40.コレは凄い衝撃的な作品でした。映画としての作り込みも上手いのですが、何よりこの映画で語られている話が非日常を扱うフィクションなのではなく、日常を映し出したノン・フィクション(勿論映画自体は作りものですが)なのだという事実に驚愕します。日本でも近年は凶悪犯罪が多発しているとメディアは報じていますが、この連中の世界に比べたら何たる平和・楽園なのだろうと感じずにはいられません。それにしても、いくら貧しさが生んだ社会だとは言え、あそこまで暴力的・感情的な社会が構築されるのは、我々日本人の感覚では理解し得ない持って生まれた国民性(パーソナリティ)の違いってものがあるんでしょうか?とにかく、子供相手にも容赦なく発砲する辺りなんか、先進国では到底作りえない、如何にもブラジル的な生々しい映画だったと思います。 |
39.何がよかったかと言われれば確かに考えてしまうが、重いテーマもさることながら、とりあえずテンションの高い映画。人物のせつなさやかっこよさも感じつつ、「感じる映画」。DVD購入決定。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-12-30 02:05:58) |
38.群像劇、犯罪物、エンターテイメントと、どのジャンルにおいてもかなりの傑作。実話を、エンターテイメントとして作ることにより、作品としての面白さ、実話としての衝撃度ともに最高のものに仕上がっていて、見やすい映画になっている。それゆえ、世界の現状を多くの人に知らしめることに成功している。カメラワーク、脚本、音楽それぞれが秀逸なできで、犯罪群像エンターテイメントとして、「ロック、ストック&トゥースモーキングバレルズ」以上の作品。 【ジャザガダ~ン】さん [地上波(字幕)] 9点(2005-11-03 19:02:30) |
37.これは傑作というかむしろ衝撃作でしょう。あんな町、怖すぎます。でもあぁいう世界があるということも私たちは知らなくちゃいけませんよね。様々なキャラクターというか人物がでてきて、その各々についてのストーリーがリアルに語られて・・・と思ってたらむしろこれが実話だと最後に知り、最後にまた衝撃が。ぜひぜひ、特に日常を能天気に暮らす私たちは、こういう毎日がピリピリである彼らの事情を見なくてはいけないと思います。1番の勉強になると思います。 【アンリ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-28 18:24:07) |
36.凄い!目覆いたくなるような緊張感溢れる惨劇が続く「ノンフィクション」と、細部まで凝った演出・編集と物語を彩る音楽・映像の「フィクション」が上手く合わさって仕上がった大傑作!リアリティがあって背筋が凍るほど怖いんだけど、バイオレンスな描写を絶妙に抑えて表現しているから拒絶反応しないで観れる。また登場人物全てに見事な「脚色」がしてあるから普通のドキュメンタリーではなく一つのドラマとしてのめり込める。単なる抗争劇ではなく、友情・恋愛・欲望・そして葛藤、全てが詰まったこれがブラジル産のドギツイ青春映画!様々な教訓を物語から決しておしつけがましい事なく教えてもらった。でもこの映画を楽しめるのは僕達が銃社会の国に住んでいないからなんだよね。例えガキが拳銃持とうが飛行機がビルに突っ込もうが津波が襲おうが、何かみんな他人事みたいに思ってる。俺もそう思う。だから何だってワケじゃないけど日本は平和ボケしすぎだな。 【カワサキロック】さん 9点(2005-01-31 06:28:45) |
35.これはやられた。彼らは何故殺人を犯すのか?「太陽がまぶしいから」だな。 リトル・ダイスが殺人を犯して恍惚に浸るときの表情には心底ゾッとした。そしてふと思った。10年前のえなりかずきならあれを超える「映画史上最も恐ろしいシーン」が実現できたはずだと。 【藤村】さん 9点(2005-01-25 18:40:47) |
