76.もっと胸が熱くなるドラマかと思ったら、あまり感情移入できなかった。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 6点(2018-09-02 18:31:59) |
75.何かどんでん返しでもあるのかと思っていたら、冷淡な母親と鈍感な父親の普通の映画でした。冷たさと鈍さに深みが感じられないので物足りない。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-12-16 23:37:39) |
《改行表示》74.テレビ放送で初めて観たのが、中学生の頃だったか高校生だったか。激安のドンパチ映画がすべてだと思っていた私にとって、このあまりに地味なタイトルは、これは一度は乗り越えなければならない修験道だとも思えたのですが。 観てみりゃ別に退屈な映画でも何でもなくって、何だかむしろ、身につまされる。私も不器用な方で、上のきょうだいと比べられるのがイヤで、それでも何とか親に気に入られようとして、うまくいかなくて、ちょうどこの頃、母親とギクシャクしたりしてて。 そんでもって、この結末、ですから。 今になってみるとそれなりに、すべてが懐かしくもあり(沖田艦長じゃないけど)、でも、他人から理解されないもどかしさ、ってのは、この歳になっても逃れられないんだよなーとも思ったり。 それはともかく、本作。タイトルとは裏腹に、「普通の映画」という訳ではなくって、少々いびつな印象があります。作中では人物同士の「対話」に主眼が置かれていて、「行動」の描写が奇妙なほどに抑えられています。例えば、ティモシー・ハットン演じる次男が、何度かセラピストの元を訪れますが、診療所に向かうシーンってのは殆ど無くって、多くの場合いきなり、二人が対話するシーンへと場面が飛びます。だからこそ、次男が家を飛び出して走り出すクライマックスが、とりわけ印象的にもなるのですが。 そうやって、さまざまな形での「対話」が描かれ続ける。ちょっとやり過ぎかも知れない。「対話」以外の描写が希薄なもんで、おそらくは主人公にとって重要な存在なのであろう、「カレン」という女性の存在が、観てる我々にとってもうひとつピンとこない、などという事態も招いていたり。 そういったことも含めて、決して「普通」ではない、風変わりな映画だと思ってます。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-12-10 20:08:25) |
《改行表示》73.普通の人々とは何か、きっと「普通」というものは現実的ではない。 映画の中で人物が丁寧に描かれていて、若い時はこの物語が退屈に思えたが、今観るとなかなか心に響くし、最後の場面に考えさせられる。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-11-23 19:43:52) |
72.アメリカが夢想する中流家庭が、たった一つの瑕瑾により崩壊の危険性を内包している様が淡々と描かれている。主人公だけでなく家族それぞれが内側に暗い思いを抱えており、家庭がギクシャクしているのだが、映画を見ている我々にはそれが理解できるだけに余計切ない。映画のジャンルとしてあまり好きではないが、映像の美しさ、登場人物の描写の丁寧さなど、この映画の評価の高さは十分伝わってくる。好み20/50、演出13/15、脚本12/15、演技9/10、技術8/10、合計62/100→6/10点 |
71.ある家族の日常を繊細に描いた、非常に深い内容の作品だと思います。タイトルも良くできており、普通ってそもそも何なのか、考えさせられますね。 【川本知佳】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-12-22 01:19:19) |
《改行表示》70.異性同士の親子関係(父と娘、母と息子)は難しいが乗り越えなくてもなんとかなるが、同性同士の親子関係(父と息子、母と娘)は乗り越えないと先に進めないんだな…ということを考えさせてくれた。 メインとなっている、父と息子の関係は男性ではないと感情移入できないかも。 |
《改行表示》69.二人の息子のうち、可愛がっていた方が死んでしまった家族の物語。兄の死や弟の自殺未遂といった映画的に美味しい部分は敢えて省略し、一家が平穏を取り戻そうとしている部分にスポットを当てるという、なかなか斬新な構成となっています。『ペーパームーン』で高い評価を獲得し、後には『スパイダーマン』シリーズを手掛けるアルヴィン・サージェントによる脚色が素晴らしく、本来はドラマティックではない物語が、非常にドラマティックな内容として描かれています。何が素晴らしいって、それまで機嫌良くしていた人間がさっと冷めていく瞬間であったり、何となく保たれていた日常の均衡が崩れる時の気まずさであったりというものが、抜群の臨場感をもって描かれているのです。例えば、祖父母も交えて家族写真を撮る場面。みんな勝手なことばかりを言って会話はまるで噛み合っていないのですが、それでも全員が笑顔で機嫌良く振舞うことで、場の空気は平穏に保たれていました。しかし、イライラを募らせた次男が怒鳴り声をあげたことで一瞬にして全員が凍りつき、「この場を何とか取り繕わなきゃ」と思っても適切な言葉が浮かんでこないという、あの場面の何とも言えない気まずさ。あるいは、冒頭の朝食の場面。母親が作った朝食を子供が食べないというありふれた場面なのですが、本作の母親は「食べないのなら捨てる」と言って、出来たてのフレンチトーストを流しに捨ててしまいます。この数十秒のやり取りで、この母親がキ○ガイだということが観客にはっきりと伝わる仕組みになっているのです。本作にはこの手の的確な描写が多く、ディティールの面で非常に成功した映画だと言えます。。。 レッドフォードは初監督ながら、地に足のついた演出でこの脚本を映像化しています。また、自身が俳優であるためか役者の動かし方もよく心得ていて、エキセントリックな役柄ばかりを演じてきたドナルド・サザーランドに気の弱い父親役を、有名なコメディアンであるメアリー・タイラー・ムーアに神経質な母親役を、演技歴の浅いティモシー・ハットンに繊細な次男役をやらせるという奇抜なキャスティングながら、各々から生涯ベストとも言える名演技を引き出しています。ただし、地に足がつき過ぎて一つ一つの場面が妙に長かった点は、本作の数少ない欠点。今回DVDで見たオリジナル版よりも、正味90分に編集された地上波放映版の方が面白く感じられました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-06-19 01:39:47) (良:1票) |
