60.《ネタバレ》 「リンカーン」を観たときも、あぁスピルバーグは変わったなぁと感じたものですが、本作はそれがより一層ですね。 映画的な映画を作ってきた彼が、現実的な映画に徹した。実話だからというのもあるけれど。 特に音楽がですね、最初30分は全くないし、あってもうっすらと要所に入るぐらい。さすがに終盤は歌い上げてきますが、 エンドクレジットで音楽トーマス・ニューマンと出てきてまたびっくり。ありゃ〜!ジョン・ウイリアムズでもなかったのね。 まぁとにかく、この作品にはこういうリアリズムが良いと思います。 主人公は弁護士でありますが、当時は米ソ冷戦。核戦争の脅威がリアルなものとして存在してる時ですから、 周囲がドノヴァンに対し冷徹な態度をとるのも多少仕方ないかと思うし、また自分の信念を貫き通すのも大変だったろうと思いますね。 ドノヴァンは国賊のように色々言われてたけど、その後は自分の身を危険にさらしてでも人質との交換のために奔走する。 彼こそ真の愛国者ですね。日本の人権派も見習ってほしいものです。 どうしてアベルに好意を抱いたのだろうと最初は不思議に思ったものですが、自分の信念を曲げずに理想高く生きるその様に 自らを重ね合わせ共感したからなんだろうなと、橋の上での人質交換の様子を見て思いました。 アメリカとソ連だけでなく、東ドイツも絡んで複雑になることが話を面白くさせております。 偽家族のエピソードは笑ったし、「抱きしめるか後ろに座らせるか」のエピソードも後を引き考えさせられる。良い脚本です。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-05-17 20:27:47) (良:2票) |
59.《ネタバレ》 主役二人の演技がとにかく素晴らしい。 敵国スパイ:アベル役のマーク・ライアンズは他レビュアー諸氏が書かれている通り、過剰な台詞や演技は一切排除し、空気感や雰囲気でその人となりを観客に判らせる素晴らしいもの。これを映画に於ける名演技と言わずして何と呼ぶのか。 ドノバンを演じるトム・ハンクスも鉄板の名演技。自らの信念に基きアベルを「敵国のスパイ」では無く「一人の人間」として接する様は、恐らくご本人もこんな人なんだろうなと思わせる程に素晴らしいものだった。 私は冷戦時代まだ10歳にも満たない子供だった。なので想像しか出来ないが、米国内のソ連に対する恐怖は相当なものだった筈で、その中で敵国スパイの弁護を引き受けるなど、一般の我々には到底考えも付かない程の壮絶な覚悟があった筈だ。つくづく、モデルとなった方は凄い人だと思う。 物語途中からこの二人はしばらく顔を合わせる事無く、絶妙な緩急を付けた物語を経て終盤の捕虜交換シーンに繋がる。 二人が裁判で死刑を回避するまでの描写が緻密だったからこそ、橋のたもとで車を降り、ドノバンの姿を見つけた時のアベルの一連の描写が静かでは有るが分厚い感動を呼ぶのだと思う。(あの目の光の変化と、静かに橋を渡っていく時の演技!) 本作は公開から月日がある程度経過していて近所の映画館ではもう1回/日の上映しかしていない状態だったが、8割以上の観客で席は埋まっていた。 アカデミー賞候補になった事が影響しているのだとは思うけれど、こういう素晴らしい作品を観た時ほど、同好の士が多く居る事を改めて嬉しく・心強く思った次第。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 9点(2016-02-15 13:22:14) (良:2票) |
58.保険会社がクライアントであれば冷徹に被害者を人数ではなく事件の件数で片づける。 アベルというソ連スパイがクライアントになればその最善策を講じる。 仕事人間として最高である。 家族も理解ある古き良き家族像で、理想のアメリカだったのではないでしょうか。 色がほとんどない寒々しい東ドイツ、ロシアの描き方と西側、アメリカの色合いなどにも目が行きました。いい比例だったと思います。 トム・ハンクスはさすがのアメリカのおやじ、でした。疲れ切って2階にいるシーンも印象的でした。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-07-23 13:08:15) (良:1票) |
