7.3人のドラッグクイーンがアメリカを行くコメディ・ロードムービー。
本作の前年に製作されたオーストラリア映画の「プリシラ」に影響されたと思われるハリウッド映画。
本作の3人は白人と黒人とヒスパニックということで、アメリカ映画らしさも出しています。
町から町へ、少々シリアスさもあった「プリシラ」と比べると、こちらは
車の故障により滞在することになった1つの町の人間模様と3人が町に与える影響をじっくり描いています。
そしてアメリカらしいあっけらかんとした作品の空気もいい。
ずっと一緒に行動していた3人ですが、町に着くと3人をしばし単独行動させます。
3人がそれぞれに町の人々と交流することにより、閉鎖的で閉塞感漂う町の空気をうまく伝えてくれる。
そして町の人々のキャラもうまく立てていきます。
滞在最終日のお祭り。男も女も、3人にいい影響を受けて変わることができた町の人々の姿がありました。
「プリシラ」よりもいい意味で軽く、町の空気には現実感もありつつもおとぎ話のようでもありました。