《改行表示》68.ドラマチックな展開はいっさいなし。どこの家庭でも起こりうる、 中流家庭の家族間の問題を小細工なしで描いた作品。息子役の役者さんは、 繊細で神経質な役柄にピッタリ。それ以上によかったのは父親役のドナルド・サザーランドで、 終始落ち着いた演技が印象に残っている。サブでの出演数が多いのも納得できるというもの。 映像はあまりきれいじゃないけど、ゆったりとした季節の移り変わりはよく表現されている。 鑑賞後にタイトルの意味を噛み締めれば、より深みを与えてくれる良作。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-04 03:11:22) |
67.ラストの母親と息子の抱擁からの父親の告白や、母親が出て行ったあとの父親と息子の会話が、まとめを急いだ感じでちょっと違和感あり。でも似たようなテーマの映画が多い中、これは良作。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-21 02:15:04) |
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66.私の家庭内でいろいろなことがいっぺんにおこり、心も体もぼろぼろの状態だった時、ふと映画というものに興味がわき、この映画に出会い、日々のつらい出来事にも耐えられる、今の僕がいると思う。本当にこの映画は僕の人生での運命の一本だと思う。家族や人間関係、心の問題など、悩める人々にはもってこいの最高の作品だと感じる。とにかく様々な人々に観てほしいと思う。タイトルも素晴らしいの一言です。 【バトルコサック】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-02-24 05:06:31) |
65.母親のべス、自殺してしまった病友・カレンが典型的な「自分ではまともと思う」、危険なラインなのでしょうか。割れた皿が戻ると思ったり、自分で治せる!と思ったり、、、ほんのちょっとしたボタンの掛け違いが大きな岐路に人を立たせるのですね、深い映画です。みて本当によかったと思える1本でした。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-01-10 15:34:37) |
64.時代は全然違いますけど、本作を観て私は小津安二郎の映画とついつい比べてしまいました。レッドフォードの演出は驚くほど繊細で、これが初監督とは思えません。ティモシー・ハットンはこの演技で見事初ノミネートでオスカー受賞しちゃったわけですが、どうも一発屋だったみたいで、近年は全然名前を聞かなくなっちゃいましたね。80年代以降でもっとも伸びなかったオスカー受賞俳優と言ってもいいんじゃないかな(ちなみに女優ではミラ・ソルヴィーノ)。なっとく行かないのはこの映画でオスカーに本当にふさわしい演技だったメアリー・タイラー・ムーアが受賞できなかったことで、実にもったいない。この人は本来コメディが得意分野ですが、ここまでシリアスな演技ができると言うことは評価が高いと思います。 ラストは家庭崩壊みたいな感じですが、不思議と暗さは感じなくて何か希望と再生の一筋の光が見えていると感じました。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-12 00:41:58) (良:1票) |
63.んー確かに普通の家族。重いっちゃ重いんだけど何かが足りない。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-02-27 02:24:18) |
【akila】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-02-19 23:22:31) |
《改行表示》61. 小学生の頃、テレビで放送されているのを観て、何となく大人になったような気分でいました。 今観賞しなおしてみると、あの頃全く理解していなかった自分に気付きます。 講和とかスピリチュアルセミナーに行くと、人は誰でも苦しんでいるなんて話ばかりを耳にしますが、世の中には特に悩みもなく充実した人生を送る人もいるはずです。 少なくとも登場人物に感情移入するには、それなりの人生経験において立ち上がれないほどの挫折が必要かもしれません。 空気のように身近にいた存在。その親近感はいなくなって初めてわかるものです。 私も神経質な性格なので、主役の青年のように辛い出来事を正面から受け止めてしまいます。 本作を観賞して、ちょっとだけ解決策が見えてきたように思えました。 吹き替えは途中で原音に変わらないからストレスを感じません。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 9点(2009-09-24 08:31:42) |
60.何と言ってもお母さんのキッチュぶりが燦然と輝く異色の作品です。この家族にとって離婚は悲劇ではなく、大いなる解放への出発点です。そこへたどりつくまでの人間の苦悩を描き、レッドフォードの監督第一作として、忘れることのできない映画となりました。 【きのう来た人】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-17 06:21:40) |
59.問題が色々とあるのに、日常といえば日常だった。それだけ共感できる部分も多いんじゃないかと。 【デフォルトモード】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-23 19:41:17) |
《改行表示》58.家族というものを考えさせる上では有意義な作品なのでしょうが、やはりこういった内面の問題解決をメインとしてしまう話は説明的なものに終始してしまうので扱うのは難しい。 社会を成り立たせる為に生じた文化には無理のあるものが山とある。 そもそも「愛」というものもその中に入るわけで・・・。 【カラバ侯爵】さん [地上波(吹替)] 4点(2007-11-08 21:21:57) |
57.淡々とした平坦な会話が延々と続いているだけなのに、なぜか最後まで筋が追えてしまう不思議な作品。各登場人物は、同じことを繰り返しているように見えて、ラストに至るまで僅かずつではあるが確実に変化している。その過程の一つ一つを、陳腐な盛り上げを入れずに素直に映像に収めた誠実な姿勢が、作品を心に残るものにしている。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-23 01:37:26) |