57.《ネタバレ》 主人公をアメリカの良心として政権批判やナショナリズム批判するあたりはハリウッドの共和党嫌いを感じさせる。とは言っても、アメリカが世界の正義である事は変わりはなく、東西の描き方は過剰なまでに対照的に描かれる(実際にそうだったのかもしれないが)。「塀の乗り越え」対比の演出もあざとい印象を受けるが、こういうわかりやすさも「自由と平和のすばらしさ」のアピール上、必要悪と考えるべきなのだろうか。 冷戦時代の国際政治の歴史を題材とした娯楽作品としては出来は悪くはないので、若い人が色々と考えるきっかけになるのであれば、こういう作品にも価値はあるのかもしれない。尚、主人公の弁護士はニュルンベルク裁判で検事をやったそうなので、この点をどう評価すべきなのか?という課題は残る。決して人権派ではないだろうし、所謂「正義感」の塊などではなく、単なる仕事として粛々と任務を遂行しただけなのかもしれない。その辺の心情変化や葛藤等も描写されていると、人間ドラマとして面白くなったと思う。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-13 11:21:12) (良:1票) |
56.最初の方でトム・ハンクス演じる主人公が、5人ハネたって1件は1件だ、とか言ってて、このセリフがあまりにもストレートに後半の展開に繋がるもんで、正直ちょっとどうかとも思うのですが、ある種、このストレートさがこの主人公のキャラクターの一部でもあるワケで。弁護士として優秀なのかどうかはワカランこの人、しかももともと保険関係を担当してたことからすると、それこそトンデモない世界へと足を踏み込んでいくことなる。スパイが一般人に紛れているのとは反対に、一般人がわけもわからないままスパイの世界に紛れ込んでしまったような不安の中、最後に頼りになる(かもしれない)のは、この人のストレートな一本気。 クライマックス、闇に包まれた橋が光に滲む。『宇宙戦争』も闇と光の映画だったけど、そういう派手さはなくって、都合3名の「人質」交換がひっそりと行われるのみ。その事実は闇に溶け込んでいく。 と、映画の方もひっそりと終わってもよかったのかも知れないけれど、蛇足めいたエピソードが続いて、でもこれが、蛇足と切り捨てるにはもったいない絶妙のユーモア、後味のよさに繋がってます。中盤、周りから白い目で見られた(ような気がする)電車の中で、今度は称賛の眼差しを浴びる(ような気がする)。これらのシーンの間には、夜の車窓から虐殺を目の当たりにした、暗い夜の列車のシーンがあって、だからこそラストの明るさが印象的、なんですな。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-04-03 20:54:09) (良:1票) |
55.《ネタバレ》 さすが大物監督だけあって、いつものことながら画が重厚で時代考証も怠り無い。旧東ベルリンの光景などはセットとは思えないリアリティで、これもまた「スピルバーグ謹製」の信頼感は揺るがない。ああ、映画を観た!という充足感を常に提供し続けるのだから、やっぱりスゴイ人であろう。 ただお話はちょっと舞台セット負けの感がある。 常連のトム・ハンクスは安定の演技力で、こちらを不安にさせることはないのだけど、脚本が実在の弁護士その人の考えに迫り足りない感じです。 旧ソ連と東ドイツを相手に一人で、しかも米国政府の後ろ盾の無い「民間人」としての立場で交渉に臨むのである。こりゃ不安ですよ、普通。よっぽどの戦略家であるか、交渉の切り札を持っているか。いつその手管が炸裂するかと期待したけど、なんかトム・ハンクスは一貫して頑なに「二人対一人」の交換を言い続けるだけなのだった。これでは巧みな交渉術というより、頑固者である。 「もっと何かあるはず」と観続けて、結局何も無かったという、ちょっと肩透かしの展開でありました。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-16 13:39:10) (良:1票) |
54.《ネタバレ》 交渉の達人がソ連のスパイの弁護士を引き受ける。理論武装した口八丁の人間は好きではないが、味方にすれば頼りになるタイプ。 1対1の人質交換を2対1にした手腕は、失敗すれば責任を取りきれないようなとんでもないリスクを背負ってのことだったので、余計に光った。 「心配じゃないのか?」と聞かれる度に「それが役立つのか?」と超然としている老スパイの言葉が耳に残る。どれだけの修羅場を潜り抜ければああいう言葉が吐けるのだろう。 実話の基づく映画は、事実に偏りすぎれば散漫で淡々としたものになったり、フィクションを入れすぎれば実話の意味が薄れたりするけれど、この映画はその辺りのバランスがよく面白かった。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 7点(2017-09-01 22:06:34) (良:1票) |
