2.登場人物は少なく、監禁する人間が迫力に欠ける老人二人なんでどうもテンポがねぇ....ただストーリー展開は突飛だし、マジックミラーとか衣装とか小道具を上手く使っていていい演出効果が出ていると思うんですよ。そして特筆する点は主演の一人三役の演技!前半でそれぞれの役をそれぞれの環境で演じ、終盤で役が入れ替わるところなんて、イブリン本人とケイティが演じるイブリンとでしっかりと役作りが出来ていて表情から真偽が分かるようになっている。これはさすがと言うべき。気になってしょうがないのは、死んだジュリーを何故シリコン質バレバレの人形にする必要があるのか?どっからどーみても人形。後半で見せたようにそれぞれを主役に演じさせ、カメラ割りでごまかせれば十分迫力もあるし、こんな興ざめたカットにはならなかったはず。しかもラストではその人形(死体)を使ったトリックを披露しているが、重量感が無く、人形丸分かり。こんな昔のお化け屋敷の人形を使う監督の気が知れない。全体的にいい素材に恵まれた作品なのに、このジュリーちゃん人形一つで台無し。監督には「こんな人形が無くても十分リアルなスリラーの演出が出来る!!」と言って欲しかった。