1.高峰秀子と若尾文子のバトルは、聞きしに勝る壮絶なものでした。
市川雷蔵はトップクレジットながらやや控えめな役どころを巧く演じていました。
ただ、他の作品で見られた様な雷蔵のかっこよさは本作では観ることができませんでした。
そこが残念です。
どうしてなんでしょうか。
髪の毛がボサボサという設定が悪かったのか、それとも役どころが地味過ぎたのか?!
雷蔵ファンの私としては、理由はともかく残念で仕方ありません。
しかし若尾文子は、やはり健気に尽くす妻役を演じると、右に出るものはいませんね。
ただ真面目な妻になるのではなく、そこにエロティシズムまで浮かばせるのが凄いの一言です。