16.《ネタバレ》 鑑賞後、何が最も強烈に印象に残ったかと言えば、勢いだけは誰にも負けないバカ兄貴を演じたジャック・ブラック。
主人公は作家志望の弟ですが、オイシイところはジャックに持っていかれているような感じはあります。
でも主人公である弟のキャラクターにしっかり魅力がある。
故郷オレンジカウンティの人々もそれぞれに問題はあるけど許せる、愛すべきキャラクターに描かれています。
両親に、サーフィン仲間に、特に兄貴は無茶苦茶ですが、
何より弟思いであるところがしっかりと出ている点は重要なポイントです。
もう1人、弟の彼女の存在が効いていて、演じた女優さんのもつ雰囲気もとても良かった。
あれほど問題だらけだった彼の周りにあるものが、一瞬のうちに解決するラストも好きです。
兄貴の放火はお咎めなしなのか?と思いますが、まあいいんじゃないでしょうか。
悪友の「ざまあみろ!スタンフォード!」の台詞も良かったですね。
いい大学に入ることが全てではないし、人生、もっと大切なこともあるんじゃないかな。
ジャック・ブラックの濃い兄貴と比較すると地味なキャラクターですが、弟を演じたコリン・ハンクスも好演。
あのハリウッドの超大物を父に持つサラブレッドですが、
育ちの良さを感じさせる風貌と本作のキャラクターがとてもよく似合っていました。