1.《ネタバレ》 個人的にはとても楽しめました。
殺された愛犬のために復讐するという話なのですが、
ハリーにとってはただのペットではなく、
完全に伴侶そのものなんですね。
大切なパートナーが無惨に殺されたら、
そりゃ怒りに震え上がるのも無理はない。
でもジョリーは犬ですから、ワンちゃんとの思い出を
語ったりそのために人を殺しまくる様が
実におかしみあっていいのです。
冷静に見ると、誰これかまわず殺しまくってるわけではなくて
相手から攻撃してきた奴をやっつけるという一定のルールを
保っているようなので、なんとなく許せちゃう。
ハリーとセシルはいってみれば掛け合い漫才みたいなもので、
犯人を捜す上でこれまた漫才トリオ(事務所の人たち)やら
夫婦漫才(結婚式の二人)なども出てくるという、
そういう不条理漫才劇なんだと見ることも出来ます。
犬のためにそこまで!?というところから始まって、
終始「変な人たちによる面白会話と妙な世界観」に笑わされる
良質なコメディ映画に仕上がっていたと思いますよ。