3. 「旧約聖書」創世記の主要なエピソードを映像化し、不足分はナレーションで穴埋めという感じ。それゆえ説明が過剰気味で盛り上がりに欠け、全体的にあっさりの印象が残る。
映像としては、バベルの塔やノアの箱舟が良かった。バベルの塔が崩壊するシークエンスはスペクタクル味に欠けるが、人々が張り付くような塔を俯瞰した場面は見事な画作り。
ニムロデ王の思うがままのやりたい放題と、現代の人類が科学の力で神の領域に近づく姿が重なって見える。分断が深まり共通の言語を持たない人類は、今もバベルの塔を作り続けているのだろうか?