4.ワイスピシリーズにドウェイン・ジョンソンが出演するようになって、元々の出演者陣とモメてるとかいう話が漏れ聞こえておりましたが、とうとう、分離されてしまいましたとさ。これも一種の、ソーシャルディスタンス、でしょうか。
あるいは、「餃子の王将」と「大阪王将」みたいなもんですかね。私はどちらのチェーンだろうと、とりあえず目に留まった方で食事しますけれど。
しかしこの作品、本家から分離ついでに、やや路線も変えてきた印象。運転よりも腕力自慢、カーチェイスより殴り合い。カーアクション縛りが緩くなった分、自由度も増したようで、物語の流れも多少、スムーズになったような。あくまで本家との相対比較で、ですけどね。
CGを使うのも、もう少し申し訳なさそうに使ってたようなところがあったけど、この作品では、どっからどう見てもバッチリCGを多用してますよ、というノリ。それはそれでいいんだけど、ただ、普通にロケ撮影できる部分は、極力、ロケ撮影してくれないかなあ。
あの、家族でクルマを数珠つなぎにする場面、つい笑ってしまいました。これって要するに、「大きなカブ」ですよね。うんとこしょ、どっこいしょ、まだまだヘリは墜ちません、みたいな感じ。
こちらはこちらで本家に負けじと、「ファミリー」というものを強調しているのですが、それをちゃんと締めくくらず、最後にオマケ映像的にサラッと流してしまったのは、これはもう物足りないとしか言いようがないですね。やっぱり、締めるところはちゃんと締めて欲しい、のでした。