15.すべてが最高!しかしながら、中国人民の生命力には、もう、舌をまかざるを得ない。 というか、人間って強いんだなあ、とつくづく思う。日本のテレビでやってる”はじめてのおつかい”なんかは、コレの対極だな。(どちらも良いです)こどもってすばらしい! テレビ局の局長さんが、局の入り口で女の子が2日間も待っていることを気付いて、自ら彼女に会いに行くあたりからは、モウ!局長さんエライ!と、ひじょうに感激!いたしました。 【男ザンパノ】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-10-01 23:55:29) |
14.最初はウェイ・ミンジという主役の女の子、かわいくねえなあと思って見ているんですが、だんだん自分に見えてきて。彼女が必死になって眼鏡の男性に「局長さんですか?」と聞いて回るシーン、彼女は金のためだったかもしれない、自分のためだったかもしれない、でもたとえ金のためだとしても、あんなに何かを必死になってしたことあったかな、私。なぜあんなに頑ななんでしょう?あれは自分のためでもホエクーのためでもなく、多分何かのためなんでしょうね。 カメラの向こうにホエクーがいると思って話しかけてみて、といわれ、「心配でたまらない」と泣く彼女。きっと辛かったんだと思うんですよね。彼女の住んでいる田舎には眼鏡をかけた人なんていないのでしょう。だから「眼鏡をかけた男性が局長だ」と言われて、私らから見たら無謀としかいえないことをした。でも辛かったと思う、なんでこんなに眼鏡をかけた人がいっぱいいるの?私は何のためにこんなことをしているの?お腹も空いて、お金もない、都会の人々は冷たい、こんなにたくさんの人がいるのに、誰も助けてくれない、もう帰ろうかと何度も思ったんじゃないかなあ、でもやめなかった。いったい何のために? カメラを向けられて、極度の緊張状態にあって、それであんなふうに泣くことができたウェイってすごいと思う。自分と同じ思いを、ホエクーもしていると思ったんじゃないかなあ。そこには何かのために、というのがすこんと抜けていて、そういう意味でこの映画は素晴らしいと思います。 【towa】さん [地上波(字幕)] 9点(2009-07-19 18:08:15) |
13.あの子がどうしてあんなに一生懸命ホエクーを探し回ったのでしょう?それは会いたいのでも、先生としてでも、教育のためでもありません。1人でも生徒を減らしたら、給金を貰えないかもしれない不安があったからでしょう、だからTVに出てもその質問には答え(お金の為なんて?)られなかったと思います。 実にいい映画です。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-12-19 22:27:10) (良:1票) |
12.女教師モノの一本(←その言い方やめなさいっての)。いやー面白かった。作為と無作為がゴチャマゼになって不思議な世界を作り上げてます。ストーリーだけ見ると、何だか出来過ぎた話。最初は頼り無い先生だったのに、「あの子を探」していく過程で、授業の方も軌道に乗ってスイスイ進んじゃう、だなんて、まー出来過ぎた話。要するにおとぎ話ですな、これは。ところが一方、人物描写の方はと言うと、逆にまるで作為の感じられないナチュラルさ、実に単純素朴。何やら、ケンカばっかりしてるしなー。この「作り話」と「人物描写の素朴さ」が合わさった時のこの妙味! これは観ててハマってしまいました。まあ、人物の内面が充分に描かれない点での深みに欠けるのは、否定できませんが、逆にその要素を排除する事で、この映画は、言わばひとつの「絵本」として完成されており、充分な魅力を放っています。また、このような構成だからこそ、突然の「涙」(=内面)が鮮烈な印象を残すのですね。ま、しかし、このような手法は何度も使えるものではないので、今後は、人物の内面描写をどのように映画に絡めていくかが、チャン・イーモウ監督の課題でもあり、また観る側にとって楽しみな点でもあります・・・(って、最近の作品、路線がエラく変わってきたなあ)。 【鱗歌】さん 9点(2004-11-20 01:30:58) |
