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燃えつきた地図

[モエツキタチズ]
THE MAN WITHOUT A MAP
1968年上映時間:115分
平均点:4.00 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
公開開始日(1968-06-01)
ドラマミステリー小説の映画化
新規登録(2009-06-02)【なんのかんの】さん
タイトル情報更新(2011-08-22)【イニシャルK】さん
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監督勅使河原宏
キャスト勝新太郎(男優)男(探偵)
市原悦子(女優)女(依頼人)
渥美清(男優)田代
大川修(男優)弟(女の実弟)
信欣三(男優)<つばき>の主人
吉田日出子(女優)<つばき>の女店員
中村玉緒(女優)男の妻
長山藍子(女優)ヌードモデル
田中春男(男優)タクシーの運転手
小松方正(男優)大燃商事常務
小笠原章二郎(男優)駐車場の管理人
梅津栄(男優)前田燃料店の店員
三夏伸(男優)前田燃料店の店員
飛田喜佐夫(男優)小男
守田学(男優)丹前男
佐藤京一(男優)大男
藤山浩二(男優)黒眼鏡の男
小山内淳(男優)ラーメン屋のおやじ
渚まゆみ(女優)ヌードモデル
笠原玲子(女優)小娘
仲村隆興信所の主任
原作安部公房「燃えつきた地図」
脚本安部公房
音楽武満徹
製作永田雅一
企画市川喜一
配給大映
美術間野重雄
編集中静達治
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【クチコミ・感想】

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2.この映画の興味の一つは、『座頭市』の勝新太郎と『男はつらいよ』の渥美清という二大プログラムピクチャースターが安部公房の世界でどう動いたか、というところにあったが、率直な感想を言えば「失敗」の一言。どちらも天才的な役者だが、合わない世界というものはあり、これはどうにも合ってない。どちらも粘着型の演技で、またそれが魅力なのだけど、公房が描きたかったのはそういうものを取り去った世界なのだろう。彼らの味わいであった余分な情緒が、ここでは邪魔になる。『影武者』のときのように仲代達矢に変更されていたら、このケースではそっちのほうが良かったかも知れないし、同じ喜劇役者なら渥美よりフランキー堺のほうが合ってたかも知れない。ヌードスタジオで渥美と長山藍子が語るシーンは、テレビ版「男はつらいよ」のトラとさくらが会ってる気分。キャスティングでは市原悦子のミステリアスぶりが一番良かった。鏡像とかコップ越しの渥美とか凝った映像が、今見ると薄っぺらに見える。砂の変化する表情をあれだけ新鮮に捉えた監督だったが、都市を描くと意外と陳腐になってしまった。ただこの時代の変貌する東京とその近郊の記録としては価値が残る。公房は、公式には出来映えに満足している文章を宣伝用に残してるけど、全集に収録されたドナルド・キーン宛て私信では不満たらたらだった。4本続いた作家と監督の蜜月はこれを最後に終わる(だが公房は監督の次回作『サマー・ソルジャー』は評価していた)。都市の響きをアレンジしたタイトル曲は武満には珍しいが、そのなかから古曲が浮かんでくるあたりがあの人のタッチ。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2009-06-03 12:08:34)(良:1票)
1.勅使河原宏監督、最大の失敗作。
特に、安部公房とのコンビは、『他人の顔』『砂の女』という傑作を残しているだけに、これはなんとも哀しい作品となってしまった。

唯一良かったのは、勝新太郎と渥美清のからみの部分だ。
そっけない勝新太郎に、しつこくからんでくる渥美清。
この対照的な二人が、絶妙な間でもって電話で話すシーンは、自殺という暗いネタが背後ありながら、とてつもないユーモアを感じてしまった。

話をロクに聞いてもいない勝新太郎に、たたみかける様にしつこく話しかける渥美清のセリフまわしは、後の寅さんのごとく天才的なものを感じた。

虚しい朝の訪れを、独特のセリフまわしで話す渥美清を観られたことが、この作品を観た唯一の収穫であった。
にじばぶさん [映画館(邦画)] 3点(2009-09-06 00:18:54)
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 4.00点
000.00%
100.00%
200.00%
3266.67%
400.00%
500.00%
6133.33%
700.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

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