53.《ネタバレ》 うーん、スピルバーグ&トム・ハンクスのコンビにしてはかなり平凡な出来の映画としか言いようがないんです。史実を淡々と追ったストーリーですけど、コーエン兄弟が参加したとは思えないひねりの脚本じゃないでしょうか。ハンクスが、事故の対象者を限定させて会社の利益を守っていた損保専門の弁護士なのにスパイ交換とは無関係の学生の釈放を東独と交渉することになる皮肉や、あまりに違いすぎるソ連と米国のスパイ容疑者に対する扱いなど、ストーリーテリング上の工夫は確かにうかがえますけどね。考えてみるとスパイ交換は米ソの政府が決めたことで、コートを盗まれたり東独の警察に一晩泊められたリの苦労はあったとしても、ハンクスがベルリンでしたことは単なる政府・CIAの代理人(あくまでパワーズの釈放に限ってですけど)としか見えなくて、彼の交渉術のどこが優れていたのかは判りにくかったです。でもオスカーを受賞したマーク・ライランスの演技だけは確かに良かったと言えます。彼の淡々として全編にわたって表情を変えない演技は、顔が似ているというわけじゃないけどなぜか國村準が思い出されてしょうがなかったです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-04-21 21:59:44) (良:1票) |
52.《ネタバレ》 実話が元ネタとはいえ、敵国のスパイを弁護するなんて、こんな話食指が動かないわけがない。さらに言えば監督がスピルバーグで脚本がコーエン兄弟。んでもって主演がトム・ハンクス。いったいどんだけ食指を動かさせるんだよ。なので観る前から期待値はかなりMAX状態でした。で観た感想はというと、うん面白かったです。スピルバーグのこだわりも随所に見れたし、緊迫感ある演出もなかなかでした。ただこの映画はアレですね、トム・ハンクスを正義の味方的に捉えちゃうとダメですね。私は始まってからかなりの時間そう勘違いしちゃってました。だからなぜそこまで若い学生にこだわるのか今ひとつ理解に苦しみました。でもその苦しみも急にぱっとなくなり、あぁそっか~、と晴れ晴れしくなりました。トム・ハンクス演じる弁護士は、ただ単に仕事バカな人間なだけだったんです。バスで10人けが人が出てもその事故を一つの案件と捉え、10人分の保険料ではなく1件分の保険料しか保証しないと主張する。そんな男。そんな男だからパイロットも学生も一つの案件として捉えたんでしょう。ソ連のスパイの男もこれまた絵に描いたような仕事バカ。ただただ任務に忠実なだけ。だから弁護士との間に、敵味方を超越した信頼関係が芽生えたのでしょう。この映画は与えられた仕事を最後までやりきった男の話です。と言っちゃうとなんだか拍子抜けですよね。確かに間違ってはいないけど、冷戦という背景があることで単純ではない重みが増している。いつ本格的な戦争が起きるか分からない状況下での駆け引きは、正直法廷の何十、何百倍もの緊迫感がある。そこがこの映画の醍醐味。ただなぁ~、実話だから仕方ないんだろうけど、弁護士の悪戦苦闘さが少々物足りなくも思えたのも事実です。うまくいきすぎ感が感動へと昇華しきれないんですよ。なので7点止まりです。ソ連のスパイを演じたマーク・ライランス。ここ最近で一番、すっげぇーと感じさせてくれた役者さんでした。マジ素晴らしすぎ! |
51.《ネタバレ》 クールなソビエトスパイのアベルと主人公ドノヴァンと奇妙な友情。そして彼の正義感が冷戦という緊張した時代に大きな仕事をする事になる。まるで誰がスパイかもわからない世界で彼の度胸と、自分に真っ直ぐな精神は太ったおっさんなのだが非常にカッコいい。ってこれトム・ハンクスだったの!? 淡々と進むストーリーだが、テンポ良く進むのはやはりスピルバーグの力なのだろう。どんどんのめり込めていく。美術も地味ですが非常に力が入っていて見ごたえがあります。 ギャグなアベルの偽親子も面白かったです。いくらなんでも退室後の豹変っぷりが凄いw 実話を元にとてもうまく構成された緊張感のある非常に濃い作品でした。面白かったです。 そしてドノヴァンさんお疲れ様でした。あとパワーズ、お前絶対喋っただろ。 【えすえふ】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-01-28 19:36:52) (笑:1票) |
