《改行表示》21.この手の「地味な」事件の真相捜しものって観てる途中に興味を失うかどうか紙一重だと思うんです。 なんせ地味ですから。下手な撮り方だと興味失ってしまってもう大変。 幸いにしてこの映画は最後まで真剣に観る側の映画であり、それは監督の手腕なんでしょうが、その差が具体的にどこにあるのか、僕にはわかりません。 まぁこの映画をまじめにミステリとしてみると証拠が全部後出しなのでミステリとしては成立してないし、そもそも犯人もそこしかないというとこに落ち着くわけですが。 結局のところかつてベトナム戦争後にも作られたいわゆる「戦争の狂気」系のPTSD映画なわけですが、今にして不思議に思うのはおそらくもっとも過酷な体験だっただろう第2次世界大戦後には、そんなPTSDを扱った映画や小説がほとんどなく、そんな話題すら聞かないという事です。 それが時代のせいなのか今は平和ボケしてるからなのかわかりませんが、ベトナム以前には戦争にいった兵士のPTSDについてほとんど話題になった事がないのは不思議です。きっと沢山あったはずなのに。 あとシャーリーズセロンがめちゃめちゃはまり役だったんですが、このシナリオは当て書きだったんですね。 そりゃはまるわ。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-25 18:08:34) |
20.息子のSOSと逆さまの星条旗、冒頭シーンがラストシーンで蘇る。麻薬や虐殺など父親として信じられぬ息子の真実が明らかになるが、人間をそこまで変えてしまう戦争が恐ろしい。トミー・リー・ジョーンズの好演が印象深い。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-09-08 14:39:20) |
《改行表示》19.うーん。 ポールハギスにはクラッシュを越えるものを期待してしまう。 今回は普通。 |
18.トミー・リー・ジョーンズの武骨な顔に、抑えた表情。これがいいのです。感情をぶちまけることなく抑えているからこそ、さらに抑制された「無表情な言葉」で語られる真相が、ショッキングなものとなります。真相そのものは、ミステリとして捉えるならば実にストレート、ある意味平凡なものかも知れませんが、同時にこの上もなく残酷なものでもあります。そして、映画で繰り返される、息子との電話での会話、断片的な動画、そして道端の何かを捉えた写真、といったものが、最後に明らかになった真相とともに、強烈な意味をもって迫ってくる、その衝撃。悲惨な戦場と猥雑なアメリカとをつなぐのは、「息子」たちの無意味な死であった、ということ。やはり「息子」の母親である女性刑事を配置するなど、人物設定も上手く、見事な作品でした。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-11-03 23:36:58) (良:1票) |
17.ちょっと淡々と進み過ぎかな。戦場帰りの兵士の問題はドキュメンタリーでもたくさん論じられているなか、展開にメリハリが欲しかった。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-08-27 22:48:53) |
【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-03-23 00:50:28) (良:1票) |
15.役者陣の素晴らしい演技が印象に残る。トミー・リー・ジョーンズははまり役ですね。 【のははすひ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-12-14 23:28:46) |
14.平和ボケした日本人には実感しにくい内容なんだよなあ。ベトナム以降なくなりそうでなくならずにポンとでてくるんで依然アメリカの病巣ということになるんだろうなあ。戦争が人間性なくならせて、戦士を異常なものにしてしまうという演出はちらばっていて印象には残るが。なので、日本人にとってはトミーリーの悲哀哀愁の質の高い一人芝居を観るのが主になってしまう。 【タッチッチ】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-07-19 12:46:27) |
《改行表示》13.当然といえば当然なのですが楽しい映画ではないですね。 重いテーマの作品は自分には合わないなぁ。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-07-09 14:05:55) |
《改行表示》12.ポール・ハギス監督は以前から注目していたが、本作は、軍の陰謀が絡んだりする安易な反戦モノの印象があり、今までスルーしていた。知ってはいけないイラク戦争の秘密を知った米軍兵士の若者が殺され、彼の父親がその事件の背後には軍が絡んでいることをかぎつけて組織の闇を暴く!みたいな。そもそも邦題が酷い。イラク戦争関連で「告発」と言う言葉を安易に使われたら、誰だってそう思う。でも、この映画には告発など無い。あるのは息子を失った夫婦の深い悲しみとその死にまつわる衝撃的な事実だけだ。間違いなくこの映画は反戦映画なのだが、その伝え方が非常に巧みであり、僕の心に響いた。 この映画を観て、戦争に行くと言うことは、会社で仕事をするとか、結婚するとか離婚するとかと全く同じレベルの事象であり、ただその心理的ストレスが半端なレベルじゃないという点だけしか異なっていないんだということを痛切に感じた。そして、同じ職場で同じ上司の下で同じパワハラを受けながら仕事をしても、一方はメンタルを病み、一方は平然と仕事を続けるように、戦争に行って、ある者は脱落し、ある者は耐え抜く。ただ、そのストレスに耐え抜いた者は「殺人」や「暴力」に対する感度が確実に下がり、その影響が顕著に現れる者もいるのだろう。 「戦争」が非日常ではなく日常であることの怖さを、この映画はリアルに映し出している。ラストシーンも主人公の心象風景を表すにはあまりにもぴったりで、監督の手腕を感じた。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-06-05 19:19:02) (良:4票) |