34.あらっ!丁度100人目のレビューですか!これも何かの縁ですね。今後とも宜しく。 ところでこの映画、すごいブラックでシリアスな映画だけどとても引き込まれた。「面白い」と言う言葉は適切ではないかもしれないけど、それ以外の言葉は思いつきません。すごい映画ですよ! (12/1追加)あらまっ!なんと99人目になっているではないですか!?前に見た時はちゃんと100だったのに・・・誰かの陰謀か?無念だ・・・とりあえずレビューは追加だけにしておきます。それにしても残念だ。ではこの事件を切っ掛けに縁を切らして頂きます。サヨウナラ。 【ボビー】さん 9点(2004-12-01 20:03:57) (笑:2票) |
33.2004年アテネオリンピックの男子マラソン競技にて銅メダリストとなったバンデルレイ・デリマ選手を途中で妨害したアイルランド人コーネリアス・ニール・ホーランなる人物はこのような暴挙に及ぶ前に何故この作品を観なかったのかと悔やまれる・・・。なんと表現してよいのか分かりませんが観終わった後「ああブラジル人を敵に回しちゃいかんな」とまず思いました。まあありえないとは思うが彼がデリマ選手を謝罪するためにブラジルに渡ったとしたらまず生きて帰れないと思う。最低でも100発以上の銃弾を喰らうか100以上に細切れにされるか・・・あまり想像はしたくないが現実に思えてくるぐらい恐ろしい描き方してるしこれ観たあとはブラジル旅行には行く気がなくなります。”ブラジル”という国のイメージがちょっと崩れるけど現実にあったことだしこういう作品も観る分には楽しめます。それに日本によく来るシュートボクセの面々。シウバ、ニンジャ、ショーグン・・・こんな奴らに日本人が勝つ日が来るだろうか。ブラジル人と日本人では生まれ持った”気質”が違うのかもしれないと言わざるを得ない。 【tetsu78】さん 9点(2004-12-01 01:15:15) |
32.オープニングの鶏を追うシーンから釘付けになってしまいました。すごいカメラワークですね。スラム街での地位と富を得るためにはひたすら犯罪と殺人を繰り返すしかないなんて・・・これが実話なんて考えられません。ブスカペの様な人物が成功した例は数少ないんでしょうね。あまり何度も観たいとは思いませんが、素晴らしい作品だったと思います。 |
31.大変に重要なテーマを扱った映画だと思います。、、、、、「仁義なき~」も思い出しましたが、ちょっと違うような気もしましたし、、、音楽やカメラがテーマと整合的なのかということも少々気になりましたが、大したことではないように思いますし、、、殺されている人の数自体は戦争映画やパニック映画の方が大量かもしれないのに、どうしてショッキングなのだろうかとも思いましたし、、、、、で、最後に連想されたのは「北斗の拳」的世界でした。、、、、どういうことかというと、、、描かれているのは、暴力が支配し、言葉による秩序形成が全く成立していない世界。そこでは、私たちの社会が前提とするような、約束、信頼、勤勉などの価値は成立しておらず、限られた文化、文明しか存在する余地はありません。、、、、どうやってこうした暴力的社会が生まれるのか?、、、、貧困、差別、文盲によって。、、、、どこにこうした社会は生まれるのか?、、、、、かつてのリオの裏町で、、、今、イラクで、パレスチナで、アフリカの紛争諸地域で、歌舞伎町の雑居ビルの一室で、渋谷の夜の街路で、池袋西の公園で、、、。貧困、貧富の格差、情報アクセスのデバイドetcを放置すれば、こうした暴力的社会は、世界の各地域でその領域を拡大し、気づいたときには、真っ当な秩序はどこにもなく、経済秩序も破壊され、数百年、歴史の針を戻したような状態に至るかもしれません。、、、遠い、地球の裏側の話しとしてではなく、近い将来、身近にあり得る話しとして受け止めることができるのではないか、というのが私の今の感想です。、、、、、(蛇足)この映画を見て、反グーロバリズムの立場に一歩ほど傾斜。 【王の七つの森】さん 9点(2004-11-09 11:41:00) (良:2票) |
|
【ヒロヒロ】さん 9点(2004-10-13 23:36:17) |
