199.本当に「男」を感じさせられる映画だ。 面倒な関わりをもたずに常に孤独であることを自らの掟として課しながらも、一方で誰かを求めてしまう。 人間が寂しい生き物だと改めて感じる。 これについてはデニーロだけでなくパチーノも同じだろう。 何度も離婚を繰り返しても破綻することが分かっていても誰かを求めてしまう。 激しい壮絶な銃撃戦もさることながらそういう「人間」の本質を描かれている点が素晴らしいと思う。 本作ではほとんどデニーロとパチーノ同じ人種の人間として描かれていたと思う。 自分の生き方は他人を不幸にしてもどうあっても変えられなく、自分の生き様を貫くことしかできない男達。 二人のプロフェッショナルは、一方は警官で他方は強盗であっても根っこは同じ。 根っこが同じだから、それがラストの握手に現れたような気がした。 それぞれの仲間が死んだが、二人にとって別に恨みも何もない、お互いがお互いのなすべき事をして、それぞれが力を出し切った結果でのこと、検討ハズレかもしれないけどスポーツをした後健闘をたたえあう姿にだぶってみえた。 主演の二人も良かったが、初めてヴァルキルマーが良く思えた。奥さんに見せた最後の笑顔もなかなか良かった。 パチーノは最初の方でちょっと軽い感じがしたが、映画全体のバランスを取っての事かもしれない、それとも表面の軽さと内に秘めた重さの二面性を表したかったのかもしれないけど。 二人のプロを描いた映画だが、疲労感や緊張感が詰まった本当のプロが作った映画とも言える。マイケルマンというもう一人のプロも忘れてはいけない。 出てきたと思ったらあっけなく死んでいく他の俳優陣もリアルで良いと感じた。 【六本木ソルジャー】さん 9点(2004-10-09 19:49:56) (良:3票) |
198.【2012/4/30レビューを変更しました】 公開当時、クライムアクションに3時間という長さはかなりの衝撃でした。そこまで長いクライムアクションは「スカーフェイス」くらいしか前例がなく、その「スカーフェイス」にしても成り上がり者の一代記という大河要素があったため、純粋な犯罪映画でこの上映時間は異例中の異例。実際、本作をはじめて鑑賞した時には退屈に感じたし、世間一般の評価もそれほど高くなかったと記憶しています(決して駄作ではないが、これだけのキャストと上映時間を費やして作る内容ではないという意見が多かった)。映画を観る目がそれなりに肥えた(つもりの)現在の目で見ても、本作は上映時間の使い方がうまくないという印象を持ちます。大銃撃戦でテンションがピークを迎えた後に、1時間もダラダラと映画を続けたのは失敗でした。「事が起これば30秒フラットで高飛びする」が口癖だった職人気質の犯罪者が、銃撃戦後数日もロスに留まってはいけません。あの数日を数時間に凝縮し、厳しい環境下で厳しい判断を瞬時にこなしていくという展開にした方が面白みがあったと思います。。。 ただし、本作には素晴らしい要素が多いことも確か。年月を経ることで作品の評価が上がっていき、最終的にはジャンルの代表作となったことにも納得がいきます。銃撃戦の演出は、いまだにこれを超える映画は存在しないと言い切れるほど完成されているし、捜査官と犯罪者がともに優秀であることを観客に伝えるためのエピソードの積み重ねも実に丁寧です。そして、本作が傑出しているのが捜査官と犯罪者の関係性で、互いに敬意と友情を感じつつも、プロとして戦うべき覚悟も固めているという熱いつながりには悶絶しました。それを象徴するのが、はじめて二人が言葉を交わすカフェの場面です。捜査官パチーノは仕事に打ち込みすぎるあまり家族とうまくやっていくことができず、プライベートが破綻寸前に追い込まれたことで、犯罪者デニーロに会いに行く決心を固めます。デニーロは敵ではあるが、数少ない自分の同類である。彼の人生観、仕事に対する思いを聞くことで、迷う自分が進むべき道を見つけようとするのです。そして、「普通に暮らす気はない。あくまでプロに徹する」というデニーロの言葉を聞き、パチーノは自分の生き方に自信と確信を取り戻します。最後には「今度会う時はお前を殺す」と言い合って別れる二人。熱すぎるでしょ。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-08-05 12:22:42) (良:2票) |
197.ヒートを感じさせるのは派手な銃撃戦だけで、あまりにも間抜けな警察と緻密さが感じられないギャングがバトルを繰りひろげるダラダラと長い映画でした。脚本と演出のせいなのか二人の主役が薄っぺらく見えてしまい、作り物感が漂ってくるそれぞれの人間ドラマもこの映画のしまりのなさを増幅させているように思えてなりません。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-04-26 23:23:22) (良:1票) |