11.チャン・イーモウ監督が外国で絶賛された映画。もともとこの監督の作品は外国の評価は高いのだが、中国での評価は低い。その理由は中国の貧しさを食い物にしているという批判があるからだと思う。 中国という国は汚いものを隠そうとするところがある。それを自国の恥だと考えるからである。 中国政府の「検閲」と戦いながら、これからも本当の暖かい中国を見せてくれることをこの監督に期待します。 【花守湖】さん [映画館(字幕)] 9点(2003-11-27 14:12:08) |
10.経済発展の光と影、あれは本当の中国だと思った。実際、中国政府の教育資金が不足しているせいで、各学校は資金を自分で捻出しなければならないため、貧しい農村は、教員の給料も払えない。能力のある教員は給料の良い都会に流れる。ウェイ・ミンジにも生徒たちにもそれぞれ家の事情があってお金が必要なのだろうから、お金にこだわる気持ちはよく分かる。コカ・コーラのシーンは、農村にまで押し寄せるアメリカ資本主義への痛烈な皮肉だと思った。たった50元(日本円で1000円)にあんなに固執するのはなぜか、考えたら暗澹とした気持ちになる。「善意」なるものの気持ち悪さを感じた。結局、農村(途上国)の貧しさの上に、都会(先進国)の繁栄が築かれているのに。0点って人にとっては、全く受け入れられない世界ってことなのかなぁ・・・。あれを「拝金主義」って切り捨てられるほど、私は自分の生き方に自信はないんだけど・・・。 【游流】さん 9点(2003-04-25 23:21:38) |
9.最後泣いてしまいました。素朴でした。全然あきないです最後まで。お金かければ良い映画が出来るわけではないんです!! 【白い靴下】さん 9点(2003-04-05 14:21:16) |
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8.それにしても中国人って直球でパワフルだな。日本人は純粋すぎるから、いつか国が貧しくなったら暴力や殺人が増えそう。だいたい日本人が「カネ」を批判してるのがバカじゃないかって思う。 【ポドモーロ】さん 9点(2003-02-05 20:33:27) (良:1票) |
7.私もはじめにフェイ?先生を見てて(お金の事やその他の態度)イライラしましたが、お金にこだわるからこそ、後半のあの素の頑張りになったんだと非常に納得しました。リアリティがあります。大好きです。安易に0点とか付けて欲しくないですね。 【Asann】さん 9点(2003-01-21 17:12:38) (良:1票) |
6.これを見ると中国にいたころを思い出します。あのほこりっぽさ、無秩序な道、中国人のつっけんどんなしぐさ、これらは全く違和感ないです。ストーリー的にちょっと?はありますが、でも心温まるいい映画であると思います。 【やんいー】さん 9点(2002-06-28 12:53:18) |
5.主役の決してかわいくない女の子は最高。中国映画だからと変な偏見があったけど、撮影、音楽、編集等、技術的にもすばらしくて。チャン・イーモウ監督の他の作品も見なくては。 【スノーホワイト】さん 9点(2002-06-09 13:42:00) |
4.中国という国を自分は何も知らない。この映画で描かれている中国は誇張されたものなのか、それとも真実なのか判断はできないが、少なくとも中国という国に関心が高まったことは事実だ。出稼ぎに出掛けた子供を迎えにいったところで何が解決するのかと思いつつ見ていたが、ほっとする結末でよかった。貧しさは人間にとって苦しみだが、明るい子供達の笑顔はそれをも吹き飛ばすかのようだ。しかし、気になったのはやたらと金、金と、がめついシーン。ちょっと閉口。 【サイダー】さん 9点(2002-01-20 00:00:04) |
3.チャンイーモウはまだ広西省の撮影所でつくってたんですねー。昔からぜんぜん変わっていない人の心をがちっとつかんで笑って泣ける骨太作品に仕上がってると思います。この作品を見て気に入った人は「秋菊の物語」も見てみると良いですよ。田舎人の素朴さゆえに話がでっかくなってしまうというあたりがちょっと似てます。 【ちずぺ】さん 9点(2001-10-07 00:42:53) |
2.現代人が失いつつある純粋さが良い。あのひたむきさがよい。 【向日葵】さん 9点(2001-02-20 11:24:36) (良:1票) |
【山岳蘭人】さん 9点(2000-08-03 12:14:54) |