59.《ネタバレ》 観たいと思ってから40年。 この世にこんな美しい人居てるのか!ランキング第5位ナスターシャ・キンスキーは絶頂の美しさであり、ロマン・ポランスキーのS性が浮かび上がる数々の演出を受けて立つティーンエイジャーとは思えない堂々とした演技にも喝采。ポランスキー印の重厚幽玄な映像美にもウットリ。エンジェルのステレオタイプなちっちゃい男ぶりは当時の宗教観を映し出しているような。彼の苦悩が示されていないのでノコノコ帰ってきて何を今更と白けた点が残念。テスの起承転結に於いて泥にまみれて遮二無二働いている時が一番幸せに見えたのが何とも切なくラストショットにやるせなさが募ります。 貧乏暇無しで4回に分けての鑑賞となりましたが、続きを観るのが待ち遠しかった、シャロン・テートもあの世で満足しているであろう傑作。 |
58.《ネタバレ》 たとえ失いたくないという理由があったとしても、結婚前に過去の事は話すべきだし、もし話さないのなら墓場まで持っていくべきであって、全く感情移入できない。 エンジェルに関しては小っさい男だなぁとしか感じない。 全体的に悲劇を作るために都合よくストーリーが展開されており、ある意味ご都合主義だ。 しかも趣味の悪いご都合主義。 まったくもって趣味に合わない映画だった。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 0点(2020-09-25 01:04:00) |
57.《ネタバレ》 長い映画。不気味な雰囲気を持つポランスキー作品。退屈はしないが、ワクワクもしない。ナスターシャキンスキーの魅力も不十分。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2019-01-09 17:15:27) |
56.冒頭、演奏と踊りの一団を延々と定点で捉える長回しのど迫力で、掴みはOK。その後も、じわじわと進んでいきながら、そして主たる登場人物は3人しかいないのに、決してダレないし、単調に陥らない。様々な風景のインパクトとか、ナスターシャ・キンスキーの凜とした美貌とかのアドバンテージはあるにしても、やはり、行き着くところは、一つ一つのステップの描写が丁寧だということでしょう(一方で、省略できるところはどんどん省略しています)。3時間クラスにふさわしい重量感ある内容を持った作品です。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-10-11 01:19:42) |
55.ダンサー・イン・ザ・ダークを超絶美人主演で撮ったらこんなんになるのでは。 【トマシーノ】さん [地上波(字幕)] 3点(2018-10-04 22:38:05) |
54.主人公が好みのタイプではなかったので,あまりにも退屈な3時間でした.アベシ! 【マー君】さん [DVD(字幕)] 4点(2017-12-16 12:03:54) |
53.時代背景が分からないので、エンジェルが立派なのか、そうでないのかが分からない。それが分からないので、今一つ感情移入しにくい。それでも、よくこさえた映画だと思う。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-01-30 18:41:39) |
52.《ネタバレ》 学生時代から気にしつつ観ていなかった映画のひとつ。何も悪いことはやっていないけど、悪い方向へ人生が傾いてゆく美人のお話でした。彼女の人生が転び始めたきっかけは、成金富豪のドラ息子に目を付けられたこと。美貌が災いした、と取れば良いのだろうか…。彼女自身は、自分の美しさを意識せずに、普通に生きようとしていたようです。でも、運が悪いというか、タイミングが悪いというか、ことが上手く運ばない。最期は人殺しで絞首刑。殺した相手は自分の人生を狂わせたドラ息子。そこに彼女の矜持を見せられる思いですが、人殺しは勝利ではない。後味がよろしくない映画です。正確な年代は失念しましたが、女性が自分の力だけでは人生を切り開けない時代だったのです。文学調の淡々とした3時間ですが、ナスターシャ・キンスキーの美貌に飽きない私は退屈しませんでした。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-01-26 01:03:58) |
51.《ネタバレ》 類まれなる美貌の持ち主「超美人」というのはある意味罪作りな存在。異性を惹きつけて止まないのだ。恋愛の対象、欲望の対象、嫉妬の対象として情念の渦に巻き込まれてしまう。金持ちですけこましのアレックにしつこく追い回される主人公テスの様子は気の毒そのもの。拒絶できればよいが、父が怠惰な貧農で、弟妹たちの面倒を見てやらなければならないという負い目、足枷がある。結局強姦めいたことになり、アレックスの情婦となる。そんな生活に嫌気がさして逃げ出すが、お腹には新たな生命が宿っていた。赤子は短命に終るが、私生児故に洗礼も受けられず、教会墓地に埋葬も許されない。アレックスに何も知らせず、赤子を自分で育てるところに、気高く自立した女の側面がみれる。新たな働き先の農場で初めての恋をするが、相手はよりによって牧師の息子エンジェルで、厳格なキリスト教上の足枷がある。求婚されたとき、過去を告白した手紙を渡そうとするが、行き違いとなる。結婚後、彼女の過去を知ったエンジェルは痛撃を受けて、家を出てしまう。彼女も実家に帰るが、父が死亡して借家を追い出される。やむなくアレックスの援助を請うて、再び情婦に。そこへのこのこ妻の過去を許して受容できるようになった夫が迎えに訪れて、悲劇が起る。