1.警察に取り押さえられた外国ルーツの少年が亡くなったことで移民が暴徒化。
そのゲットー地区で襲撃された差別意識の強い威圧的なベテラン警官と事なかれ主義の若い警官の脱出劇。
そもそも亡くなるかもしれないあのタイミングでゲットーに入らなければ泥沼に陥らなかったが、
ベテラン警官の心の揺れ動きが印象的。
『レ・ミゼラブル』(2019)みたいにダイナミックな演出があるわけでもなく、
どちらかと言えば国家権力と移民の軋轢を描いたという意味では『デンマークの息子』に近いものがある。
この2作品からデンマークの移民問題のリアルが見えてくる。