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50.非常に地味な映画である。ただし、同時に物凄く豪華で、洗練されている映画でもある。 その印象は明らかな矛盾を孕んでいるが、それがさも当たり前のようにまかり通っていることこそが、「一流」の映画である証であろう。 そして、一流の映画を生み出すことにおいて、スティーヴン・スピルバーグは頂点に立ち続けている。 この最新作を観て、彼のその立ち位置が現在進行形で変わりないことを思い知った。 映画は、芸術に秀でたスパイが黙々と自画像を描くシーンから始まる。 敵国に潜伏する孤独なスパイの極度の冷静さと、その奥底に一寸垣間見える人間性を感じる非常に見事なオープニングである。 このソ連側の老スパイを演じているマーク・ライランスの演技が素晴らしい。長らく舞台上で確固たる実績を重ねてきたベテラン俳優らしいが、朴訥とした雰囲気の中で一瞬見せる軽妙さが抜群であった。今作でのアカデミー賞受賞は間違いないのではないか。 勿論、主演のトム・ハンクスも至極当然のように名演を見せている。 弁護士としての責務を全うしようとする主人公は、国益のために規則をないがしろにしようとするCIAの要求対して、規則こそが国家を国家たるものとする唯一無二のものだと毅然と突っぱねる。 その揺るがない信念と怒りに満ちた姿こそが、アメリカという国が長らく見失っている“強さ”のように見えた。 主演俳優に投影されたかつての大国としての本当の強さ。そこにこそ、スティーヴン・スピルバーグが今このタイミングでこの映画を撮った意味が表れているのだと思う。 若者たちが塀を越えていく。 まったく同じ時代でありながら、一方は眩い青春の日常であり、一方は銃殺の対象であった。 それは何も、この映画で描かれた時代に限られた話ではないと思う。 同じようなことが、今この瞬間にも、世界のそこかしこで起こっている。 世界一の映画監督が伝えたかったメッセージ性は明らかだ。 ただしかし、決して説教臭くなどなく、極めて娯楽性に富んだ一流の映画に仕上がっている。 ただただ巧い。流石だ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2016-01-27 23:24:17) (良:1票) |
49.《ネタバレ》 マーク・ライランスの演技が素晴らしい。トム・ハンクスは安定の演技を見せるがこの作品に深みを与えているのはマーク・ライランスの存在だろう。踏み込まれても動じず坦々と動く物腰に彼の仕事の長さを感じさせる。「不安じゃないか?」と聞かれる度に「役に立つか?」と返す姿は自分に起こる全ての物事に対する覚悟ができているかのようだ。 厳しい世論に対して主人公の弁護士ドノヴァンは真摯にそして信念を持って仕事をこなす。判事さえも感情的な目を向けるがあくまで理性的に対応し、論理的にスパイを生かしておく有用性を説く。それが結果的に米国の兵士を助ける切り札になった。感情的になって目先のことを考えるのではなく理性的に人間性を持って対処することは自分を救うことにもなり得る。きっと国益にも。それは現代にも通じることだ。終盤、米兵士のパワーズは抱擁で迎えられる。ソ連のスパイアベルには抱擁はなく後部座席に乗り込む。もちろんこの対比だけで論じるのは短絡的だとは思うが冷戦の結果を暗示しているシーンに思えた。 偵察機墜落のように迫力あるシーンを入れることにも抜かりなく、スピルバーグらしいヒューマニズムもバランスが良くラストのドノヴァンとアベルのやり取りも素直に感動できた。というよりも自分でも意外な程に熱いものと寂しさを感じ涙があふれた。地味な題材だが長さを感じさせない作りはさすがと言わざるを得ない。 ドノヴァンという人物を全く知らなかった自分はラストにその後の仕事も知り更に驚かされた。 【⑨】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-01-12 01:59:40) (良:1票) |
48. 見終わったのち、まじめに仕事をやろうという気になりました。オススメです。 【海牛大夫】さん [映画館(字幕)] 9点(2016-01-09 17:22:18) (良:1票) |
47.《ネタバレ》 実話。歴史。戦争。冷戦。ソ連。東ドイツ。スパイ。こーゆーキーワードがセットになった映画はなかなか見る気がおきません。しかも長尺。いつもだったらスルーなんですが、スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクスの組み合わせに惹かれて見ちゃいました。 やっぱりというかさすがというか、ちゃんと映画になっていました。 ただ事実を淡々と羅列しただけの作品ではなかったです。そこには人の感情があり、生活があり、危機がありました。緊張感と感動を感じられる作品でした。こーゆーストーリーを事実を捻じ曲げることなく、誰が見ても面白いものと感じられる水準にまで高めているのが素晴らしいです。 会社からの命令でソ連のスパイの弁護をさせられることに。