だし、実の娘を殺そうとする理由が浅い。
この監督に日本人の持つ肉親の情を描くのを期待してはいけないのかもしれないけど。
マリコ役はもっと美しい人はいなかったのでしょうか。
忍者のハラダも日本人の役者さんにしてほしかった。
日本語に違和感のある忍者はちょっと。
と、もういろいろ不満があるわけですが、面白くなかったわけではないです。
新幹線の屋根の上での戦いは興奮したし、ユキオは強くて可愛いので気に入ったし、ヒュー・ジャックマンの体造りを含めた頑張りはさすがと感心しました。
あの二人がエンドロール後に出てくるってことは、次回作はまた元のXメンなんでしょうか。
若い時の続きが見たいです。