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放浪記(1962)

[ホウロウキ]
1962年上映時間:123分
平均点:6.94 / 10(Review 16人) (点数分布表示)
公開開始日(1962-09-29)
ドラマモノクロ映画伝記もの小説の映画化戯曲(舞台劇)の映画化
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タイトル情報更新(2024-11-03)【イニシャルK】さん
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監督成瀬巳喜男
キャスト高峰秀子(女優)林ふみ子
田中絹代(女優)母・きし
宝田明(男優)福地貢
加東大介(男優)定岡信雄
小林桂樹(男優)藤山武士
草笛光子(女優)日夏京子
仲谷昇(男優)伊達春彦
伊藤雄之助(男優)白坂五郎
多々良純(男優)田村
織田政雄(男優)ふみ子の父
加藤武(男優)上野山
飯田蝶子(女優)下宿屋の婆さん
岸田森(男優)料理屋の客
稲野和子(女優)
石田茂樹(男優)
北川町子(女優)
伊藤久哉(男優)
中北千枝子(女優)家政婦
内田朝雄(男優)
名古屋章(男優)刑事
遠藤辰雄(男優)
菅井きん(女優)玩具工場主任
草野大悟(男優)料理屋の客
萬代峰子(女優)
文野朋子(女優)村野やす子
西沢利明(男優)
八木昌子(女優)
橋爪功(男優)料理屋の客
中山豊(男優)
林美智子(女優)
原作林芙美子「放浪記」
菊田一夫(舞台脚本)
脚本井手俊郎
田中澄江
音楽古関裕而
撮影安本淳
製作藤本真澄
成瀬巳喜男
宝塚映画
配給東宝
美術中古智
編集大井英史
録音中川浩一
下永尚(整音)
照明石井長四郎
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3.林芙美子の「放浪記」と言えば、映画だけでなくお芝居にもドラマにもなった。その数は数え切れないくらいだろう。私も子どもの頃芝居を見、映画も見た。しかし数十年経った今では、主人公のふみ子が貧乏で苦労の連続だったことしか覚えていなかった。
それがようやくDVDで鑑賞して改めて凄い人生だったことを再認識した。そしてこのふみ子を演じた高峰秀子のうまさ、すばらしさ。本当に林芙美子になりきっていると思う。こういうのを白熱の演技と言うのだろう。
そしてふみ子を巡る人たち、その人たちの中にあって加藤大介が良い役を演じている。ふみ子は男を見る目がなかったのだろうかと・・・。
ESPERANZAさん [映画館(邦画)] 7点(2011-08-04 23:08:57)
2.森光子が半世紀近くに渡って舞台で演じ続けていることでも有名な林芙美子の自伝的小説を成瀬巳喜男監督が高峰秀子主演で映画化した作品。成瀬・高峰コンビの映画の中でもけっこう有名な映画という認識を持って見たのだが、成瀬監督の演出は手堅く丁寧で、林芙美子という女の生き様を見事に描き出している。原作となった小説も舞台も見たことがないのだが、この林芙美子という女の男性遍歴を中心に描かれていて、その部分がなかなか見ごたえのあるものになっていて面白かった。とにかく芙美子と一緒になる男たちがみんなただの女たらしで徹底的に芙美子は男運がない。とくに宝田明などは見ていて本当にイライラするほどのわがままな男で、そんな男とはさっさと別れちまいなよと本気で思えるほど。でも、そんな主人公 芙美子の生き様に共感できるかと言われればそうとは言えない部分が多く、あまり感情移入も出来ないのだ。高峰秀子はそんな芙美子をわざと魅力的「でない」人物として演じていて、この間見た「二十四の瞳」(見た後、2週間たった今でも余韻が忘れられない。)の大石先生と本当に同じ人なのかと思うくらいの変貌ぶりでその役作りの凄さには驚くばかりで、役に完璧になりきっている。(今の役者でここまでやる人ってどれくらいいるだろうか。)でも、大石先生が強烈に印象に残っている分、なにか余計にこのキャラクターには感情移入出来ないし、少し違和感を感じてしまったのも事実。できる女優というのは十分に分かっているが、さすがに今回は見るタイミングを誤ったかも。映画としてもそれほど深いものは感じなかったし、傑作とも思わないが、ストーリー自体は思っていたより面白かったし、なかなか味のある映画にはなっていると思うので少し甘めだけど7点。加東大介が芙美子のことをいろいろ気にかける実直な男を演じているが、この人はやっぱり「黒の超特急」のような腹黒い悪役よりはこういう善良な役柄のほうが絶対似合ってる気がする。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2010-05-20 00:08:55)
1.高峰秀子演ずる女性の男性遍歴を綴った一代記モノ。

一代記モノは、抑揚もなく冗長になりがちなので、あまり好みではないのだが、本作は男性遍歴がいくつものエピソードとして面白く描かれており、意外と楽しめた。

高峰秀子に近寄る男は、どれも二枚目で、最初は妙に親切だが、ものにした途端に横暴で自分勝手な振る舞いをする。
女ったらしの男たちを的確に描き、そして又、その女ったらしに一度惚れてしまった女の弱みというものを、見事に描いている。

男運が悪いといえばそれまでだが、そういう男に騙される女も女なわけで、しょうもない女と男の行く様を滑稽なまでに徹底的に描いている。

そんな中、加東大介だけは異色の存在で、脇役でなく、かなりメインに近い存在として、物語の最初から最後まで顔を出す。
加東大介の本来の魅力が出ていたかといえばそうではないが、脇役が多い加東大介にしては、桧舞台に上がったかのようである。

小林桂樹は、唯一、心配りのきく男性像として描かれ、高峰秀子の最終的な夫となり、彼女の作家としての成功後の人生を共にすることになる。

つまり、二枚目で女ったらしは女の運を引き下げ、人間味のある温かい心を持った男こそが、女の才能を開花させ、幸せにするといった具合だ。

このように、本作には様々なタイプの男性像を持った男達が出てくる。
そういう意味で、博物館的な面白さを秘めた作品だともいえる。

傑作とは思わないが、なかなか味わいのある力作である。
「成瀬映画にハズレなし」
これは本作でも証明された。
にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-10-16 01:03:10)
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【点数情報】

Review人数 16人
平均点数 6.94点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
416.25%
5318.75%
6212.50%
7318.75%
8425.00%
9318.75%
1000.00%

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