6.イギリス製の禁酒法時代のギャング映画というだけでもレアなのですが、
何と本作の出演者は全員子ども!しかもコメディミュージカル。何ともほのぼのした禁酒法時代のギャング映画です。
衣装とかにもこだわってめっちゃお金をかけた学芸会の劇か、子どものギャングごっこみたいな空気もあります。
マシンガンからは放たれるのは弾ではなく生クリーム?、そして殴り合いではなくパイの投げ合い!
もちろん子どもがクルマの運転なんかしちゃだめです。よって特別仕様のスワンボートのような脚漕ぎのクルマ!
ギャング抗争モノの定番の流血の惨事もありません。
ラストのパイ投げ合戦は、みんな演技を忘れているかのように楽しそうにやっていました。
そしてみんなパイまみれのままですが、歌って踊ってのミュージカルらしいフィナーレがしっかり決まっていました。
どんなに背伸びして大人ぶってもやっぱり子どもらしいのがいい。みんなで歌い踊るラストの歌も良かったですね。
しかし1人だけは別格。同時期の「タクシードライバー」などもそうですが、やはりこの頃のジョディ・フォスターはただ者ではない!