惨劇の場面は省略されるが、主人公の生きざまを赤裸々に描くのが作品の主旨であり、非常に不自然。逃亡する二人はストーンヘンジで逮捕されるが、これは興味深い。ストーンヘンジはキリスト教以前の古代遺跡で、太陽の運行など天文に関係する施設で、夏至には特定の石柱の間から太陽が昇る。彼女の魂が救済され、再生するためには、キリスト教という足枷のない場所が必要だった。朝日が石柱から昇りはじめる象徴的な場面で映画は終る。◆せっかく「自立する女」「紆余曲折を経て辿り着いた真実の愛」を描いても、殺人、絞首刑で終わっては後味が悪すぎる。彼女の不幸や悲運が心にもたれ、うまく消化できない。夫役の男優に魅力がなく、彼女と釣り合わないのも難点。監督は主演のナタキン15歳のときより性関係を持っていたというから、アレックスと被って見える。性的に早熟になった彼女は、その後恋多き女として浮名を流すことになる。それでも輝き続けるナタキンはテスそのもの。監督の妻が殺害され、一方で少女への淫行疑惑の十字架を背負うという人生も意味深なものだ。やはり美貌が罪を呼ぶのだろうか。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-11 13:11:28) |
50.映像美やナスターシャ・キンスキーの美しさは文句の付け所がないが、映画自体も堂々とした作品である。主人公テスの生き方にはついてはあまり好きにはなれないが、運命に逆らってまでも愛を貫こうという姿には何か強く惹かれるものがある。その点では少しばかり風と共に去りぬのスカーレットと共通するのかもしれない。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-07-20 22:07:30) |
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49.《ネタバレ》 美しい。冒頭の夕焼けの空の色の美しさ、更に音楽の美しさ、そんな美しい音楽に乗せてダンスする大勢の女性達、美しいと言えば映像もさることながら主演のナスターシャ・キンスキーのあまりの美しさに眼を奪われる。そりゃあ、男ならアレックスやエンジェルだけでなく誰だって心を奪われそうになる。出てくる二人の男が全く別のタイプだがどちらも嫌な奴である。こんな嫌な男なんかに関わらない方がテス(彼女)の為だ。それでもやはり美人であることが致命傷となり、どんどんと不幸へとなっていくのだが、それでもひたすら生きようとするテスの姿が悲しくあり、楽しい映画なんかではないけれど、この映画のテスのように自分が凄い美貌の持ち主であることを知らない女性というのは世界中に多くいると思う。美しいということはとても罪であるとばかり言わんかのような映画です。ナタリーシャ・キンスキーが苺を口にする場面のあの唇の美しさとエロさ、そして、アレックスとの間に生まれた子供に乳をやる場面にはそれが例え嫌々な形で産まれてきた子であっても母としての真の姿が見える。エンジェルがもっとマシな男だったらと思うと余計にテスが哀れでならない。誰もテスを救えなかったのか?作品全体の空気、張り詰めた感じ、あまりの美しさが生んだテスの人生、これを観ると自分は男であり、しかもかっこ良くもなく、美男子でもなくて良かったと思えてならない。そんな映画です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-01-12 21:48:01) (良:1票) |
48.どうも一昔前の文芸作品はべったべたの愛憎劇が多くて肌に合わない。この映画もストーリー云々より記憶に残るのは映像美と、ナスターシャ・キンスキー。ああ、彼女から発光されるのは美の極致。この世のものではないような。すっかり魂を抜かれたワタクシ。弱冠15歳の美の女神に手を出したというポランスキー監督。この小男を私は絶対許さない。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2011-10-03 23:48:14) |
47.《ネタバレ》 トーマス・ハーディのもう一つの厭世的な作品「ジュード」(「日陰のふたり」)と同様に悲劇的内容ながら、ナスターシャ・キンスキーのあでやかな美しさとドーセット地方の緑ゆたかな田園風景が淀んだ水の中の白い石のごとく光を放つ。 天井より滴り落つ血は運命に翻弄され続けたテスが一矢報いたと言うべきか。 されど断罪さるべきは粗暴な支配者アレックよりも天使の名をもちながら身勝手な理想主義者であったエンジェルかもしれず、されば彼がテスとともに罪人として牽かれてゆく結尾には納得がいき、原著のテスの妹の存在を抹消したのは頷ける。(テスの望みとはいえ彼女の処刑後に彼がその妹と添うのは如何なものか) 朝霧流れるストーンヘンジの岩に身を横たえるテレザ・ダーヴィフィールドは、その呪わしき名と共に自分を苛んだこの世から消え去る時を静かに待っているかに見える。 【レイン】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-07-09 23:59:59) (良:2票) |
