1.インド映画といえば、歌って踊りまくるヘンテコな作品ばかり
というイメージしかなかったんだけど、アメリカを舞台にしているとはいえ、
ハリウッドが製作したと言われても信じてしまうほど、とても洗練された作りの映画だった。
アスペルガー症候群(自閉症)ながらも、純粋な心を持つ主人公の姿を描く本作は、
人生を一転させるような実在の大事件を絡ませ、「ハーン」という名前を小道具代わりに、
見応えのあるドラマに仕上がっている。人間の「善」を完全テーマにした内容なので、
ストーリーの流れに多少ご都合主義の部分や、演出過多の部分もあるにはあるんだけど、
かなりうまくまとまっている作品ではないかと思う。
ハーン役の役者さんは、演技がうまくてとてもよかった。近年では珍しくお薦めの映画。