196.ヴィンセント (パチーノ) とニール (デニーロ) 。 成り行きで正義と悪の道に進んでしまったような二人だが、仕事 (ヤマ) に取り憑かれて、凄まじく「生き急いでいる」という点で彼らは同種族である。そんな彼らにとって、お互いに最高の「好敵手」の出現に、二人の血沸き肉躍る心境がビシビシと伝わってきた。 対象的に、ヴィンセントの冷え切った家族関係とか、ニールが住む家の空虚さと夜景の儚い美しさとか、、およそ家庭が似合わない男たちの「孤独」を感じさせる描写が秀逸で、彼らのキャラに深みを与えているように思う。きっと、彼らにとって仕事 (ヤマ) は生きがいではなく精神安定剤であり、「セラピー」かもしれない、、そう思わせる男たちであった。 また本作では、ヴァル・キルマーやトム・サイズモアも魅力的であったが、彼らですらデニーロと凄んで歩くことによって「男増し」することは否定できない。 個人的には、パチーノとデニーロが若くも年寄りでもなく、成熟した大人の男として最もカッコイイ時期がこの頃 (80年代後半~90年代の半ば) 、と思っている。まさに、ギリギリだった。この絶好の期を逃さずに、希代の名優二人が共演し、マイケル・マンという最も相応しい監督が、重要な「記録」として映画史に刻んでくれたことに感謝する。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-10-23 22:28:40) (良:1票) |
195.パチーノとデ・ニーロ(さらにいえばポートマン)に壮大な自己パロディを3時間も演じさせておいて、ありきたりの落ちまで持っていくのは、一体、どういう神経なのだろうか。この脚本にアメリカ人が違和感がなかったのだとすれば、一生アメリカ人を理解することはできない。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-05-05 17:50:28) (良:1票) |
194.アクションシーンの迫力、スピード感は後の「ダークナイト」に強く影響を与えたというだけあり、画面から目が離せないすばらしい出来。 しかし如何せん長い。 主要キャストの家族関係などバックグラウンドを描いて感情移入させていくやり方は良いのだが、必要不可欠でない削れるシーンが多々あったのも事実。 アル・パチーノ、デ・ニーロのファンにとってはたまらないのだろうけど。 もう少し短くコンパクトに仕上げた方が、もっと全体的なスピード感を維持できたのではないかと思う。 あとラストは少しクサすぎるかな・・・ 【おーる】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-01-01 16:27:05) (良:1票) |
193.この映画、はっきり言って長すぎです。伏線の張り方にも工夫が感じられないし、第一あの銀行強盗と銃撃戦はクライマックスでしょう、普通は。あんなところにあのシークエンスを持ってくるから、余計に間延びして長く感じる原因になっています。デ・ニーロとパチーノのカフェでの対決シーンは確かに見応えがありましたが、全体に「男の美学」がしつこすぎて鼻につきました。 【S&S】さん [ビデオ(吹替)] 5点(2009-10-02 00:56:34) (良:1票) |
192.男同士の熱いドラマはよいのだが、さすがにこの内容で3時間というのは頂けない。編集次第でもっと良い作品になったはず。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-11-02 22:37:23) (良:1票) |
191.うは、ヴァル・キルマーかっこええ。 応援しちゃいけないのかも知れないけど、 なんとか逃げ切って欲しいと願わずにはいられなかった。 まあ、悪人ではあるんだけど、それぞれちょっとずついい人なんだよね。 それが身を助けたり、仇となったり、皮肉なもんだね。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-02-15 06:05:39) (良:1票) |
190.ご都合主義もあるし、批判も多いが、これでパチーノとデ・ニーロが好きになれた。今までとは違う銃撃戦にも多少なりとも影響を受けた。それを考えて、10点 【ローリング@ストーン】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-26 10:46:06) (良:1票) |
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189.アル・パチーノvsロバート・デ・ニーロとくれば『ゴッドファーザー』ファンとしては黙って見過ごすわけにはいかない。しかしこれがとんだ大ハズレ! 同じ3時間でもこっちのは拷問に近い。どう考えてもこの映画のヤマ場ってあの銃撃戦だと思うんだけど、なぜかここで終わらずにその後もダラダラと続いてしまう。ナタリー・ポートマンもいったい何しにでてきたんだか。これだけいい役者陣を無駄遣いしてる映画も珍しいかも。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2005-11-19 21:39:46) (良:1票) |
