16.冒頭、延々と続く火祭り(?)のシークエンスはなかなか期待させましたが、その後は、思いつきで設定しただけのようなシーンが継ぎ接ぎで最後まで続いていくだけでした。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 3点(2021-03-01 00:44:06) |
《改行表示》15.映画通なら高得点点けるべきなんでしょうが、特に思い入れもなく、遠い国の出来事なので文化も違うし、時代背景なんかも詳しくないのでそんなに入り込めず。 一番の原因はストーリーらしいストーリーがない事。前後の繋がりのない脈略の無い話が延々と続く為、正直言って退屈。 やたらカメラ目線で話したがるオッサン達は誰に対して語りかけているのか、何を訴えたいのか。そこがよくわからず疑問だった。 1年を通して描かれるという事で、その季節感だったりノスタルジックな雰囲気は悪くない。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 4点(2018-07-31 21:13:33) |
14.とても楽しい映画でした。イタリアの小さな港町の早春から始まる1年の様々なエピソードと町の人間模様が主人公の少年の目を通してノスタルジックに描かれるのですが、この雰囲気がたまらない作品です。僕の記憶の中にも少年時代のお祭りの楽しい記憶が確かに残っていますが、冒頭の春の訪れを告げる綿毛がふわふわと漂う町の風景に続くお祭りから映画は始まって、港にやって来た幻想的な豪華客船も大雪に見舞われた町も賑やかな人間模様も全編を通して描かれる小さな港町の風景はずっとお祭りのようです。タイトルからも分かりますが、フェリーニの記憶の中にある少年時代を映像化したフェリーニの自伝的作品なのでしょうが、どこかファンタジーの香りもします。特に一面雪景色の町に孔雀が舞い降りるシーンの美しさは忘れられないものとなりました。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-11-28 19:45:09) |
13.まず最初に出てくる言葉は「美しい」これに尽きる。そして、美しさの中に見え隠れする刹那さ、哀愁とでも言うべきフェリーニ監督独自の映像、ノスタルジーと言えば確かにその通りではあるが、単なるノスタルジー映画ではないものを感じさせるのは作品全体に付いてまわる暗い影のせいかもしれない。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-07-24 21:41:11) |
《改行表示》【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2007-09-03 16:10:33) |
11.序盤の暑苦しいことこの上無し。男は全員ドスケベであり、女はムッチリしすぎている。多分この人達の汗を1リットル集めたら70%ぐらいはオリーブオイルとして還元出来そうな暑苦しさがあります。副題は「フェリーニとオリーブオイル工場」で可。 【tetsu78】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-01-17 23:35:08) (笑:1票) |
10.じわっと良さがよみがえって来るような不思議な映画。笑えるシーンや見惚れる程の美しいシーンも満載。でも確たる主人公を宣言してない感じなので、他人の想い出アルバムを見せられているような変な感覚にも陥る。多分自分のために撮った映画ではあると思う。 【ラーション】さん 9点(2004-03-17 01:25:06) |
9.ノスタルジーを描かせたらフェリーニの右に出る者はいない。この映画を撮っている最中フェリーニは楽しくてしかたがなかったのではないか。真っ白な街に降り立った孔雀の美しさは一生忘れられないイメージ。 【藤村】さん 9点(2004-02-12 23:28:06) |
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8.思春期の主人公とこれをとりまく家族や悪友達、教師と司祭、逞しく美しいイタリア女性達、リミニの街を愛する哲学者、眼の見えないアコーディオン弾き、赤鼻の豆売り…、そして祭とお葬式と結婚式、ファシスト、ムッソリーニの演説、アラブの首長の訪問、豪華客船レックス号の寄港…、様々な出来事、また、季節感に溢れた美しい風景、すべてがノスタルジックな想い出とやさしさに包まれて描かれています。「フェリーニのアマルコルド」とは、天才フェデリコ・フェリーニの夢と想像の世界なのかも知れません。想い出のデリケートなモザイク、コラージュのような感じ。ニーノ・ロータの音楽も哀愁に満ちて美しい。至福の2時間でした。 【チャターBOX】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-01-26 14:48:25) |
【STYX21】さん 4点(2003-11-16 02:21:02) |
6.フェリーニの幼い頃の思い出を映像化した作品。しかし、思い出ではあるがノンフィクションではないのである。幼い頃の田舎町(フェリーニの地元はリミニ)で行われていた非日常空間というべき祝祭。普段の日常生活を外れて年に一回か二回、皆で歌って飲んで盛り上がる忘れがたい行事だ。記録としては年に数回程度のものだが、フェリーニ少年の記憶にはそれが思い出のほとんどを占めているのでしょう。だからこそ、アマルコルドにおいては、普通の生活ですら祝祭的空間へと変容している。映画全体が祝祭の場なのだ。そういった意味ではこの映画はフィクションであると言える。だから、アマルコルドというスラングを使い題名の意味を分かりにくくしているのでないかと思う。こういった芸当はフェリーニだからこそできるものではないか。高い想像力と発想力、そして、社会風刺、こういった要素を持つフェリーニの映画はほんとに素晴らしく、自分を捕らえて離さないのである。 ニーノ・ロータの音楽も哀愁を誘い、フェリーニ映画の屋台骨となっており、この映画の雰囲気を高めている点も素晴らしい。 【たましろ】さん 10点(2003-11-09 23:51:48) |
5.映像、セット、美術、言うこと無いですね。ただただ、その美しさにウットリ。甘酸っぱくて。庶民的で・・・・もう言葉がないよ。何を言うのも虚しくなる。それほどの傑作。 【ひろみつ】さん 9点(2003-10-31 02:04:12) |
4.ニーノロータの音楽が冴える冒頭のまつりのシーンが傑作です。少年時代のエピソードを繋げたような、とくにストーリーがあるものではありません。が、しかし、その一場面一場面に深い情感がこもっています。 【rainbow】さん 10点(2003-06-05 02:31:50) |
3.そのあまりに見事な映像でフェリーニの「郷愁」を見せられてしまい、こちらも見た筈もない「郷愁」を疑似体験させられてしまった。 この甘酸っぱい幸福感。大好きだ。 【るーす】さん 9点(2003-06-04 18:42:04) |
2.フェリーニの映画で1番好きです。ニーノ・ロータの流麗なテーマ、雪の日の孔雀。唐突に現れる豪華客船。すべてが印象画のようです。せつないくらに幸せな気分にさせてくれる映画です。 【omut】さん 9点(2003-06-03 18:08:47) |
1.何回か観ました。フェリーニの作品は何を描いても何処か可笑しいところに感心してしまいます。この話だって、父親が軍にしょっぴかれたり、脅されたり、弟が精神病院に入っていたり、描きようによっては真っ暗くもなるのですが、そうならないところがやはりフェリーニは天才だって思うのです。ほぼ全作品を見ていますが、私は「道」より、この作品と、「甘い生活」「81/2」「カサノバ」が好きです。 【大木眠魚】さん 9点(2003-05-31 23:20:32) |