2.何と言っても中野昭慶氏のこれでもかという爆破シーンの数々。いや、これしか見所無いんですけど、ゴジラ映画低迷期をしっかり支えて、お釣りが来ます。
今回は3対2の変則タッグマッチ、片やギドラ&ガイガン(新人)&ゴジラタワー、これに対するは、アンギラスなんて殆ど戦力外なのでゴジラのローンバトル。危うしゴジラ。
もっとも、爆破につぐ爆破の演出の中、一番大変そうなのは、四つん這いで炎に一番さらされている、「アンギラスの中で演じてる人」ではありますが。
ガイガンの造形は、未来的宇宙的かつヒールを感じさせ、悪くないはず、なんですが、如何せん、ギドラがメインでその添え物的な扱いになってしまってます。まるで営業が新入社員を連れてお得意様に挨拶廻りしてるみたいな。
なにやら文明批判を匂わせるような匂わせないような中途半端な展開のまま、結局、怪獣界の「G」ことゴジラに闘いを挑んでいた宇宙人の正体も「G」だった、というオチ。
なぜか子供の頃、ゴジラ映画の中ではこの作品ばかりがやたらテレビ放送されてたなあ、という印象があり、よりによって・・・という気持ちが無かった、と言えばウソになるのですが、怪獣バトルとしてはそれなりに充実してたかな、と。
恐らくは相当に予算が限られている中で、ゴジラタワーの描写はセットとミニチュアを活用して、なかなかうまく描いてます。