アメリカ中を敵にまわす、まさに最大の貧乏クジをひかされたジム。しかし最後にはアメリカの敵からアメリカの英雄へ。アメリカの英雄は言い過ぎかもしれませんが、少なくとも人々の評価は大きく変わったわけです。列車での人々の視線のビフォー・アフターが良い。ちょっとしたカタルシスを感じることができます。 奥さんも良かったですね。急にイギリスに行くことになったと言う夫に対し、何かを感じ取る妻が、無事に帰ってくると約束してというシーンがとても好きです。 また、本題とは関係ありませんが、『あ、多分石が投げ込まれるな』って雰囲気ですぐにわかっちゃったシーンで、石どころか銃が撃ち込まれたのにはびびりました。これも実際にあったエピソードなのでしょうか。嫌がらせで銃を撃ち込む。やはり銃社会が容認されている国は恐ろしいですね。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-12-28 05:37:10) |
46.”映画”らしい作品。さすがスピルバーグ、ということか。 全体的に多少間延びした感じが漂う。それを風格ととるか、退屈ととるか、評価が分かれる可能性がある。そういう意味では、玄人受け、ということか。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-08-08 22:57:07) |
45.コーエン兄弟にスピルバーグ、名優トムハンクスと内外から豪華な作品。 らしさがよく出ていてスパイものだけどド派手さは無く、冷戦時代ならではの駆け引きが見所。 飽きさせない展開と実話が調和してバランスが良い。 スパイアクションのほうが好みだがたまにはヒューマンドラマに寄ったスパイ映画も悪くない。 |
44.冷戦下の息詰まるスパイ戦、実話ならではの緊張感が伝わってきます。その時の状況次第でコロコロ変わるのが民意というものなんでしょうが、ダブルスタンダードによるご都合主義に陥らない主人公の信念と行動が眩し過ぎます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-04-04 23:50:23) |
43.《ネタバレ》 冒頭に"based on"ではなく"inspired by"とあったので、ほぼフィクションなのかと思って観てました。鑑賞後に確認したら、裁判結果も2対1の交換に成功したのも事実だったんですね。ということは、結果以外の交渉過程がほぼフィクションということなのかな? まあ国家機密に当たることなので もちろん暴露することなど出来ないし、制作陣も元から知らないってことでしょう。 で、これも当たり前だけど、ソ連と東独はひたすら悪く描かれる。米国側の暗部も一応描かれているけど まあ全体的には「米国は正義」ってなっちゃいますよね、そりゃ。 この事件自体を知られたこと、また俳優陣の良演技で 満足感は得られました。(ドイツ語・ロシア語?部分が全く字幕なしだったのはちょっと不満) 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-25 23:19:11) |
42.深刻で緊迫した話を期待していたのですが、一貫して軽い感じで描かれています。「シンドラーのリスト」というより、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」に近い感じ。いかにもアメリカ人の正義の象徴、という印象のトム・ハンクスによるワンマンショーの様相です。 ではつまらないかといえばそうでもなくて、あっという間に時間が過ぎていました。監督がいいのか脚本がいいのかはわかりませんが、こういうノウハウはさすがだなぁと思います。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-23 02:53:55) |
41.《ネタバレ》 ベルリンの壁を乗り越えようとして撃たれるシーンと、最後にアメリカの子供たちが近所の塀を乗り越える平和なシーンの対比が、戦争がいかに民衆の生活を犠牲にするかを物語っているように感じた。 ルドルフが、何があっても淡々と、平然としているところは、さすがプロのスパイ。心配していないのか?と聞かれても「それが訳に立つか?」と。確かに多くの場合、くよくよ悩んだり心配する事は、事態の解決には結びつかない。そして殴られても立ち上がる「ストイキー」な男・・・ドンパチや筋肉ムキムキのアクション映画ではないが、男の強さとは、という事を考えさせられた。 【チェブ大王】さん [地上波(字幕)] 8点(2019-03-21 22:21:06) |