13.賞まで取っているのに私の記憶には情報がまったくない映画でしたが、 なんとなく録画しておいて良かった。 ながら鑑賞用にして見始めたらハマって見入るパターンのやつでした。 千秋実さんはリアルにしか見えないし、他のキャスト陣の演技もとても良かった。 思春期の人にもオススメしたい映画だけど、 十朱さんのオッパイぽろりが今だとR15になっちゃうのかな。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-09-24 17:48:35) |
12.《ネタバレ》 素材に寄りかかることなく、また重くなりすぎることなく、登場人物の心の経路と変化を丁寧に追った好作品。「公園のキス」のシーンは、当時の番宣とかで知っていて、そこがメインなのかと勝手に思っていたら、そこからあれだけの展開が用意されているとは思わなかった。千秋実や十朱幸代の名演はいうまでもないが、最初はいい人だったのが段々と弱っていく加藤治子、いかにも親戚の伯母さんにいそうな野川由美子、愛人役は珍しい中田喜子など、脇役の皆様の仕事も堅実。最初は老人の主観視点だったのがいつの間にか客観視点になっていたりするのだが(さらに最後には息子視点に)、それに違和感を感じさせないのも、熟練の腕を感じさせる。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-01-18 00:50:41) |
【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-09-23 16:01:31) |
10.アルツハイマー型老年認知症を題材にした社会派ドラマ。主役の千秋実はさすがの演技。 症状が進行していく過程は驚愕するとともに、恐怖すら感じてしまう。 家族を絡めたお話の展開には多少ご都合主義も感じられるのだが、内容が内容なだけに、 そうでもしなければ辛辣過ぎて観ていられなかったかもしれない。 ラストは鑑賞者の心に訴えかけるような形でシメており、見応えのあるドラマに仕上がっている。 演出は正直あまり良くないが、もっと注目されていいはずの作品。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-07-31 08:43:00) |
9.公平なふりをして結論を回避した、って感じもある。こういう問題に結論は不要なわけだが、独自の意見というか、どうしたらいいんだろう、って方向でもう少し作者の姿勢ってのが見えてもいいんじゃないか。ボケ老人を抱えたことで崩壊しかけていた家が立ち直った、ってだけじゃ、ちょっとノーテンキすぎる。おそらくボケ老人を抱えたために家が崩壊したケースのほうが多いんだろうから。施設の描き方が悪者すぎて、そこらへんの整理の仕方が問題の扱いを単純にしていた。「だんだん悪くなっていく」ってところはやはりスリリングで、数字を反対に言わせるとこで、不意に年号がほとばしるあたりおかしい。こういうところ、笑っちゃいけないのかな、とちょっと緊張するが、人間の不可思議さということで、笑っていいんだろうな。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-04-01 10:03:37) |
8.やっぱり邦画は暗いなぁと思いながらも、 でもこういう映画は邦画のほうが感動できるのです。 「晩秋」ではなんとも思わなかったのに・・ 後半は見ていて辛いくらい非常な現実を描いています。 面白い娯楽作でもないけれど1度は見ておきたいものです 【アルメイダ】さん 4点(2005-02-25 07:14:23) |
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7.この映画はボケ老人だけじゃなく、老人問題の抱えるいろんな要素が含まれている。老親二人の田舎暮らし、離れた子供たちとの関係、嫁姑・小姑と嫁の感情問題、ボケ老人を病院に入院させ拘束するしかない状況などなど、、85年というとまだゴールドプラン10ヵ年計画の影もない時、介護は当然のように嫁の義務とされ、こういうボケ老人を抱えた家族を助ける社会的状況もなかった。そういう時代にこの嫁の桂子さんのとった介護法はお手本ともなるべきもので、ここまでできる人が果たしてどれほどいるだろう。映画以上に家庭は混乱し、壮絶でヘトヘトになるだろう。千秋さんのボケっぷりは皆さんが言われてるのでこれ以上言うまでもない。このリアルさと脚本に現実性があることで、現実に直面している人もそうでない人にも、老人問題について教えられ、考えさせられる作品になっている。千秋さん、十朱さんはじめ俳優のキャスティングもよかった。 【キリコ】さん 8点(2003-12-21 16:14:48) |
6.千秋実さんの演技のすごいこと。凄すぎて固まってしまう。怖いけど、痛いけど、辛いけど、逃げないで、捻くれないで、キチンと見た方がいい映画だね。こういう映画大事にしたいです。十朱さん、西郷さん、みんな出てる人がいい。 【ひろみつ】さん 10点(2003-11-17 13:40:16) (良:1票) |
5.当時、社会問題になった“アルツハイマー型老年痴呆症”と言う不治の病。家庭で面倒を看れなくなった年長者は、即“老人ホーム”行き…という不条理な現実。家族、そして病気と向き合うと言う事はどういう事なのか…。冬吉(千秋実)が家で排泄し、桂子(十朱幸代)のやり場の無い憤りのシーンは、当時高校生だった自分には衝撃的だった。色々な事を考えさせられたと同時に、自分が“老人介護問題”に対して如何に無関心にして無知だったのか…と痛感させられた作品でも有りました。意図する家族の苦悩なり葛藤を巧みに描き、千秋実の迫真の演技力はまさに圧巻。実は、早いうちから“アルコール依存症”について描いていたのもこの映画から。ちなみに、自分にはそういう経験は無いのだが、友人の女性が、ウチが2週間もおじいちゃんの面倒看なくちゃいけないから凄いイヤ…早く親戚の家に帰らないかな―…という言葉を聞いて、言い知れぬ哀しみを覚えた事が有りました。 【_】さん 8点(2003-11-15 15:27:12) |
4.実は本当にこんな人なのかも?って誤解するくらい千秋実の演技が凄い。老人介護を考える上で一度は観ておいて損はない。 【じゃん++】さん 7点(2003-09-06 13:54:13) |
3.十朱幸代って家庭内で苦悩する主婦を演じさせたらハマりますよね。切実な題材だけに見ている側として考えさせられました。千秋実が昏睡状態の奥さんをそうと分からずにオブって橋を渡るシーンには、胸が詰まる思いで涙してしまいました。ウチのじいちゃんが生前この作品を見ている時に「ワシもああなるかもな...」と冗談交じりに言われ、号泣したのを覚えています。 【さかQ】さん 8点(2002-06-14 05:25:50) |
2.先に森繁氏の「恍惚の人」を観ていたのですが、こちらの千秋実も見事です。 【イマジン】さん 8点(2002-05-23 12:19:41) |
1.千秋実が老人痴呆という演技を実に見事に演じた傑作です。海外でもこういう病気をストーレートに持ってきた映画は当時としては珍しかったのですが、これは痴呆老人介護を行なった事のある人には非常に共感を得られるんじゃないかと思います。 【奥州亭三景】さん 9点(2002-01-08 12:53:47) |