46.3回くらい観てる。テスの運命をそのまま受け入れることしかできなく、ただ「かわいそう」としか思えなかった昔。しかしこの年になってやっと自分なりの感想が言えるようになりました。 これは昼下がりのTVドラマ「奥様劇場」みたいな壮大なメロドラマだと思う。映像の素晴らしさはその比ではなく、それだけで叙情詩みたいな風情を醸し出すことは確か。 当時ポランスキーは肉体関係のあったナスターシャ・キンスキーを映画の中ではあるけれどこれでもかと打ちのめした、後にはエマニュエル・セニエにも同じことをした。よってポランスキーは筋金入りのドSなんだと確信した次第です。それに応えた彼女たちもまた筋金入りのドMなんでしょう。 時代とか宗教色もあるにはあるけど、そんなもの人間のというか、この世の全ての有機生命体の本能、欲望の前ではなんの効力もありません、法律だってそうです。もう、わけわかんない、極限状態という状況においてなのかもしれないけどね。 物理的なフェミニズムにはまったく興味ありません、男も女と同じように家事育児しろなんて思いませんが、これこそひたすら男目線で女の生涯を描いた映画といっていいと思う。 ポランスキー作品を全て観てるわけじゃないです、特に最近の作品は未見ですが、私が観た限り、ポランスキーの作品でいたって正常な精神状態で制作した、娯楽として観られるといえる映画は「フランティック」ではないかと今になって感じる次第です 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-20 21:43:38) |
45.《ネタバレ》 女性が秘めた愛への情念の深さを思い知らされました。どことなく恋愛展開のドロドロ感がドクトル・ジバゴや風と共に去りぬに似ているかも。 【獅子-平常心】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-12-03 00:20:11) |
44.このような気が滅入りそうになるストーリーの映画は正直あまり好きになれない。嫌なニュースの多い昨今、せめて映画を観ている時くらいハッピーな気持ちになりたいという考えがあるので、多少強引でも、都合の良すぎる展開でも、ハッピーエンドの映画が好きです。しかしこの映画に関してはナスターシャ・キンスキーの凛とした美しさと彼女の演じるテスの芯の強さがとても印象に残りました。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-03-23 22:59:42) |
43.《ネタバレ》 18世紀の田園風景が見事な色調で堪能できる作品である。ポランスキー監督がこの映画を撮るきっかけとなったのは、彼の妻シャロン・テートの薦めである。なぜ、シャロンが原作に惚れ込んだかは定かでないが、少なくとも、主人公の生き方に惹かれるものがあったのではないかと想像できる。シャロンは、ハリウッドが誇る女優の中でも抜きん出た美貌を持っており、夫は才能豊かな映画監督で、世間からは羨望の的となっていた。方や、テスは、類まれな美貌を持ちながらも、世間体に縛られる環境や一族の境遇と相まって、力のある者のエゴイズムにより追い詰められて、幸せとは程遠い一生をおくる。映画でも忠実に描かれているが、純粋で自分に正直な少女が法律や社会に滅ぼされていく様は哀れである。しかし、それでも愛に生きようとする強い意志は感動的である。正に、シャロンが惹かれた女の行き方だったのだろう。運命とは残酷である。自ら認めた魅力的な役を夫の演出で演じると思われたシャロンには、「テス」にも増して残酷な運命が待っていた。結婚から2年後、愛する夫の子を宿しながら、狂信集団によって自宅で惨殺されてしまう。夫が監督する映画で「テス」を演じることは叶わなかった。享年26歳。悲劇から10年、妻の代役としてポランスキーは17歳の少女を抜擢する。「テス」に関わるもう一人の主役であるナスターシャ・キンスキーは、この映画で一気にスターとなる。シャロンが惹かれた「テス」は、ナスターシャの代名詞となることで、彼女と共に輝き出すことになったのだ。 【パセリセージ】さん [地上波(字幕)] 10点(2008-08-09 22:10:56) (良:1票) |
42.可もなく不可もなくといった作品。ポランスキー監督の美しい画面とキンスキーの美貌に酔いしれましたが原作の完成度があまりに高いので損をしている映画作品の一つと言えるでしょう。キンスキーのようにちょっとキツめの美女ではなくてボケっとした感じのかわいい女優さんのほうがストーリーに合うのでは等々口出ししたくなるのはどうしようもありません。文学作品の中の美女のイメージは読者それぞれによって異なるので映画化しないほうがいいという極論まで唱えたくなるのですが、その点に関してこの作品には原作から独立したクリエイティビティーがあまり感じられず、点数もちょっと辛目です。美しい映像に免じてオマケ込みの以下の点数を献上。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-15 09:09:24) |
41.《ネタバレ》 まったく退屈することなく3時間。さすがポランスキー。冒頭に「シャロン・テートに捧ぐ」ってあるから、余計に凍ってしまう。ああ、ポランスキーはこの美貌の少女の不幸な生涯を、チャールズ・マンソン一味に殺害された自分の妻に重ね合わせていたのだね。 【いのうえ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-15 23:04:35) |
40.N・キンスキーの美貌や、ガチガチの宗教観・貞操観もさることながら、貴族と貧乏人しか存在しないかのような“格差社会”のほうが気になりました。これに比べれば、今日の日本の格差なんてまだまだ。そんなことをしみじみ考えさせるほど、この作品は長くて単調でした。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-05-04 09:57:36) |