7.オリヴァー・ストーンって人はどうしてこんな映画を作ることができるのだろうか。序盤の虐殺現場、中盤の集団強姦シーン、後半のゲリラ戦。全てが凄いです。何をされようが、エルサルバドルから離れようとしない、見た目は頼りない感じがしても、やるときゃ死んででも戦場に立ち向かうという役柄を演じたジェームズ・ウッズやどことなくトム・ハンクスの若かりし頃に似てるような感じのするジェームズ・ベルーシ、脇役陣の演技も素晴らしいです。強姦シーンは迫力が強すぎて、引いてしまうぐらいなんだけどそれが戦場と考えると、怖いです。アメリカ合衆国を痛烈に批判し、大人子供容赦なしに死んでいく戦争っていうものをうまぁ~く描いていると思います。ラストも決してハッピー・エンドにならないところも、彼らしい。 |
6.ジェームズウッズのはまり役。政治的背景が分かっていれば、さらに面白い(語弊があるけど)と思うが、そうじゃなくても充分怖さや緊張感は伝わってくる。DVDによると、低予算で、かなり危ない橋を渡って撮ったそうで、そう考えるとますますリアルで怖くなる。スタッフキャストの熱意が、画面からあふれてくる力作。ラストの顛末も悲しく、余韻が残る。同時期の「プラトーン」より秀。 【Beretta】さん 9点(2003-11-01 18:35:47) |
5.同時期に観たプラトーンが霞んだ、オリバー・ストーン監督の最高傑作は間違いなくこれだろう。 【眼力王】さん 9点(2003-01-19 21:53:28) |
4.120%25の「真実」を描いたフィクション!まあ例によって画面が綺麗過ぎるのと、「なんでここで、エリア・カザンの『革命児サパタ』が出てくるの?」というシーンなど、ストーン監督の色が溢れていますね。この作品ビデオになってます?調べてもなさそうなので、どなたかご存知なら教えて下さい! |
3.描き方が独特です。昨今の世界情勢を考えると、今観るとタイムリーかも。混乱する世界を見事に見せてくれます。但し監督の嗜好丸出しで、好みの分かれるところですが・・・・・ 【☆】さん 9点(2001-12-24 00:42:11) |
2.観終わって不愉快な気分になる度合いはプラトーンよりも本作の方が上か?賛否は分かれると思うがドキュメント風に淡々と進む中で人間の汚さを嫌と言うほど見せつけるこの作品のパワーには脱帽。 【BOBA】さん 9点(2001-02-13 15:26:48) |
1.「プラトーン」と同年に作られた映画。こちらの方がより克明にメッセージが込められていると思う。あわや「プラトーン」と「サルバドル」との同時ノミネートの声もあったとか。いつものストーンらしいドロドロしているところは否めないが、こんな映画を作らせたらストーンの右に出る者は居ないだろうと思うほど人間の汚い裏側を描き出している。ただ思想的について行けない人も居ると思うし、一方一番汚いのはジェームズ・ウッズ演じる主人公であることも事実。賛否両論あると思うが、国内外に反響を呼ぶことこそがこの監督の目的なのだから、尚更凄いと思わされる。 【イマジン】さん 9点(2001-02-08 12:42:03) |