42.《ネタバレ》 この映画はフィクションですか?ならば
「よかった。不幸な子供はいなかったんだ」
・・・などと言えない残念な世の中です。
虐待の果てに命を落とした子供のニュースを見るにつけ、悔しい気持ちでいっぱいになります。
児童相談所に期待するのは止めました。ほとほと愛想が尽きました。
もういい加減「実の親が子どもにとって最良の親である」という幻想を捨てましょう。
子作りだけならサルでもできる。親の役目は産んだら終わりではない。男女ペアの親で虐待してきたんです。
男女ペアだから正常に機能するとは絶対に限りません。
子供の幸せを願いながら育てられる者こそが親です。子供の成長を喜べる者こそが親です。
たとえ血がつながらなくとも、夜中に何度も寝顔を見に行く、危険な場所では手を繋いで放さない、野良猫の
鳴き声を子供のかと心配し、卒業式では泣いちゃう。そんな人がきっといる。
家族という最小単位の社会で優しく見守られ愛情を受けて育った子供は、大人となってもっと大きな社会に
出た時に、同じ愛情を、新たに生まれる命へ施すことができるでしょう。
惨めにも、自分はこの場をお借りすることでしかキャンキャン吠えられない小人です。
極端すぎてアブない奴と気味悪がられても仕方ありません。
でもどなたかの目に触れ、この映画をご覧になって何かを感じ取っていただき、その方なりに考え、伝え、
話し合い、世間に広まり、子供にとって社会が少しでも良くなってくれればという思いで記させていただきました。
マルコが食べたチョコレートドーナツの真ん中には、見えないけれども愛情が詰まっているんですよ。
いつか本当に、不幸な子供がいなくなる日が来ますように。