29.楽しいッ!と感じた私にとっては、対岸の火事なんでしょうね。まさに平和ボケ。自責の念をこめて、暴力の無い世界を心から祈る。アーメン。 【小僧】さん 9点(2004-08-29 03:32:09) |
28.最強の無法地帯映画ですな。スタイリッシュな作風ですけど所々はリアル志向。リトル・ゼ役のあんちゃんはリトル・ゼ本人の人物をあまり知らないと言っていたが、かなりなりきっています(本当に素人だったの?!)。群像劇としても最高で、1回目観たときはリトル・ゼを応援していましたが、2回目はセヌーラ、3回目は二枚目マネ…と、視点を変えてみると何度も楽しく観れてしまいます。トライバルなミュージックもカッコいいです! |
27.最初に逃げた鶏を追いかけるシーンで、鶏ごときに拳銃撃つなよな~って思ったけど、最後あたりでまた同じシーンを観た時に、自分自身、違和感を感じなかったのがビックリしました。たった2時間観ただけで拳銃を撃つことに慣れてしまったのだから、実際にこの町で暮らしている人はな~んにも感じなくて当たり前なのかと納得しました。そして恐くなりました。 【とーこ】さん 9点(2004-07-19 00:11:33) |
26.コレねぇ~、ここ最近観た中じゃ「効いたぁ~!!」ナンバーワンです(笑)だって、こんな環境なんだもん。。身を投じなきゃ腐ってしまう、殺らなきゃ殺られる。。そんなのが当たり前の世界。しかも陰惨さは欠片もなく、むしろ爽快感すら漂う。全然飽きが来ないのは、監督の力量の成せる業。天晴れ♪・・・無法地帯に神はなく、笑みを浮かべるのは恐れを知らぬ子供のみ。心を掻き毟られ、連鎖の渦に呑み込まれ・・。なのに、この気持ちよさ??気紛れ神様ショッキング!!いやぁ、たまげたぁ!この映画ただもんじゃねぇ(爆) 【れこば】さん 9点(2004-07-13 20:47:52) |
25.実話だろうが重い題材だろうが、いちばんおもしろくみえるように撮ればいい。とりあえずみるべし 【ドレミダーン】さん 9点(2004-07-11 16:33:59) |
24.ただ迫力があるだけではなく、細かいところまでしっかり作られている。完成度が高い 【リーム555】さん 9点(2004-07-01 16:08:05) |
23.仁義も人の死も置き去りにして成り上がるために突っ走る。その様は単純に言って痛快。 【kozi】さん 9点(2004-06-29 01:25:24) |
22.ブラジル版の「仁義なき戦い」というのは当たっているかな。でも、確かに深作やタランティーノのテイストを十分に感じるけど、登場人物の大半が子供だということはかなり異様である。「バトルロワイヤル」のような完全なる虚構性が前提であれば、純粋に娯楽として楽しめるが、この作品のもつリアルな歴史性は、そのスタイリッシュな娯楽的展開から乖離して、僕らの胸をストレートに突き刺すのである。子供たちが殺し合うということの捩れた純粋さがとても心重く、とても恐ろしいのだ。しかし、僕はこうも考える。この作品が捩れた純粋さと殺人に対する原初的な麻痺の恐怖を描いているとすれば、一体全体、「バトルロワイヤル」的な虚構性とは何なのだろうか、それを描くことのリアリティとは何なのだろうか、と。それはゲーム的虚構性であり、ゲーム的リアリティであるとしか僕には思えない。本来、作品とはそういうものを超えたところで創られるものだろう。歴史性がなければ、人の心は掴めない。というか、人々の心の有り様こそが今描くべき歴史性だ。今、この瞬間にも歴史は創られているということを僕らは認識すべきなのではないか。話はそれてしまったが、この作品が傑作であることに全く異存はない。 |
21.特筆すべきは、この圧倒的なまでの構成力です。これだけの曲者を揃えた群像劇で、ここまでキャラをしっかり描き分けている作品はそうはありません。緻密な計算をもって張り巡らされた伏線が回収されていくカタルシスにはすっかり酔ってしまいました。 【K】さん 9点(2004-06-25 09:07:48) |