5.正直今はNHKのハイビジョン映像でこれより遥かに映像的に優れたものを供給してくれているので、この作品に関して視覚的に強烈な感動を覚えるということはないかも知れないけれども、海洋生物の生態を1つの映画作品として成立させた、ということで評価はしたい。ただ、太古の世界に誘う…みたいな導入をした割には、えらく現代的で人工的な音楽に乗せた編集をしたりとか、「思いっきり人間の視点が入ってるやん」という突っ込みは入ってしまうのだけれど。個人的に海牛類が大好きなので、マナティちゃんの出て来る章(tenderness)はしつこい位見返した。アシカちゃんの章(beat)も。7秒位出て来たフグちゃん(darkness)にも目が釘付け。可愛かったぁ…。私はもう、本当にぷくぅ~っとした生き物フェチなので、あの丸みはたまらない。そして蛇足だけれど《アシカちゃんとアザラシちゃんの見分け方講座》開講。陸上の移動時に足を使い、水中の移動時には使わないのがアシカちゃん、その逆がアザラシちゃんであります。