146.ダンブルドア校長は、第3作目からマイケル・ガンボンという人に変わったわけです。
この人があまり似合っていません。一二作目でイメージが確立してしまっているので、別の人が出てこられてもちょっと困るわけです。亡くなったんだからしょうがないけれども。
でも、このキャスティングはちょっと違うと思う。前作までのダンブルドア校長は、なんかこう高貴さがあって、いかにも白魔法の長という感じだったけれども、マイケル・ガンボンのダンブルドアは、かなり怪しげな感じ。
かりに、じつはヴォルデモートの息がかかっていましたという展開になっても、まあそれもありかなと思わせる感じ。前の校長は、そんなことはありえない、悪の干渉は絶対に受けないという雰囲気で、いかにもそれらしかった。
監督も前2作から変わったんですね。クリス・コロンバスからアルフォンソ・キュアロンへ。
原作は3作目からどんどん複雑長大化していくんで、はたして映画化できるんだろうかと周りと話してたんだけど、あまりうまくいっていないみたいだ。エピソードをたくさん散りばめ、原作の内容をできるだけ生かそうとしているけれど、詰め込みすぎた感じがする。
重要な登場人物であるディメンタ-が迫力不足なのも映画的にはどうなのかなあ。
ここぞというときに出して怖がらせればいいのに、最初から出しすぎたせいじゃないかな。
それとドラコ・マルフォイ。映画ではチャチな悪ガキ扱い。それはちょっと可哀相だ。たぶん髪型のせいだよ。オールバックの方が凄みがあってカッコよかったのに。
マルフォイ君が悪ければ悪いほど、父親のルシウスや親玉のヴォルデモートの悪が際立ってくるのに、もったいない。
映画の評価としては、どうかなあ、なかなか評価しづらい。どうせ第4作も見に行くだろうしね。クィディッチのワールドカップもあるし、ハリーの彼女も本格登場するだろうし(ハーマイオニー役のエマ・ワトソンよりきれいなんだろうか)。
ま、ビデオで見とけばいい映画かな。