1.とりあえずマカロニウェスタらしい要素をフンダンにとり込んで、復讐、リンチ、銃撃戦と、見どころたっぷりです。その分、物語の方は何だか要領を得ません、まあ、欲張り過ぎですね。間欠的に発生する銃撃戦を、あまり深くは考えずに「まあきっとここは撃ちあう場面なんでしょう」と軽く受け流し、そのカッチョ良さに浸りましょう。え、カッチョ良いと言っても主演は所詮、ジュリアーノ・ジェンマなんでしょ、だって? はい。カッコモンゴメリー・ウッドカッコ閉じです。例によって例のごとく「結局この主人公は強いのか弱いのかどっちなんだろう」と思わせる、そこがミソですね。敵のヒゲオヤジと、味方のメガネオヤジ(大村崑と大泉滉を足した感じ。どこの国にもいるんだね、こんな人)が、なかなかいい味。