188.ゴッドファザーの域には達してませんね。パチーノにしてもデニーロにしても結局、己のためだけに生きていますね。ながーい話の割にはあまり中身がなかったです。パチーノの家族のほうの話ってストーリーにあまり関係ないんですね。もうちょっと脚本を練って欲しかったです。市街戦ってそんなに迫力ありましたか?イマイチ、ただドンパチしてるだけでしたね。最後死んでおしまいってのはある意味いさぎ良いけど、話としては無責任さを感じてしまいます。 【たかちゃん】さん 4点(2005-03-17 09:35:09) (良:1票) |
187.この程度の内容にしては長い。若いフィクナーが格好よい。 |
186.ロバート・デニーロ!アル・パチーノ!自分の最も敬愛する俳優の競演に加えトム・サイズモア、ヴァル・キルマーと脇も完璧!監督もマイケル・マンだ!これは間違いないと思ったが蓋を開けてみると少々ガッカリした。実際主人公二人は渋くて格好よかったし市街の銃撃戦も緊張感があってよかったのだが、肝心の主人公二人がほとんど別々のシーンばっかりであまり「競演」という感じがしなかった。どうせならもっと二人の接点を増やして欲しかったのが正直なところ。それに熱い男達、その「家庭」というのも一つの見所だと思っていたのに意外と中途半端だったのも、物足りなさを感じてしまいました。何はともあれ、結論として「どうせあの二人を起用するならもっと有効な使い方があっただろうなあ。」と思う惜しい作品でした。 【666】さん 5点(2004-12-13 19:09:26) (良:1票) |
185.ずっと前に見たときは、結構面白かったような覚えがある。今回、時が経ったので改めて見てみると・・。う~ん、微妙でした(^^;)確かにDVDに書いてある白昼の大銃撃戦は激しくて面白いのよ。パチーノ&デニーロの名優二人の共演もGOODだし二人とも渋くて格好良いのよ。ついでにナタリー・ポートマン可愛いのよ。でもそれだけ。そこしか見所が無いのに、上映時間は3時間もあるって、確実に問題アリ!!設定は決して引き込まれる物がある訳じゃないし、ただの刑事ドラマ。しかも明らかに無駄なシーンが多すぎると思う(つーかこの無駄なシーンが上映時間引き延ばしてるだけじゃん!)うーん、どうもここの平均点の高さは、銃撃戦や名優二人に過大評価されてる気がするんですが。映画を俳優で見ない私としては、この点数が妥当かと・・・・。 |
184.マイケルとビトが最後握手した~!!感激!! 【はりマン】さん 6点(2004-11-15 12:53:16) (良:1票) |
183.私事でこのときのデ・ニーロの格好(ダブルのスーツに白シャツ)に憧れてダブルのスーツをヤフーオークションで落札してよく会社帰りはネクタイ外してなりきってました。でもチャリで通勤していたのでケツのところスレてしまい着なくなりデ・ニーロへの道は遠のいてしまった。 【tetsu78】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-06-05 14:38:07) (笑:1票) |
182.どうしてかわかりませんが、何度見ても寝てしまって、全部通して見た事がありません。パチーノとデニーロのかっこよさだけでは、睡魔に勝てないようです。この映画に3時間も必要なんでしょうか? ちなみに同じマン監督&パチーノの「男」系映画『インサイダー』は大好きな作品です。だからこそ、なぜこの映画はダメなのか不思議。 【ころりさん】さん 3点(2004-03-08 17:44:55) (良:1票) |
181.キャラクター描写がかなり残念。アル・パチーノにせよ、ナタリー・ポートマンにせよ深みがなさ過ぎて役者が可哀そう。銃撃戦の迫力のみ。 【あべ】さん 4点(2004-02-11 02:07:41) (良:1票) |
180.最高です!男の美学を余す所無く描ききってると感じました。 「銃撃戦」「30秒フラット」「家具の無い家」「バクチ好き(クリス)とスリル好き(マイケル・チェリト)のプロ集団」「サラリーマンという偽りの身分」「女を捨てて復讐を取る」「コーヒーショップで探りあい(コインの裏・表)」「一夜にして美人の一人暮らし貧乏デザイナーGet!(笑)」 何回でも面白い。ただデニーロ好きな自分としてはパチーノもニール並みにクールでいて欲しかった・・・ 「コブ付きと再婚」「しかも美人とは言いがたい」「クリスを見破れないチームスタッフ」 でも10点! 【ナイトホークス】さん 10点(2004-01-18 01:11:46) (笑:1票) |