9.クローンの六つ子、そのオリジナルの博士(ドミニク・ピノン)に脳だけの男イルヴィン(ジャン=ルイ・トランティニャン)、夢を見られぬクランクと小人美女、シャム姉妹と一つ目族。 愛すべき変わり者たちにベール(緑)の海、耳にどこか懐かしい手風琴の音は、ジュネ&キャロのめくるめく世界。 少女ミエット(ジュディット・ビッテ)の大人びた表情に魅了され、失意のワン(ロン・パールマン)を慰める酒場の赤いドレスの美女も捨てがたく。 「私はあなたのヒーターなの」 ちょっとばかり気をひかれる男に、ジェラスな少女。 小さくてもミエットは女、少年窃盗団のリーダーだったクールな彼女の瞳が潤んで見えるのも、さらわれた弟を探す心やさしき怪力男ワンに恋してしまったから。 「ダンレー弟、ミエット妹」 それでもいいわ、今のところは。 ミエットはそっと笑みをもらす。 【レイン】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-09-30 11:15:14) |
8.出てくる大人がほとんどブチ切れてて、子供は至ってクール。最高にかっこいい。ワンの純朴さとミエッタの妙な色気の対比が良い。どうでもいいけど、ドミニク・ピノンはあれだけやってもギャラ一人分なのかと気になった。 【ラーション】さん 9点(2004-04-07 17:40:56) |
7.あー、もー、なんかこういう雰囲気、こういう空気大好き。闇の中に鈍い光が散りばめられた、独特な色彩で構築された箱庭のような世界、おかしな、不思議な人々、気だるいバダラメンティの音楽。夢を映像化するとこんな世界、って感じがして、クラクラきちゃいます。昔読んだ絵本や童話にも通じるような空気があって、そう言えば最近の子供向けのものには、こういう毒っ気があんまり感じられないのは気のせいかなぁ?なんて。書き割りからCGまでを自在に駆使して表現された、うっとりするようなダークファンタジー。監督ジュネ、美術キャロ、音楽バダラメンティ、撮影ダリウス・コンジというのは、今となってはなかなか実現されない凄いご馳走だった事に気付かされるワケですが。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-02-21 21:58:45) |
6.が~ん、評価するのを忘れてました。というわけで、遅れ馳せながら9点献上。世界観、最高。ミエット?、おそろしいほどに、危ないまでに魅力的。ふぅ、あぶない、あぶない。。。(( ( (ヽ(;^^)/ 【かもすけ】さん 9点(2003-12-08 23:47:25) |
5.独特の世界観の構築と映像美を追求するあまりストーリーの方が多少おざなりになっている感はあるけれど、その完全に閉じ、完成された世界観に触れるだけでも充分にこの映画を観る価値はある。子供の心の大人、大人の目を持つ子供、“老い”と隔絶された者、子供のまま老いゆく者。そんなエイジレスが自然に混在する不思議で魅惑的で残酷な世界。 【ひのと】さん 9点(2003-11-30 14:16:59) (良:1票) |
4.雰囲気が素敵だった☆なんかオシャレでカワイイ映像にはまる。でも、映画に内容を求める人は無理かもな~。私は好きです☆ 【うさぽん☆】さん 9点(2003-06-07 01:29:11) |
3.不思議ワールド万歳♪♪細かいところまで世界作られてて感動!!音楽もとっても良かったし♪どのキャラも良かったあ・・。話はそんなにおもしろいとは思わなかったけど、ひっくるめてかなり好きですね♪ 【こゆ】さん 9点(2003-05-16 00:42:09) |
2.深夜にBSをつけたらたまたまやっていてなんとなく見始めたのですが95年の映画とは思えないような映像技術や背景構成など?な部分も逆にかなり僕好みな映画だったので最後までしっかり見てしまいました。主演のジュディット・ヴィッテの演技も最高に魅力的でロン・パールマンもエイリアン4より遥かにいいです。忘れた頃にまたBSかなんかで深夜にやって欲しいな。 【スマニ】さん 9点(2003-05-01 19:26:44) |
1. ジュネの不思議な世界観が遺憾なく発揮されている作品ではないでしょうか。カルト的人気がある理由も分かります。悪い意味ではなく、「何だこれは!?」という場面に遭遇し、圧倒されます。このおとぎの国の雰囲気は、見てみないとわかりません。お薦めです。 |