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11.たった100ドルで・・・安すぎるでしょ。兄ちゃん、良い仕事するねぇ! 【Junker】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-17 01:51:52) |
10.米軍とイラク帰還兵問題を、鋭く描いた作品です..正統派と言って良い創りに好感が持てますね~(この手の作品は希少ですから..) 監督のセンスも抜群です~.. って思ったら、「クラッシュ」の監督だったんだ..(知らずに観ちゃいました..) 私的には辛目の評価で 8点 ですが..映画としての 演出 & 編集 は超一級品! 間違いなく10点満点です!(ほんと、すばらしい~) 今後のポール・ハギス監督作品に注目です... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-02 12:47:32) |
9.うーん…ポール・ハギスにしては物足りません。ミステリとしても人間ドラマとしても今一歩…それでも序盤の求心力は高いのですが… 【K】さん [DVD(吹替)] 6点(2009-06-09 22:14:53) |
8.なんだか哲学チックでカッコつけた映画だなー、というのが率直な印象。兵士が「戦争のせいで精神病んじゃいました」系のアメリカ映画を見る度に思うのは「アメリカって学習しねぇ国だな」ってこと。何十年やってんだよ、と。もういいって。・・・と思うなら見なきゃいいんだけど、一応話題作だから見ちゃう私は小市民。おまけにへそ曲がりなので、思うのは、こういう社会派告発シリアス映画を撮って、この監督は、果たして何がしたかったのかしらん、ということ。本当の軸足は「反戦」「告発」じゃないんじゃない? アカデミー賞とか視野に入れた名誉欲じゃ? なーんてね。『クラッシュ』では感じなかったんだけど。イラク戦争がアメリカの暴走そのものだからかなあ。自分で切った腹を「痛い痛い」って言いながら自分で縫っている感じ。一方的にやられているイラクの人のことはどーなのさ、と。そういう描写もチラリとあるけど、なんかすごーく偽善ぽい。まあ、でもそんなアメリカに100%依存しなきゃ生きていけない日本国民であることが、ひときわ身に染みる映画でもありました。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-06-04 14:11:20) (良:1票) |
《改行表示》7.戦争の狂気を淡々と描いており、トミー・リー・ジョーンズの渋い・抑えた演技が光る。 ただ、戦争によって誰しもが狂気を纏う訳ではないと思うぞ。極限状態でどうなるのかは、個人の資質の問題ではないか? まぁ、極限状態におかれた事がない人間が言っても意味ないな。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-12 00:59:41) |
6.終止静かな映画なのだが、内容は重い。真実を元に作られていることを考えると、イラク戦争とは一体何の為の戦争なんだろうと考えてしまう。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-27 15:53:15) |
5.シャーリーズ・セロンが見たかっただけで、内容はつまらないです。 【doctor T】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-01-20 18:42:07) |
4.ポール・ハギスって人にアメリカの良心と冷静さを感じる。今こそアメリカはこの視点を大事にしてもらいたい。こんな反戦映画もあるんですね。 【マリモ125cc】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-19 19:24:24) |
3.現実とリンクしてるだけに、人事とは思えず、見入ってしまいました。戦争では、体の傷だけでなく、心の傷も負うのだという事を覚悟しなければならない。自分がマイクと同じ状況になったら、まともにいる事ができるだろうか。この作品が、静かに反戦を訴える。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-13 05:09:34) |
2.淡々と良い映画だった。いろいろな人々が少しずつ謎を解き明かす欠片をもっていて、そのピースから明らかになる真実は、あまりにありきたりで、そしてやるせない。「タクシードライバー」の頃から変わっていないアメリカの現実は、私たちには遠く思えるが、決して無関係ではないことを自覚したい。 【豆治】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-07-13 00:12:25) (良:1票) |