2.《ネタバレ》 ニコール・キッドマンのメイクというか、演技というか。終始ざらついて乾いた、軋むような雰囲気で映画は進んでゆく。
観ている者も、彼女と一緒になって虚しさや絶望や焦りや怒りを感じてしまう脚本は見事。
ただ難点は、潜入捜査の意義がほとんど不明なことと、悲惨であったであろう彼女の幼少時代が想像はできるものの、銀行強盗に加担するほどの渇望が伝わって来なかったことかな。
なんだか無意味にやさぐれてるように感じられる瞬間があって、彼女の渇きについていけないところがあったのが残念。
なりふり構わぬ女優魂に加点。