1.《ネタバレ》 実際にアルゼンチンで2001年?に起こった預金封鎖に関わる物語。
この映画そのものはフィクション。ですが実際に起きた預金封鎖を背景にしているため、実話かと思っちゃうようなリアリティがあります。
実話っぽさは随所に見られます。だまされたと怒り街を出ていく住人。事故死する奥さん。ラストで金を持ち逃げするエルナン。
フィクションであれば、どれも必要のないエピソードばかり。こーゆー負の側面を持たせることで、なんだかリアルな空気感が出ちゃってます。
ただし、そのせいで一応のハッピーエンドを迎えるものの、手放しでは喜べない要因になっているのも確か。
それでもあえて、こーゆー後味の悪いエピソードを放り込むことで、まるで本当にあった話なんじゃないかと思えてきます。
だから映画としては完成度が高いと言えるのかもしれません。
個人的好みから言えば全部不要。
預金封鎖を利用し、善良なる市民から金をだまし取ったマンシーに正義の鉄槌をくだすだけの話で良かった。
怒っていた住人は、フェルミンたちを見直して謝罪する。
エルナンは金の持ち逃げなんかしない。
当然奥さんは死んでいない。
なんの影も落とすことなく、後味さわやかに、もっとすっきりしたかった。
最後にフェルミンが抱いてた赤ん坊は、息子と受付嬢の子供?
だとしたらなにより。
あーゆー予期していなかった幸せ演出は良いもんですね。
エンドロール途中か直前におまけ映像ありです。